近畿IH 4日目 (07年6月17日)

いつもなら、少しでも早く観戦記を書きたいと思うのだけれども、今は、とてもその心境ではないというのがほんとうのところです。
最終種目のマイルリレーで、姫路商の最終走者が清風の選手に並んだのがラストの100メートル。
ここから2校を交えてのデッドヒートかと思った瞬間、姫商の選手が力を抜いてしまいました。
まだゴールではないのに、どうしたんだろうと、その場で何が起こったのか、しばらく理解できませんでした。
トラックに落ちたバトン。
姫路商の失格とわかるのに、少しの間がありました。
あと数メートル、どうして? 何が起こったの?
うなだれて起き上がれない選手たち。
同じレースに出ていた飾磨工の選手たちが寄り添っているけれども、彼らは立ち上がれませんでした。
いつもなら、早々にトラックから出るように促す役員たちも、少しの猶予をくれたのかもしれません。
今日の最終種目で起こったあまりにも過酷な現実が胸に刺さって、今日のことを振り返るのが辛いです。

いつもなら、観戦順に書くのですが、とりあえず中長距離から書いていこうと思います。

男子800 決勝

決勝に残ったのは、桐蔭の松尾くん、阪南の川本くん、清風の谷下くん、須磨学の和田くん、北摂三田の松井くん、長田の坪倉くん、田辺の前田くん、淡路三原の久我くんで、8人中4人が兵庫の選手です。

最初はもちろん集団ですが、300メートルくらいのところでは、松尾くん、松井くん、和田くん、川本くん、前田くん、久我くん、坪倉くん、谷下くんだったかな? 久我くんと和田くんの位置がとくに自信ないんですけど、前半はかたまりのような集団でした。

400メートルは57秒。

ラスト300メートルで全体が大きく動きます。(だれがどう動いたのかは、すみません、全然、わかりません。)
和田くんが、出る、きっと出ると思っていたら、ラスト200で外から大きく出てきて、トップか2番目にいる松井くんに並びます。
そのときトップにいたであろう選手も失念。たぶん松尾くんだと思うのですが。
ラスト100の直線で、松井くんと和田くんが完全に並んで、トップ争いはこの2人に。
しばらく並走して、ラストで和田くんがどんどんと加速をして、トップでゴールしました。
兵庫インターハイでは、ラストのラストで松井くんに競り負けて、悔しそうにしていた姿、今日は和田くんにとっては会心のレースだったかもしれません。
ラスト200あたりでのスパート、そして最後の競り合いと、2回のスパートをイメージ通りにできたのではと思います。
1位和田くん、2位松井くん、3位松尾くん、4位谷下くん、5位前田くん、6位久我くん、7位坪倉くん、8位川本くんと、6人中3人が兵庫の選手でした。
表彰式のとき、アナウンスの方が久我くんの名前を噛んでいました。アレキサンデルくんですから。

女子800 決勝

決勝に残ったのは、大手前の岩橋さん、八尾の山田さん、立宇治の伊藤さん、須磨学の広田さん、西京の馬渕さん、須磨学の藪下さん、長田の亀田さん、敬愛の深井さんです。馬渕さんは400メートルで優勝されています。
昨年だったか、広島の久保瑠璃子さんも400と800を全国インターハイで制していたと思います。
杉森さんも短距離から800に移られているけれど、わたしなどまだ800は長いほうのイメージで捉えています。

トップは深井さんで、馬渕さん、亀田さん、広田さん、藪下さん、伊藤さん、岩橋さん、山田さんの順です。
(こうやって全員の名前がメモできたってことは、長い列になっていたのかもしれません。)
400メートルは62秒。

先頭はずっと深井さんで、8人の集団が6人になって、第3コーナーをまわったところで馬渕さんがトップにでます。
後ろの広田さんには余裕があったようで、4コーナーを回ってから「軽く」スパート。(ほんとうは軽くないのですが、軽くみえるくらい鮮やかでした。)
どんどんと馬渕さんとの差を広げてトップでゴールしました。
広田さんは、昨年も優勝されているので、2連覇です。

1位広田さん、2位馬渕さん、3位はずっとトップだった深井さん、4位藪下さん、5位伊藤さん、6位亀田さん、7位岩橋さん、8位山田さん。

ゴール後、ばったりと倒れてなかなか起き上がれない選手がいました。
赤っぽいユニホームだったので、最初は亀田さんだと思ったのですが、敬愛の深井さんだったかもしれません。
ずっと引っ張っていたので、きつかったと思います。
馬渕さん、深井さんは、マイルの準決勝のあと、深井さんはこのあとマイルの決勝があったりと、インターハイでは珍しくない「かけもち」。
そのへんも広田さんとは事情が異なったかもしれないです。
わたしなど、どちらかというと「学校」より「個人」と思うので、上の大会でのかけもちはどうかなと思います。
もっとも、本人がそうは思っていないと思いますが。

男子5000決勝

兵庫からは西脇工の八木くん、志方くん、須磨学の中山くん、近藤くん、龍野の細川くん、三田西陵の新松くんが出走します。
予備記録で14分20秒を切っているのは、八木くんと中山くん、近藤くんが26秒、細川くん39秒、1年の志方くんが41秒と、新松くん51秒と兵庫レベル高すぎです。
他の予備記録の上位は、丹治くん(奈良学園)が39秒、丹治くんは前日の3000SCを9分6秒で2位と6秒くらいの差で優勝しています。
51秒が日高の小松くん、中村くん、54秒が福知山成美の渡辺くんです。

36名が出走。
スタートしてすぐ八木くんがトップに出ます。
集団ですが前のほうには、丹治くん、志方くん、新松くんがいます。近藤くんがここにいたのか、10番目くらいにいた中山くんの近くにいたのか、ちょっとあいまいです。
1000は2分55秒。
先頭には、同じように八木くん、丹治くん、志方くん、近藤、新松くん、西澤くん(草津東)、吉川くん、細川くん。中山くんもこのあたりにいたと思います。(近藤くんの腰ナンバーが24なのですが、34にみえてあいまいなんです。) 34は北陽の神原くんです。
1000を過ぎて、2人の選手が少し遅れましたが、大きな集団です。

2000は5分52秒。
ここで八木くんの前に選手が一人でるのですが、名前は失念です。ごめんなさい。
このあと少し後ろにいた新松くんが前のほうに出てきます。
7分くらいなので2400くらいだと思いますが、八木くんが先頭に出て、近藤くんが2番目につけます。
そして、さらに前に行って八木くんの前にいきます。
6人くらいが先頭集団から離れていますが、まだまだ大きな集団です。

3000は8分54秒。
近藤くん、志方くん、八木くん、丹治くん、新松くん、小松くんが前のほうにいます。
先頭がたぶん、いろいろと変わっていたと思います。
中山くんは10番目くらいにいたと思います。
八木くんがまた先頭に立ちます。
先頭は7人(志方、近藤、八木、丹治、中山、(?)、新松)、その後に7人、後に3人です。
そしてその7b人がまた5人と1人、1人と集団の人数が減ってきます。

4000メートルは、メモしていません、、、どうしたことだろう?
志方くん、近藤くん、八木くん、丹治くん、吉川くん、松田くん(智弁)が前のほうにいて、新松くんは第2集団のトップを走っています。

志方くん、近藤くん、八木くん、丹治くん、小松くん。次に松田くんです。
先頭は5人、ラスト1周になって、八木くんがトップに。
そしてその八木くんを追う中山くんが外側から前に出ようとしたときに、転倒してしまいました。

八木くんは、短距離のようなスパートで、残り1周を走っていきます。
後からは、起き上がって懸命に前を追う中山くん。
八木くんのスパートは別世界で、どんどんと前に行きましたが、中山くんは、ひとり、ひとりを追っていきます。
松田くん、近藤くん、志方くん、そして丹治くんはなかなか抜けなかったけれど、最後の最後で抜いて2位になりました。
中山くんは、先頭には出ず、後でじっとガマンしていたので、おそらく余裕があったと思います。
ラスト1周で、前に出ようとしたときに余裕を感じました。
八木くんとの一騎打ちになるものと思っていた瞬間の転倒が惜しまれます。
転倒後の走りは、まさに意地という感じで、前のランナーをひとりひとり抜いていきました。
3位、4位になった志方くん、近藤くんのゴール前の動きは、しっかり見れませんでした。
八木くんのスパートがすごかったですが、志方くん、近藤くんもしっかりラスト1周でスパートする余裕をもって走っていました。
中山くんの転倒がなければ、八木くんとの一騎打ちをみれたと思うので、それが惜しまれます。
それは全国インターハイの場でぜひ、実現してほしいです。

1位八木くん、2位中山くん、3位丹治くん、4位志方くん、5位近藤くん、6位松田くん。
6人中4人が兵庫、2人が奈良という結果になりました。


男子 5000競歩


競歩と混成競技は上位3人が近畿大会に出場となり、今回は17名がスタートしました。
予備記録で22分台は4人。
洛陽工の橋本くんが28秒、長田の石飛くんが44秒、清風の友井くんと濱出くんが54秒、55秒です。
競歩は反則、失格があるので、終わるまでどうなるかわからない、そんなスリルもあります。
いつだったか関東インカレの女子の競歩で、前の選手がほとんど失格になってしまったというレースもみたことがあります。
また近畿IHでゴール寸前に失格になった選手もみたことがあります。

スタートしてすぐ石飛くんがトップにでます。
1周目で2人の選手が集団から離れ気味になります。
田辺工の小濱くん、橋本くん、石飛くん、濱出くんと、予備記録のいい選手はやはり前のほうにきているようです。
1000メートルは4分33。

小濱くん、石飛くん、濱出くんが先頭ですが、5分40秒くらいに石飛くんがトップにでます。
石飛くん、河崎くん(北摂三田)、濱出くん、小濱くん、泉北の大上くんなどが先頭にいます。
2000メートルは9分20秒。
先頭は細かく入れ替わりがあって、河崎くん、石飛くん、新村くん(乙訓)、濱出くん、内田くん(大津商)、橋本くんがいます。
新村くんと河崎くんがペースをあげたようにみえました。

2000を過ぎてのだいたいの順番は、敬称略で、
石飛、河崎、濱出、内田、望月、小濱、新村、橋本、友井、河崎。
その集団から少し離れて、大上、千貫。それから久松、湯川。
このあたりで、先頭がペースをあげたのかバラけますが、後の選手もなんとか前につこうとします。
先頭が9人から11人、濱出くんや友井くんがトップに出ます。

3000は、14分11秒。
前5人が先行しようとしますが、後もついて7人になります。
5人は、友井くん、石飛くん、濱出くん、内田くん、橋本くんだと思います。
内田くんがここにいたのか、小濱くんとミスして記録しているのか、わからないです。ごめんなさい。
その後ろは、大上くん、新村くん、望月くん、河崎くん、小濱くん、山本くん。

4000は18分50秒。
4000にいく前から石飛くんがトップにでて、続いて友井くん、内田くん、濱出くん、橋本くん、大上くん。少し離れて新村くんです。

しばらく石飛くんが先頭でしたが、ラスト500で橋本くんがトップに出ます。
橋本くん、石飛くん、友井くん、濱出くん、大上くん。
前2人がスパートしますが、後の3人もついて5人になります。

ラスト300で、石飛くんが橋本くんの前に出て、200、100と橋本くんと競り合いますが、ラスト50で石飛くんがどんどんと差を広げてトップでゴールしました。

ゴール寸前に失格になった選手もいたのですが、終始、前にいた友井くんが失格になっていました。
競歩って、とくに最後までわからなくて怖いです。


男子 三段跳び 決勝

結果みたら、最終の記録しか出ていないんですね。
何もメモしていないので、記憶のみで書きます。

三段跳びには、走高跳で優勝している星稜の松下くんと走幅跳びで優勝している大和川の田中くんが出ているということで、別の注目があります。
予備記録からしても15メートルを跳んでいるのが松下くんで、14メートル71の田中くんの争いになるだろうと思われました。
何もなければ松下くんの優勝は堅いかなって気はしていました。
松下くんは、兵庫の選手なんで、もう何度も何度も何度もみていますから。

1本目は田中くんのほうが記録がよかったのですが、2本目で松下くんが15メートル11を跳んで、ここで優勝を決めたかなと思いました。

三段跳びはメインスタンドのすぐ前ということもあり、西京の濱中くんが手拍子に乗って跳躍を始めて、そのあと5回目、6回目は、ほとんどの選手が拍手のなか跳ぶ形となりました。
5〜7位が1センチ差だったか、熾烈な争いになっていたと思います。
結果は、4位が14メートル41、5,6位が40、7位が39ですから、こういうのってなんか辛い、、、。

でも、それ以上にすごかったのが松下くんです。
6回目、すでに優勝を決めてからの跳躍で、15メートル11から35に記録を伸ばして優勝してしまうのですから。
松下くんが跳んだあと、すごい気合いの入った声が出ていたので、きっといったんだと思ったら、ほんとうにいってしまっていました。

どの選手も観客席にちゃんと挨拶をして、競技を終了していました。
なかなかいい光景でしたよ。

女子100H 準決勝、決勝

100Hにも、神戸龍谷の戸田さんと小野の近澤さんが出ています。
戸田さんは予選で敗退でした。
準決勝1組は西京の赤井さんが一人先行しました。
明石城西の丸谷さんは4位。

2組は写真のトラブルがあって、スタートまでに時間がかかりました。
園田の川原さんが3位でしたが、プラスで決勝へ。
長田の清田さんは、背の高さ、脚の長さ、おろした髪型で、わたしのまわりに座っていた人も「あれは誰?」という感じで、目をひいていました。
その清田さんは4位でした。
兵庫のときもリレーのときはちゃんとくくっていて、ハードルのときは髪をおろされていました。
ハードルを跳ぶときには、髪をおろしていて後になびくので、邪魔になってないようでしたが、髪はくくってほしいなぁというのがわたしの感想です。
最近では、頭の上におだんご作ってる子もいるけど。
わたしは、女子選手の髪型にはうるさいのです。「女子選手の髪型について」

3組は近澤さんがトップでした。

決勝では、添上の島田さんが13秒87で優勝。
すごい接戦でしたが、2位は近澤さん。5位に川原さん。
準決勝でいいタイムだった赤井さんは8位でした。

男子110H 準決勝、決勝

兵庫からは、姫商の森本くん、赤木くん、姫路西の井平くん、県西の細川くん、赤穂の伊藤くん、高砂の高田くんの6人が全員準決勝へ。
あとでわかったことですが、洛南の中村くんは播磨南中学の出身だそうです。

準決勝1組で、フライングがありました。
スタートまでの時間がちょっと長いみたいだったので、選手がちょっと気の毒でした。
1組では中村くんがダントツでトップでした。14秒28で大会記録更新です。
赤穂の伊藤くんは5位、姫商の赤木くんは7位でした。

2組は接戦。最後のハードルを跳んでからゴールまでの距離で勝負が決まったようでした。
姫路西の井平くんがトップ、県西の細川くんは5位でした。

3組は姫商の森本くんがトップ、高砂の高田くんは7位でした。

決勝は中村くんが近畿高校新記録、大会新記録で優勝。
井平くん4位、森本くん5位でした。

男子円盤投げ 表彰式
競技はメインスタンドにいたんで、遠目でしかみれなかったのですが、市尼の1年生のディーン元気くんが4位になりました。
ディーンくんは砲丸投げでも4位です。
神戸の平野中学の出身ということで、女子で、円盤投げと砲丸投げの北垣さんと同じ中学ということになります。
どちらも市尼にきてくれてありがとうです。
優勝は園部の宮木くん、2位花園の北川くん、 3位加古川東の前田くん、4位ディーンくん、5位上郡の西守くん、太成学院の北村くんでした。

表彰のときに、自分の高校の選手をみんなで拍手するためにメインスタンドに集まってくるというのはよくある光景で、それは当然のことなのですが、園田の部員たちが、それも部のなかの役割でやるように言われているからだと思いますが、ジャージでたくさんの席を確保するわりに、ずっと空席という状況が続きました。
来もしないのに、席を占領するのはいかかがものかと思いました。
あとで注意されて、ジャージを回収していたような気はしますが、近畿にきているんやから、もうちょっとお行儀よくしてねって思いました。

女子3000競歩
スタートしてすぐに大和広陵の白柳さんのシューズが脱げてしまうというアクシデントが。
何周かは裸足のままだったのですが、途中でシューズを履かれたようでよかったです。
競歩のときは、何かルールがあるのでしょうか。
競歩に限らず、シューズが脱げるということは、よくあると思うのですが。
兵庫では、姫商の北川さんが、独走しましたが、そこは近畿。先頭のほうにいるけれども、前に出るところまではいかなかったようです。
でも、積極的に前を伺っている様子でした。
前のほうには、星翔の東さん、西京の若松さん、姫商の北川さん、立命館宇治の荻野さんらです。
先頭が長かったのが7人になり5人になりと絞られていきます。
10分若林さん、東さん、荻野さんの3人になり、5秒差で北川さんです。
その3人で1周くらいいったところで、荻野さんが先頭に出て、そのままトップでゴールしました。

須磨友が丘の高谷さんが5位、北川さんは8位、御影の高橋さんは13位でした。
最後は北川さんが下がって、高谷さんが上がったのでしょうか。
順位からするとそうなるようです。

女子 4×400リレー
優勝は敬愛。3走の崎山さん(200で1位、400で2位)がトップにでて2位の園田を大きく離しての優勝です。
3位は添上、4位西京、5位西城陽、6位神戸龍谷、7位薫英、8位姫商。
2位から6位はすごい混戦でした。

男子 4×400リレー
接戦を制して決勝を走るのは大阪、東大阪大柏原、飾磨工、姫路商、近大付属、清風、加古川東、立命館。
大阪が4、兵庫が3、京都が1です。

準決勝で3分16秒台は姫商と清風です。
柏原が2走の河合くん(100、200で優勝)でトップにたって、3走では姫商が都森くんがトップにたったと思います。
3走から4走へわたったときは、姫商はかなりのリードでした。
このまま余裕でトップなのかと思っていたら、200を過ぎたくらいから、清風の永久くん(400メートル、400Hで優勝)がどんどんと前との差を詰めてきます。
4コーナーをまわる頃には姫商の森本くんとほとんど並んで、森本くんと永久くんが競り合って、どっちが先にゴールするのか、息をこらしてみていたとき、森本くんが力を抜いてしまって、何が起こったんだろうかと思いました。
まさかゴールラインを間違えるわけがないでしょうけど、明らかに走るのをやめていました。

何が起こったのかわからないまま、時が止まったように歓声のなか、見えたのはトラックのインコースに落ちたバトンでした。
落とした瞬間、森本くんが力を抜いてしまったのでしょう。
姫商は、失格になりました。
1位か2位だったはずの順位が失格になってしまい、手のなかにあった全国インターハイの出場権を逃してしまったのです。
ゴール地点にうずくまる森本くん。おそらく飾磨工の佐藤くんが肩をたたいています。
姫商のほかのメンバーも、やがてうずくまります。
飾磨工の他の選手もそこにいます。
飾磨工は2位に入りました。
メンバー同士、きっとよく知っている間柄なんだと思います。

その間、メインスタンド前では、男子5000メートルの表彰式が行われていましたが、わたしは、ゴール地点で立ち上がれずにいる姫商のメンバーのことが気になって、西工の八木くん、志方くん、須磨の中山くん、近藤くんが表彰されているというのに。
腰ナンバーをとってもらって、そのあと係員に促されて、トラックをあとにしたけれども、なんということが起こってしまうのか、あまりにも過酷な状況がいたたまれなくなって、結果発表の表示を観るのが辛かったので、西京極をあとにしました。
わたしが考えたって仕方ないんやから、勝負ってこういうことが起こる、と、いろいろと考えても辛い気持ちが収まるわけでもなく、帰りの電車のなかで、涙が止まりませんでした。
今、思い出しても辛くなります。
こういう現実を姫商の選手たちはどうやって乗り越えようとするのでしょうか。
この経験を糧になどと、お気楽に言えるものではありません。
でも、こういう運命を姫商の選手たちに与えてしまったのだから、きっと次には何かがある、そう信じたいです。

とっても辛いことが最後の最後で起こってしまいました。
優勝は清風、次いで、飾磨工、柏原、近大付属、大阪、立命館、加古川東でした。
大阪は4つとも全国です。

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