競技場に着いたのは1時前だったので、小沢くん、渡辺くんの6組は観れず、2人がコースのまわりを軽く走っているの姿をチラチラと見ていました。これが記録会なんかなという実感です。でも、このあとさらにそう思わせられることがたくさん起こるのですが、とにかく初めてのことなので、すべてが新鮮に思えました。
12時50分スタートの7組はプログラムに知った名前がなく、次の8組に。8組は、高橋くん、家高くん、荒巻くんの名前があるけれども、出走は荒巻くんだけでした。それまでは、大会本部の並びにある椅子に座って遠めからみていたけれど、中央の選手が出るということで、トラックに近づいて観ることにしました。だいたい同じところに、少し年配の男性が2〜3人。あきらかに中央を応援している人たち。たかさんによれば、「あの人たちも必ずいる」ということで、相当な白門フリークのよう。そのうちのお1人は、最後の組までしっかり応援されていました。「応援する」ということには、いろいろな形があると思うけど、この記録会を最初のほうから最後まで応援するというのは、究極な応援の気持ちがないとできないなやろうなと思いました。わたしもそのうちの1人で、たしかにそうなんですが、わたしの場合、陸上競技のちゃんとした観戦記(こういう私的なものでなく)を書きたいと思っていて、その実践のための第1歩のつもりです。うーん、でもちょっと苦しいかなぁ。新幹線代使って、観戦に来ることに必死で言い訳しているような気もするけど、わたしにとって「書くこと」(表現すること)は、自明のことなので、日常生活のすべてが「ネタ」で、いつも「なんかおもしろいこと(書けること)ないかなぁ」と貪欲でいます。
以前、本田技研を一緒に応援していた方が、HPの閉鎖の際に「陸上観戦に行っても、HPに観戦記書くために行っているような気がする」というようなこを書いてられて、考えさせられたことがあるけれど、わたしはわたしの視座で陸上をみているわけで、その視座を表現することに躊躇はいらないのではないかなと思います。でも、だいたいそもそも、HPを開設しているのだから、なんらかの顕示欲があるというのは、当たり前のことでしょう。
観戦する最初のレースなので、かなり緊張。スタートしてから出場選手のナンバーと名前と所属が紹介されますが、これが結構、たどたどしてくてかわいい。このアナウンスで、出場選手を最終的に確認することになります。中大からのエントリーは3年の荒巻くん。あと青東駅伝の埼玉チームの記録を追っていた縁で知った雨宮大和さん(ボッシュAJ)がエントリーされていました。どういう方が全然、知らずにお名前と記録だけを追っていた方にお目にかかれるというのも嬉しいものです。
レースは青山学院の佐藤くんが終始トップでした。佐藤くんというは、佐久長聖出身で都大路7位という実績のある選手ということを、教えていただきました。
一応、最初なので、ラップを詳細にメモしていました。
71,73,71,71,72,72,72,71,71,71,71,71,72,72,71,72,72,72,?,71,73,72,67,70,?、キロごとも、だいたい2分59秒くらい。精密機械のようなラップの刻み方にびっくりしました。佐藤くんが終始ひっぱって、後半バラバラっとなった感じ。雨宮さんもトップに立たれることもありました。
8組の1位はNTT東京の小椋さん(29分48秒99)、2位は雨宮さん(51秒99)、終始レースを引っ張った佐藤くんは4位(57秒50)、この組で30分を切ったのは7位の駒大の沖田君(59秒85)まででした。
荒巻くんは、30分45秒04で17位、自己記録の24秒に届かずでした。
ただ、この時間はたいへん暑く、薄いジャンバーで十分という感じで、走る選手にはかなり暑かったように思います。グランドに着いたときに、「この気温じゃ、しんどいよね」と思いました。だから荒巻くんのこの記録がどうなのか、それはわたしにはわかりません。
レースってこんなふうに進むものなのかと、ちょっとはわかったように思いました。
9組、10組は他大学の選手がほとんどで、座っての観戦。9組の1位は高田陸上自衛隊の坂上さんで29分44秒24、10組の1位は日大の蔭谷くんで29分51秒64でした。
10組の頃、つまり3時ころからちょっと気温が下がってきているように思いました。選手にとってはいいコンディションになっていくような気がしました。