住所：神戸市中央区下山手通2丁目13-13　 電話078-392-8216
営業時間:11:30〜14:00　18:00〜21:00 火曜定休
三ノ宮または元町からトアロードを上がる。トアロードホテルの斜め前。

2003年4月20日

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この回の点数評価は＜５、１、２＝８点＞

東京のコートドールで修行したシェフが独立し、神戸でレヴェルの高い料理を作っていると評判のレストラン。

食べたもの

アミューズ◎ホタルイカのオーブン焼き

前菜◎魚介類のサラダ（桜鱒、ほたて、あなごなど）

魚料理◎鳴門の鱸のカリカリ焼き

肉料理◎鴨胸肉のロースト

デザート◎グレープフルーツとアールグレーのスープ仕立て

飲んだもの
Beaumont des Crayeres Rose 97/Champagne

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• 1999年にできた、全18席のこじんまりとしたレストラン。入り口はしゃれた喫茶店という構え。中に入ると奥に細長く広がり、右側は客席、左はオープンキッチン。
   
• メニューはお店のＨＰに詳しい。コースはランチが2800円（アミューズ、前菜、肉料理または魚料理、デザート)、3500円(アミューズ、前菜、スープ、肉料理または魚料理、デザート）、4500円(アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デザート)の3種類。
   
• 3人で行って、1人が3500円、2人が4500円のコースをいただいた。デザートのみ5-6種類から選択可。
   
• 結論をいうと、レストランが本来、疲れを回復させる場所であったとすると、ここは「アンチ・レストラン」
   
• 土曜の昼で、着いた時には満席。しかし厨房に2人、サーヴィスが1人。
  さっそく食前酒の注文をとりに来て、断るとすぐに次のテーブルへ。これはいい。少したってメニューをもってきて、また別のテーブルへ。だいぶたってコース料理の説明を早口で。また別のテーブルへ。かなりたって注文をとりにきて別のテーブルへ。着席して20分くらいでワインリスト。お腹ぐーぐー。25分くらいでアミューズ。45分で前菜。後はすべてこの調子。
   
  アミューズがさげられて5分くらいしてパンをようやくもってきてくれたと思うと、バターがない。頼みたいにもサーヴィスさんはばたばたで取り付く島なし。前菜が来た時には3人ともパンを完食。
   
• 料理はどれもシンプルで、普通の出来。ランチのコース料理なのでそれ以上のことはなんともいえないが、後で3人とも喉が変に渇くしややむかむかしたことを考えると、材料はあまりよくないのでは。
   
• この店の一番の問題はサーヴィス。本来は2人体制だというので、もっとマシなのだろうが、それを差し引いいてもここのサーヴィスのポリシーを疑ってしまう。

  例えば私たちは最後の客だったので、肉料理が一人前本来のメニューのものがなくなってしまった。だが、肉料理か魚料理かの選択を聞くときにそれを隠して「本日は魚料理がおすすめです」という。狡猾なプロのやり方。案の定、肉料理を選ぶと、本来のものよりかなりレヴェルの落ちるものが出てきた。鴨胸肉のロースト、フォアグラ添えはまずまずの料理だったが、臨時で供された鴨腿肉のコンフィは、グラタン仕立てのじゃがいもの上に脂べっとりの腿がどかっと皿の上にあるだけ。ソ連時代のモスクワの大衆食堂を思い出した。確かに「魚料理がお勧め」というだけのことはある。

  また、デザートはメニューが配られた時点で１種類が終わったとの説明をうけ、残りから選んだら、注文の時点ではそれも終わった。

  最後の紅茶。香りはよいが味があまりに薄すぎるのでお代わりを頼んだ。別料金とのこと。それで1人分のみ追加を頼むと2人分きた。その間に既に書き終えていたお勘定を書き直していたので、さらに書き直させるのは悪いと思ったので（自然にそう思わせるように、オープンキッチンでお客の見えるところで書いているのだろう）、2人分でよいと答えた。１杯目はサーヴィスさんがいれ、2杯目はシェフによるもの。さすがに前よりよかった。シェフがいかがですかと尋ねてきたのでその旨答えると、「1 杯目は自分がいれたのではないのでわからないけれど、薄かったのならすみませんでした」とぐだぐだ謝る。それなら追加分の料金をなぜとるのか不思議。
   

• サーヴィスが1人欠けたのはお店の責任なのに、ばたばたして落ち着かない食事をさせられるなど、そのつけはすべてお客が払わねばならない。なのにサーヴィス料はいつも通り。

  サーヴィスのポリシーが疑問というのは以上のような理由。
   

• ワインはブルゴーニュ、ボルドーの赤は7-8000円を中心にそれぞれ10種類強、ブルゴーニュ白が約5種類、その他ロワール、ラングドック他がぼちぼち。シャンパーニュは5種類。ハーフものも数種類ずつある。
   
• 会計は合計で17529円。内訳は3500円+4500円×2+1200円×2（グラスシャンパーニュ）+500円×2（紅茶）+795円（サーヴィス料5%）+834円（税）。
   
• 基本となる皿はウエッジウッド。カトラリーはノリタケ。
   
• とにかく疲れるレストランでした。

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