電話03-5424-1347
住所:東京都目黒区三田 1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス内
ランチ11:30〜14:30 (L.O.)、ディナー18:00〜22:00 (L.O.)
最寄の駅は恵比寿。駅から動く歩道に乗ってガーデンプレイスへ。雨の日は地下を通ると駅から濡れずに着ける。
2008年12月
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この回の点数による評価は<8、4.5、4=16.5点>
ミシュラン東京2008に続き、2009年版でも料理・快適度共に唯一最高点(三ツ星、5対カトラリー赤)のお店。
食べたもの
◎かぼちゃのムースとローズマリーのジュレ
◎伊達鶏 手羽と砂肝のコンフィ 舞茸と共にプレッセし トリュフとポワローのヴィネグレット、ゴボウのクリームを添えて
La Volaille l'aileron et le gesier de canard en terrine d'hiver
◎愛知産ムール貝 スープ ”ムクラード”を根セロリのフランに注いで
La "Mouclade" sur un flan de celeri-rave
◎タスマニア産サーモン ゆっくりと低温コンフィにしペコロスのキャラメリゼをのせ、ソースジュヌボワーズと共に
Le Saumon mi-cuit avec une sauce genevoise et oignons caramelises
◎ハーブ豚 カイエット仕立てとブレゼを盛り合わせて 大粒マスタードのソースと”ジュ”を添えて
Le Porc braise et en caillette avec une sauce aux graines de moutarde
または
◎仔羊フィレ肉 ラヴェンダーの香りで包み、シトラスの風味の緑色野菜と
Le Filet d'Agneau gratine a la lavande et legumes verts au jus
◎アーモンド ソルベにし、アプリコットのジュレとバニラの香りで
L'Amande grillee en sorbet avec une gelee a l'abricot et vanille
◎洋ナシ カシス風味のコンポート、パン・デピスのグラスを添えて
La Poire pochee au cassis avec une glace au pain d'epice
◎お茶と小菓子
Le The et ses douceurs sucrees
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アミューズと前菜1はさすがロブションという感じで、食材の組み合わせの意外さ、そしてそこから生まれる1+1=∞となる味が生み出す満足感は他の追随を許さない。
小さなカップの中にムースを層状にした料理は十八番なのか、デザート1や前回の訪問時にも複数供されたが、ハズレなし。小菓子として出されたピスタチオのパンナコッタも同系列なのか、発想も味もレヴェルが高い。
その他の料理は素材も味も、そして料理の方法もきわめておとなしいもの。
今回選んだコースは「季節の料理」との説明だったが、仔羊料理は真夏に食べたものと全く同じ。素晴らしい料理なので定番として残すことは理に適っているが、コースの一品として(一応もう一つの選択肢があるとはいえ)夏も冬も出すのはいかがなものか。
デザート2も、季節の料理として出すのであれば夏〜晩夏にふさわしいと思う。
さらにもう一言いわせてもらえば、コース全体を食べても満腹にならない。それぞれの料理はポーションが小さく見えないし、品数も多い。パンもお代わり自由。なのにどうして?という感じ。デザートが質量とも超軽量級だからだと思う。コースは、チーズ(別料金)を食べることを前提に組み立てられているのかもしれない。
サーヴィスは日本のレストランでは最高峰。どれもおいしく食べられる10数種類パンがタイミングよくサーヴされるし、つかず離れずのきわめて快適なもの。
ソムリエも同じく。ボトルワインのほとんどは15000円以上するが、ローヌやジュラなどをよく見れば手ごろなものを見つけられる。また、珍しく安く、しかもおいしく個性的なグラスワインが揃えられている。こちらの興味に合わせて過不足なく説明してくれるのも嬉しい。
コストパフォーマンスについて前回は「きわめてよい」と感じたが、今回は「比較的よい」という程度。率直なところ、料理だけを考えればパリや東京の1つ星上位レヴェル。
ただ「フランス料理の三ツ星レストラン」へ行くことそのものが目的の方にとっては、予約の取りやすさや値段を考えれば、ありがたい存在であるともいえる。
「ムニュ・グルマン」の写真はこちら