電話:01-43-54-23-31 住所:15 Quai de la Tournelle, Paris, France パリ第5区
ファックス:01-44-07-12-04 E-mail: resa@latourdargent.com
営業時間:12:00〜14:30 19:30〜22:30
定休日:月曜。火曜はランチのみ休み
地下鉄ポン・マリ駅下車。サン・ルイ島にかかる橋をまっすぐ進み左岸へついたらすぐの左手。
サン・ミッシェル駅からシテ島を左手にみながらセーヌ川沿いを東へ歩いてもそんなにかからない。
2005年10月2日
1582年まで源を遡れるという歴史ある名店。鴨料理が有名。1933年からミシュラン三つ星を獲得していたが(除1952年)、1996年から二つ星に降格。観光客でいつもいっぱいで格式を失ったのが理由の一つとも聞くが真相はいかに?
食べたもの(二人分)
アミューズ◎サーモンのカナッペなど
前菜1◎川かますのクネル、アンドレ・テライユ風
Quenelles de brochet "Andre Terrail"
前菜2◎ホタテのナージュ、ココナッツミルク添え
Nage de coquilles Saint-Jacques au lait de coco
肉料理◎仔鴨のオレンジ風味、ほうれんそうで包んだパルマンティエと腿肉添え
Caneton a l'orange, cuisse parmentier aux epinards
デザート1◎キャラメリゼしたりんごのミルフイユ
Millefeuille aux pommes caramelisees
デザート2◎絵画のようなソルベのワルツ
Valse de sorbets a la maniere des peintres
ミニャルディーズ◎小菓子
飲んだもの
La Tour d'Argent Grand Cru/Blanc de blanc/Champagne
Vosne Romanee 90/Jean Gros
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ミルフイユはある程度厚みをなした薄いパイ群が三枚という形で、しかも表面がカラメルとなっているのでぼろぼろに崩れることなく、ナイフでざっくり切ってリンゴと一緒に味わうと、とても上品な味。
タイユヴァンやルドワイヤンでも、はじめフラッシュなしで撮影していたら「それでは暗くて撮れないではありませんか。フラッシュをお使いになってください」と向こうから言ってくれた。
日本では料理の撮影やフランシュの使用は失礼だと神経質になる人がいるけれど、フランスでは写真におおらか。撮影不可の場合はその旨伝えてくれるし、美術館などはともかく、レストランでOKの時は堂々と撮ってよいということなのでは。
面白いのは、アメリカ人(?)グループが赤ちゃん連れで、その子が時々泣くので交代で立ってあやしていた。でもそれぞれの卓がにぎやかなので、別に冷たい目で見る人もなかったように思える。観光客で荒れている、というのではなく、むしろこのお店の懐の深さを示しているのではないか。
このお店で鴨を食べると1890年からさばいた数の通算ナンバーを記したカードをもらえる。ちなみに1035163番でした。
(追記)ミシュラン2006年版では1つ星に降格。そんなにひどいかな?料理もサーヴィスも2つ星のレヴェルは十分にあると思ったけど(2006年2月22日)。
※クロード・テライユ氏は2006年6月1日に亡くなりました。2005年10月の訪問時には、食後にレストランの歴史を細かく尋ねると、高齢にもかかわらずひとつひとつ丁寧にお答えくださり、トウールダルジャンへの深い愛情とプロ精神を感じたものです(2006年6月7日)。