02/02/22 放送

アレサ

ロールプレイング 90/11/16 やのまん file 1 F 1 B 1
↑の説明

●ニンパなら1本に全部入るよ

初期のGBを代表するRPGシリーズの「アレサ」です. 一応ファンタジー世界のRPGです. 微妙に独特な部分があるんですが(^^;. ちなみに、遊び方シート等にある「GB初の本格RPG」はウソっぽいです. 魔界塔士やセレクションの立場は?
アレサ3部作すべてがニンパ登録されてます. サイズも小さいんで、 1本のカセットに全部入ります. 残りF2 B13.

●フィールド型ロールプレイング

基本的に、普通のRPGです. マップを移動して、敵を倒して、ストーリーが進んで……ってやつ(笑). その辺はオーソドックスなんで、RPGが好きなら大丈夫です.

ただ、いろいろと 新システム が入ってます. 便利なものから、「!?」なものまで(^^;.

●突発的な「ひとりごと」

歩いてると突然、主人公が「ひとりごと」をしゃべることがあります(^^;. いきなりしゃべり出して結構不気味ですが、 ゲームのヒントなのでプレイヤーとしては助かります. 携帯機だと、プレイヤーが忘れちゃうこともありますし.

●キャッシュディスペンサ

いわゆるファンタジー世界のはずなんですが、 街に「CD機」が置いてあります(^^;.
「CD」では「現金借り入れ」と「返済」ができます. 「お金を借りる」→「高い武器を買う」→「冒険する」→「返済する」 っていう循環もできるんで便利です. でも、なんか 借金返済のための冒険 みたいな…(^^;.

●インフレスパイラル

ちなみに、アレサの世界は お金が重要 です. 武器防具はもちろん、 イベントアイテムまで 売ってます(^^;.
つーか、レベルを上げるアイテムとかも売ってますし. すべて「お金で解決」な世界(笑).

この、お金が結構クセモノです. アレサでは 敵を倒しただけでは、お金はもらえません. ダンジョンの宝箱を探すか、敵の落とす宝箱から取るか、どちらかです.

特に、敵が宝箱を落とす確率は低いです. 落としたとしても、アイテムが入っていれば換金できませんし. 敵の宝箱に入っているお金も、ごくわずかですし. それ以前に、序盤は敵と戦うだけでかなり大変です(^^;.
幸い、ダンジョンの宝箱は、高額なものも多いんで、 ぎりぎりのところでゲームバランスが取れてます. ある程度は上記のCD機でもなんとかなりますし.

取りあえず、お金の使い方に気をつけないと、クリアできません(笑).

●一撃必殺戦闘

で、アレサの戦闘ですが、見た目は普通です. ターン制でコマンド入れてくアレ.
でも、 バランスが凶悪 です(^^;.

敵の攻撃なんですが、防御ができません(笑). 防御力や装備に関係なく、一律のダメージをくらいます. (バグなのかなぁ、仕様なのかなぁ)
で、そのダメージも半端じゃないです(^^;. HP-MAXの2〜3割のダメージをくらいます(^^;. 敵が3〜4回攻撃する間に、こちらが敵を全滅させないと負けます.

しかも、テクニカルヒット(クリティカル)もあります. 2倍くらいのダメージだったり、普通のダメージで 5回攻撃 になったりします. 普通、即死です(笑).

まぁ、仲間であれば、回復する手段(お金(^^;)があるんですけど. 主人公の場合は「即ゲームオーバー」です(^^;. 「もう少しで勝てる」って時に、主人公がテクニカルで即死、即ゲームオーバー、 なんてことが、たまに起きます(笑).

●必殺魔法

まぁ、その分、こちらも負けてはいません.
まず、大抵のバトルで「逃げれます」. 敵の数が多い時は逃げまくって、1匹だけの時に戦う、ってこともできます. というか、1匹の時を狙わないと勝てません(笑).

あと、 「一撃必殺の魔法」 があります. 中盤以降でなければ使えない上、成功率も低いですが、成功すれば即死です. ボスでも即死 です(笑). しかも、終盤になると、成功率が上がります(^^;.

というように 「生きるか死ぬか」 のバトルが繰り広げられます(^^;. それも、ザコ戦ボス戦を問わず(^^;.

●快適というかなんというか

中盤になると、「敵に出会わなくなる」アイテムが出てくるので、 「ザコ戦は戦わない、ボス戦は一撃必殺」で快適に進めます(笑).
といっても、途中のイベントで、それが使えなくなるんですが. それはまぁ、やってみてのお楽しみ.

あと、ラスボス戦も、快適戦闘を逆手にとった凶悪なものでした(笑). 一言で言うと「オールスター戦でノーヒットノーランせよ」(^^;.

●カプセルモンスター

あと、モンスターを仲間にできます. 当時としては珍しいシステムですね.
仲間といっても、使い捨てですけど. 1回、戦っただけで消えます.

「ファイアボール」の魔法(例の、一撃必殺魔法(^^;)で倒した敵を、 戦闘終了後に回収することができます. ということで、ボス格の敵でも、簡単に仲間にできます(笑).

●まとめ

この当時のRPGとしては 親切設計 だったりします. 「ひとりごと」システムもそうですし、 マップ移動スピードを変更したり(ダッシュ)もできますし. 携帯機らしく、 どこでもセーブ できます(戦闘中はダメ).
アイテムや魔法の解説が少ないのが、若干不親切かもしれません. でも、多分、普通の説明書には書いてあるんでしょうね. (遊び方シートが不親切(^^;).

細かいところでバグっぽい挙動もあるんですが、 それさえもゲームの要素として活かそうとする姿勢もありますし(^^;. 妙なところでバランスが取れてます.
2以降で解決してる要素もあるんで、 やっぱりバグだったのかなぁ、って気もしますけど. 1の無茶な戦闘バランスも捨てがたいです(笑).

クリアしたら終わりです. まぁ、やりこみ要素としては「ドラゴンのひとみ」があります. このアイテムを使うと、「残りの宝箱」の個数がわかります. ってことで「宝箱コンプリート」を目指すというのも(^^;. ちなみにEffectは「残り8個」でギブアップ.

快適動作と、妙な手応え が共存した作品ですね. サイズも小さいので、結構オススメ. 古き良き時代(笑).
取りあえず、攻略本があると助かるのは確かです(^^;.


ストーリー的要素 ★★★ 自称(?)本格RPGです
見た目・音・演出 ★★★ 当時としては結構凝ってる
万人受け安定度 ★★ 普通のRPGだけど……妙なバランス
オリジナリティ ★★ ひとりごととか、キャッシュディスペンサとか
やり込みレベル クリアしたら終わり.続編を書き換えよう
↑ゲーム成分についての説明

番組表ゲームGB


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