RPGとはなんぞや?第2章 どんな人になりたい? |
Chapter 2楽しい解説「RPGとはなんぞや?」の第2部ソード・ワールド編です。軽い気持ちでお読みくださいませ。 |
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サリナ | ねえ、GM? |
GM | はい? |
サリナ | 今回はソード・ワールドを使って説明するんだよね? |
GM | うん。第1部もソード・ワールドのルール使ってたけどね。 |
サリナ | じゃあ、第1部とどう変わるの? |
GM | 第1部では、ソード・ワールドは一例として示しただけに過ぎない。ほとんどのRPGに共通することに重点を置いて説明したからね。 |
エレン | つまり、今回はもっと細かいところの説明をするんですね? |
GM | そういうことだね。個々のルールに目を向けることで、もっと面白さを知ってもらいたいんだ。 |
サリナ | なるほどねぇ。 |
GM | ・・・いかん、お腹が空いた・・・(^^;。 |
エレン | それでは立ち話もなんですから、「鳥のさえずり亭」に行きましょうか。 |
GM | ・・・どうやら立ち話だったらしい(笑)。 |
サリナ | は? |
GM | 今、君たちは「鳥のさえずり亭」に向けて歩いているわけだ。 |
サリナ | あ、看板が見えてきた。 |
GM | と、たどりつく前に、何か問題が起きるかもしれない。泥棒と対面するかもしれないし、知り合いが通りかかるかもしれない。 |
エレン | そういう機会を逃さないよう、GMが調整をしてくれるのですね? |
GM | その通り。だから「・・・と言うわけで、到着した」となるか、「残念ながら、まだ着いていない」となるかは、シナリオや運に左右されている、と考えればいいだろうね。ちなみに、今はまだ、距離があるよ。 |
サリナ | でも、あそこに看板見えるよ? |
GM | と、否定したのに長々と駄々をこねていると、GMだけでなく他のプレイヤーの迷惑にもなるので注意しましょう。 |
サリナ | なんで? |
GM | その間、ゲームの進行が止まるわけだからね。 |
サリナ | ふむふむ。 |
GM | もちろん、キャラクター(の演義)として駄々コネをするのは問題はないけどね。 |
サリナ | だから、あそこに看板が〜。 |
GM | こういうキャラクターなんだよなぁ・・・(笑)。 |
親父 | いらっしゃい。 |
エレン | こんにちは。 |
サリナ | こんちは。 |
エレン | ミートソース・スパゲッティーと、クリームソーダをお願いします。 |
GM | 私は・・・本当に炒め物でも作ろう(笑)。 |
サリナ | パンと、クリームシチューと、なまこアイスお願いっ。 |
GM | ・・・好きだねぇ(苦笑)。 |
親父 | 以上だね? |
エレン | ええ。 |
GM | 注文を取りおえて、カウンターのほうに戻っていったね。さて、私もちょっと炒め物してきますね(笑)。 |
サリナ | そう言うと、GMは席を外したよ。 |
エレン | あの、なんでGMみたいな説明口調なんですか?(笑) |
サリナ | 一度やってみたかったの(笑)。 |
GM | ただいま。 |
エレン | おかえりなさい。ところで、今から何をするんですか? |
GM | キャラクターメイキングから始めようと思ってね。 |
サリナ | 私の能力値は決まってるけど? |
GM | でも、どうやって決まったかは説明してないでしょ? 第1部では、ソード・ワールドのルールは参考程度にしか使ってなかったから、ほとんど説明してないんだ。 |
エレン | では、私の能力値も決まるのですね? |
GM | そのとおり。 |
サリナ | やっと決まるのね(笑)。 |
GM | なぜばれる?(笑) 優柔不断だから、決まるのが遅いのは我慢して(笑)。 |
サリナ | 私の能力値はどうするの? |
GM | 作った時の記録が残ってるから問題ないよ。さて、ソード・ワールドでは種族によって様々な特徴がある。 |
サリナ | エルフのお兄さんがかっこいいように? |
GM | う〜ん・・・(^^;。 |
エレン | エルフの知力が高いとか、ドワーフの力が強いとかですね? |
GM | (ほっ)そういうことだね。と言うわけで、その辺の違いも説明したいので違う種族の方々にも協力してもらおう。 |
サリナ | 違いの分かる男になれって? |
GM | おい、性転換する気かっ!(笑) |
エレン | いただきます。 |
サリナ | いっただっきまぁ〜す(嬉々としている)。 |
GM | ・・・(精神的に疲れた)。 |
エレン | ところで、協力してくれる人って、どんな方々なんでしょう? |
GM | エルフ、ハーフエルフ、ドワーフ、グラスランナー、それぞれの種族から1人ずつに協力してもらうことにしました。 |
サリナ | 人間は? |
GM | 自分たちのことを忘れるなっ!(笑) |
サリナ | ちょっとボケてみただけじゃない(笑)。 |
GM | そういう問題じゃないでしょうが(笑)。 |
エレン | それで、その人たちとは、いつ会えるんですか? |
GM | まあまあ、そう急ぐこともないでしょう。 |
サリナ | まだ名前が決まってないとか? |
GM | (ぎくっ)そ、そんなことはないよ。 |
サリナ | あやしい・・・。 |
エレン | 理由がなんだとしても、まずは食事を終えてからでしょうね。 |
GM | そ、そうだよね。 |
サリナ | あからさまにあやしい・・・(笑)。 |
GM | ちょうど食事が終わるか終わらないかという頃、こちらのテーブルに4人のグループが近づいてくる。背の高さもさまざまなら、身なりまでさまざまだ。 |
エレン | あの方たちですか? |
GM | そうそう・・・みんな、こっちだよ〜(呼びかけている)。 |
女性 | この人達? |
GM | うん。それじゃあ、順番に自己紹介してくれるかな? せっかくだから、赤の・・・いや、種族のおさらいもしてみよう。 |
男の子 | 僕はグラスランナーのシエロだよ。手先が器用なんだ。お姉ちゃんたち、よろしくね♪ |
GM | 見た目は身長も含めて子供っぽいけど、それはグラスランナーという種族の特徴だね。草原妖精とも言い、草花と話をすることもできる。 |
サリナ | 自然を大切に〜。 |
GM | これは某公共広告機構のコマーシャルかっ(笑)。 |
エレン | (背の高さを眺めながら)・・・ちなみに、年上なんですか?(笑) |
GM | うん(笑)。グラスランナーというのは、もとは草原の妖精族の一員だったんだ。身長は1mほどで、耳が少しとがっている以外は、大人でもまるで人間の子どものように見える。性格は非常に明るく、もちろんシエロも例外ではない。 |
サリナ | シエロ君、後であそぼ〜。 |
シエロ | うんっ♪ |
GM | ・・・このふたりわ・・・(笑)。 |
エルフのお兄さん | 第1部でもお会いしましたね。わたしはエルフ、シャーマンとバードとしての心得があります。 |
サリナ | エルフのお兄さんだ〜(嬉)。 |
エレン | 奇麗なリュートですね。 |
シエロ | このお兄さん、とっても歌が上手なんだよ。 |
GM | エルフは森に住む妖精の一種で、その容姿の美しさとその不死性(寿命が約1000歳と長い)で、人間の羨望を受けている。先端のとがった耳や、細身、そして肌の色が白に近いのが特徴的だ。 |
サリナ | 美白?(笑) |
GM | 根本が違うぞ(笑)。 |
女性 | あたし、ハーフエルフのミルティオーネって言うの。ミルティと呼んでくればいいわ。見てのとおり、ソーサラーよ(くるんと一回転する)。 |
シエロ | このフクロウ、お姉ちゃんの使い魔なんだよ。 |
ミルティ | ホリスって言うの。 |
エレン | 可愛いですね〜。 |
GM | 使い魔というのは、ソーサラーと行動をともにする動物だね。「魔女には猫」とよく言ったものだけど、あれも使い魔と言っていいだろう。ソーサラーは、使い魔の視覚等の感覚を感じることができる。 |
サリナ | へぇ〜。(←説明を聞きながら、なでなでしている) |
GM | はうっ(行動の速さに思わずずっこけた(笑))。さて、ハーフエルフはエルフと人間の間に産まれた者で、両者の特徴を合わせ持っている。人間の血液型の「A,AB,B」の関係のように、クォーターは存在しない。ごく希に、人間同士の間にも隔世遺伝によってエルフやハーフエルフが生まれることがある(チェンジリング:取り替え子と呼ばれ嫌われる)。エルフたち、人間たちの双方から差別扱いをされることも少なくない。 |
ミルティ | そんなこと、気にしないもんっ。 |
GM | 至って平和だね(笑)。 |
男性 | 俺はドワーフの神官戦士、フィリだ。よろしくな。」 |
GM | 実は、第2部ソード・ワールド編唯一の本職ファイターだ(笑)。 |
サリナ | バランス悪いね〜。 |
GM | 悪かったな(笑)。 |
シエロ | このおじちゃん、強いんだよ〜。 |
フィリ | おじちゃんと呼ぶのはやめてくれよな・・・(苦笑)。 |
GM | ドワーフは、もとは妖精族の一員で、身長は120cmほどでまるまると太っており、あごには長いひげをたくわえ(※女性に髭はない)、だんご鼻だ。髪の毛は茶褐色から暗褐色で、肌も濃い肌色が普通。その多くが洞窟に住んでいることからわかるように、暗視ができ、手先が器用で職人が多い。 |
サリナ | 宴会芸を持ってるのね?(笑) |
GM | 何でそうなるかなぁ?(笑) 以上、異種族4種類の方達に、第2部のお手伝いをしてもらいます。皆さん、宜しく。 |
一同 | (口々に)よろしく(お願いします(ね))。 |
サリナ | (ぼそぅ)セコい略し方・・・。 |
GM | そのツッコミは却下(笑)。 |
マスター | いらっしゃい、おや、始めてみる顔だな。え、ここはどういうところかって? |
エレン | 「おまけ雑談」改め、閑話休題へようこそ。進行役のエレンです。 |
サリナ | サリナです。らしいタイトルになったね(笑)。 |
Emu | 解説は執筆担当のEmuです。更新が遅れて、期待していただいている皆様には申し分けなく思っております。 |
サリナ | 期待している人なんているの?(笑) |
Emu | いると信じてます。 |
サリナ | ところで、なんだか第2章が短くない? |
Emu | この後実際のキャラクターメイキングに入りますので、第2章全体が長くなってしまいます。このため、前半と後半に分けて掲載することにしました。 |
エレン | それで、実際のキャラクターメイキングの前に分かれたんですね。 |
サリナ | 上げ底みたいなものかと思った(笑)。 |
Emu | やっぱり?(笑) |
エレン | さて、今回からはゲストを交えて閑話休題をお届けしたいと思います。ソード・ワールド編、最初のゲストは、エルフのお兄さんです。 |
エルフのお兄さん | よろしくお願いします。 |
サリナ | あ〜、エルフのお兄さんだ〜。 |
サリナ | エルフのお兄さんって、名前は無いの? |
Emu | いや、それがね・・・。「どんな名前にしよう?」と考えていた時に、「エルフのお兄さんは、エルフのお兄さんでしょ?(笑)」と言われて、そのまま名前がつけれなくなったんです(笑)。 |
お兄さん | 本当は名前があるんですけどね、共通語での発音が難しいのです。ですから、いっそのことエルフのお兄さんのままで通しても問題がないと思いまして(笑)。 |
エレン | そうだったんですね。(何かを見つけた)あ、これがお名前なんですか? |
お兄さん | そうです。読めるんですか? |
エレン | いえ、私にはまだまだ・・・。 |
お兄さん | 今度、エルフ語を教えてさしあげましょう。 |
エレン | よろしくお願いします。 |
サリナ | ねぇねぇ、リュート弾いてよ。 |
お兄さん | また今度にしてください。気分がのっていないと、弾いてても気持ちよくないものですので。 |
サリナ | じゃあ、お茶しようよ〜。 |
Emu | だからぁ(笑)。 |
お兄さん | (相変わらずなんですね。) |
Emu | (それがサリナのサリナたる由縁ですし。) |
エレン | ところで、何が目的で冒険者になったんですか? |
お兄さん | 見聞を広めるため、というが一番の理由です。 |
サリナ | じゃあ、何か他に理由があるの? |
お兄さん | 一応は、ね。 |
Emu | それ以上は言えないということですね。 |
お兄さん | 申し訳ないのですが、そういうことなのです。 |
サリナ | ん〜、謎だ〜。 |
エレン | 今回のゲストは、エルフのお兄さんでした。今日はどうもありがとうございました。 |
お兄さん | またお会いしましょう。 |
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