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星組『ヘミングウェイ・レビュー』11/23千秋楽

 せつなくて美しくて、そして楽しい素敵なショーを作ってくださって、本当に嬉しいです。
 ショーのタイトルと内容が関係のない場合もありますが、私はどちらかと言えばタイトルに関連した統一性のあるショーが好きで、それからいうと今回のヘミングウェイ・レビューは最初から最後まで「ヘミングウェイの世界」にこだわっていてすごく好きでした。

第一場 プロローグA(光と影)
 幕が開くとアグネス(星名優里)が飛び出してきてキビキビと踊りだします。フレアースカートの裾が気持ちいいくらい広がります。奥の階段上では、ヘミングウェイ(麻路さき)がペンを走らせています。そこへヘミングウェイの親友ジョー・ラッセル(稔幸)グレゴリオ(絵麻緒ゆう)がマタドールの衣装でゆっくりと近づいてきて、アグネスが走り去り、ヘミングウェイがセンターまで歩いてきます。ヘミングウェイは一瞬撃たれたかのようにのけぞり自分の手にキスをすると(ここ、たまらなく格好いいですぅ〜☆)誰かに狙われているのを恐れるかのように後ずさります。(のけぞる肩がまたいいんだ…☆)それを見つめる7人の女性たち。ヘミングウェイが見ようとすると一人ずつ逃げるように去ってしまいます。
 幕開けから物語を見ているような構成につられて『ヘミングウェイ・レビュー』の世界に引き込まれていきました。

第一場 プロローグB(光と影)
 ヘミングウェイが最後の言葉を歌にして、銀橋を渡ります。舞台奥ではヘルズ・エンジェル(彩輝直・音羽椋)が妖しくヘミングウェイを死へと誘っています。
 これから始まるヘミングウェイの物語の結末を象徴しているかのようです。
 銀橋を下手から上手へ渡りきり、暗転直前に銃声が。ヘミングウェイが撃たれる直前に笑みを浮かべるのが印象的でした。…にしても銃に撃たれた途端にスポットが消えてしまうのがいつも不満。撃たれてのけぞるマリコさんをあと0.5秒見せてくれよといつも心で叫んでおりました。

第二〜四場 プロローグC(光と影)
 パーッと明るくなると、紫のマタドールの衣装のノルさん(稔)を真ん中にマタドール達の群舞になります。次の世代の星組はこういう感じなのかなぁ〜と思いながら見ていました。娘役は赤いスペイン風衣装のセニョリータなのですがこの衣装、凄く好みです。短い上着と、前が短めで後ろにいくと長くなるスカートでスカートさばきがうまい方は凄く綺麗です。

 また一転して暗くなるとヘミングウェイとアグネスがマタドールとセニョリータの衣装で出てきてデュエットダンスになります。こういう手と足、顔で決めていくダンスはマリコさんも優里ちゃんのコンビは気持ちがいいくらいに踊ってくれます。最後にセンターでマリコさんが立ち、優里ちゃんが座ってポーズを決める所、優里ちゃんが下手からマリコさんの前を上手側に軽く飛び込んできて座るんですがスカートの広がりが凄く綺麗でいつも惚れ惚れしていました。大劇場ではいつもここに拍手が出たものですが、1000daysにはなくて寂しく思っていたら(というか一人でいつも拍手していた)最後の3日間は入るようになっていました。思わず拍手したくなる絵になるトップコンビなんですもん。(*^_^*)
 そして階段奥からマリコさんがマントを羽織って登場。全員で主題歌を歌いながら盛り上がって終わります。客席から早くも手拍子が起こり、(光と影)にふさわしい緩急のあるプロローグで大好きでした。

第五・六場 男の時代A・B
 下手花道から飛び出してくるジョー・ラッセル。子供らしさが1000daysでは増していて、分かっていてもつい吹き出してしまう程でした。
 6人のキューティー・キュー達は本当に可愛くて、いつも注目していました。
 大劇場の千秋楽ではくまのぬいぐるみにマリコさんの顔のお面をかぶせて持ってきたジョー。1000daysの大楽では真打ちラッコのぬいぐるみにマリコさんのお面を被せていました。(ちなみにマリコさんはラッコに似ているという説があり、それはマリコさんも認めるところ。サヨナラ写真集ではご本人がラッコに扮装していてそれを見たファンは思わず力が抜けました。かわいいので是非今からでもみてください。)
そのラッコちゃんを妃里梨江ちゃんがすっごく愛しそうに抱いて去ってくれました。

 さて、この後のお姉さまたちの登場。どの方もお色気ムンムンで恐いくらいですが、中でも司祐輝のお色気はとっても恐かったです。なんか1000daysでは彼女(彼?)のお衣装の裾が短くなりすぎていてそれも恐かったかも…。私の友達の間では1.背が伸びた2.少し太った3.衣装が縮んだ…さぁど〜れだ?などと噂していたのですが(^^;)、真実はわかりません。
 ここではミッキさん(千秋慎)さんを特によく見ていたのですが、1000daysの楽では大劇場の楽と同じように鬘を取ったらハゲづらだったのはミッキさんだけで、残りの5人は男役の姿のままで、ミッキさんを「あ〜〜、あの人はげてるよぉ〜!」みたいに一斉に指さしていました。もちろん客席は大爆笑となりました。
 本当は女性の男役が女性の役をしていたが実はオカマだった…。考えると頭がこんがらがってくるのですが…(^^;)、ノルさんのキザぶりもとっても好きで、楽しい場面でした。(*^_^*)

第七・八場 イタリア戦線AB(第一次大戦)
 阪急の出している「TOKK」でこの場面の写真の説明が「マタドール達に立ち向かう麻路さき」とかなんとかなっていて、「え?マリコさんって牛の役なの〜?(/_;)」と驚いていたのですが、実際は敵軍に立ち向かうヘミングウェイの場面でした。あ〜〜よかった。(^_^)
 ジョー・ラッセルとは戦場でも一緒だったのでしょうか。そのジョーと別れてヘミングウェイは一人で敵軍と戦います。敵軍の司令官はブンちゃん。ここのダンスはいいと思います。マリコさんのこういうダンスは手の大きさが生きていて見ていて気持ちがいいくらい。戦いで傷つく姿もファンにはたまりません。
 敵軍がヘミングウェイを銃で撃つ前、いよいよ戦いが激しくなってきたとき、舞台奥階段上にはヘルズ・エンジェルが現れ敵軍を操っています。そしてヘミングウェイは銃の一斉砲火を浴びて倒れます。音楽が静かになり赤十字の旗がなびきます。ブンちゃんが一人残り倒れたヘミングウェイを見つめてから立ち去るのが印象的でした。

第九場 イタリア戦線C(第一次大戦)
 倒れ込んだヘミングウェイを看護婦アグネスがいたわり、恋が芽生えます。この時のはかなげなデュエット・ダンスが大好きでした。カゲソロ(秋園美緒)の歌も凄く綺麗でイタリア戦線の音楽は高橋城先生のオリジナルなのですが、ここに限らずショー全般的にオリジナルが多くそのどれもが良かったです。

 アグネスが死神のように豹変したとき、初日は本当にビックリしました。坂をかけのぼった時もビックリ。大劇場では優里ちゃんが坂をかけのぼる度にどよめきが起こっていたのを思い出します。
 ヘルズ・エンジェルがまたも出てきて豹変したアグネスと一緒にヘミングウェイをいたぶるのですが、優里ちゃんが中でも1番妖しく激しく踊っていると思います。下手で倒れ込んだヘミングウェイをヘルズ・エンジェル達がセンターへ引きずっていくのをアグネスが2回ほど蹴る仕草があるのですが、ヘルズ・エンジェルが引くのが遅れるとアグネスがしっかり足を振れないんですよね。蹴るときの優里ちゃんの足の動きが好きで「ヘルズ・エンジェル!もっと早く引っ張って!」とよく思ったものです。引きずられるマリコさんもまた、たまらなく素敵なもので…(^^;)ゞ翻弄されるマリコさんの美しさを最後まで息をつめて見ていました。
 最後にヘルズエンジェル達は坂の上で赤いライトに照らされてヘミングウェイを冷たい目で見ているのですが、暗転直前アグネスが熱い目でヘミングウェイへ手を差し出すんです。死への誘いなのでしょうか。

第十〜十三場 アフリカ祝祭日A〜D
 千秋楽ではヘミングウェイの登場時にお魚付きの釣り竿を持って出てきました。銀橋を渡りながらお客様の方にお魚を向けて楽しそうにしていました。聞くところによれば下級生からの差し入れだとか…。
 この後のノルさん率いる男役さんのダンスも好きでした。大劇場では後ろの男役さんと前のノルさんとが逆方向に周るターンがあったのですが、1000daysでは同方向になっていました。何故変わったのか不思議です。(?_?)
 マリコさんと優里ちゃんの濃厚デュエット・ダンスはオペラが一斉にあがるところです。上手に座れたときはいつもマリコさんが優里ちゃんの手にキスしながらの流し目とその後にもう一度上手に目線をくれて超幸せになれました。
 総踊りになってからは手拍子になるのですが、振付がとても可愛かったです。(名倉先生)
 本当は最後まで手拍子をしたいのですが、最後の最後でマリコさんがウィンクをするので、つい、オペラをあげておりました。

第十四・十五場 ザ・キャッツ(ラインダンス)
 ここでは私、いつもどんな席でもある一人の娘役さんに釘付けでした。幕開きはセンターに板付きでいる二人の下手側の方。その後上手に移動してきて、最後のロケットのところでは1番上手端にいる彼女です。それはもうキビキビと気持ちいいくらい踊っていて、本人もすごく楽しそうにしていて、もうライン・ダンスは彼女を見ているだけで十分でした。もしも全員が彼女と同じくらいに踊れたら、どんなに素晴らしいラインダンスになるのかしら…とつい思ってしまうくらいです。これから彼女がダンサーとして活躍してくれるのではと思います。周りといろいろと相談した結果その娘役さんは仙堂花歩さんではないかという結論になりました。これからも注目したい娘役さんです。

第十六場 カリブ(回想)
 「イタリア戦線」と「カリブ」は優里ちゃんをお嫁さんにもらった甲斐のある場面だと思います。場面の雰囲気は対照的ですが、それぞれに優里ちゃんのダンスが生きていました。
 「カリブ」ではパパラギさながらのホリゾントいっぱいの幻想的なダンスが見れてとても幸せです。ヘミングウェイが触れようとすると逃げてしまう女性たち。唯一アグネスだけは一緒に踊れるのですが、リフトをしたあと彼女も去っていってしまうんですね。全ては夢だったのでしょう。美しく、はかない場面でいつも胸がしめつけられるような気がしました。音楽は鞍富先生のオリジナル。本当に素敵な曲でした。
 千秋楽のリフトは多分11時が23回くらい、大楽は出だしのスピードがノラなかったので20回だったと思います。リフトが得意と言われたマリコさんらしい終わり方でした。
 最後白猫として現れたさえちゃんの妖しい事と言ったら、、、マリコさんに寄り添った時の妖しい目線、二人の美しさクラクラきました。

第十七場 パリ
 前場面のカリブの幻想的な雰囲気が残るところを、ジョー・ラッセルとグレゴリオの登場で一気に楽しく陽気な雰囲気になります。ところが二人のMCを聞くと「今」は第二次大戦下のパリだということが分かります。

第十八〜十九場 ヘミングウェイ・カクテルAB(第二次大戦)
 戦争中は地下にもぐった酒場でみんな楽しんでいたというヘミングウェイ・カクテルの場面。まず初めはにゃんちゃん(羽純)そんちゃん(秋園)の現星組の2大歌姫による歌にのってみんなが楽しく踊っています。群舞なんだけれども各人の個性を出せる振付になっていて、率いて踊るノルさんとブンちゃんだけじゃなくてバックのみんなのダンスも一人一人個性があって楽しかったです。
 そこへヘミングウェイが大歓迎を受けて登場。みんなで踊りだします。
 ヘミングウェイがお酒をしこたま飲んで、みんなにも勧めると、みんなで酔っぱらってしまいます。このダンスのマリコさんの可愛いさといったら。(*^_^*)オペラで見たくて仕方ないけど、でも拍手もしたくなる音楽なんですよねぇ。
 酔っぱらいのヘミングウェイはジョー・ラッセルとグレゴリオに「大丈夫か」と心配されるのですが、だんだんとジョー・ラッセル&グレゴリオも酔っぱらい度がすごくなってきて、千秋楽ではとうとう3人とも悪酔いして吐いてしまいました。(^^;)

 みんなが酔いつぶれたと思ったら、ヘルズ・エンジェルが登場します。ヘルズ・エンジェルはヘミングウェイを今度こそ死へと誘います。ヘミングウ
ェイにまとわりつくように絡むさえちゃんとオトちゃんの妖しさといったら…。なにせ苦しむ姿にそこしれぬ色気が漂うマリコさんですから、ここは一瞬たりとも目が離せません。どこへ見ても、どこを切っても絵になるんですもん。(/_;)
 ジョー・ラッセルとグレゴリオが死へと向かおうとするヘミングウェイを助けようとするのですが、ヘルズ・エンジェルが冷たい表情で断ち切ってしまいます。ヘミングウェイは右手を持って苦悩しているのを見ると書けない苦しみに悩んでいたのでしょうか。バックで歌うミッキさん(千秋慎)の歌詞を聞くと第一次大戦時に多くの友を失った事も関係しているのでしょうか。ジョー・ラッセルやグレゴリオが止めるのもきかずにヘミングウェイはヘルズ・エンジェルに操られるように奥へ誘われ、一気に歳を取り白髪になります。(白髪のヘミングウェイは司祐輝くんです。)そしてヘルズ・エンジェルから銃を受け取り自分のこめかみへ…。銃声ではなく大きな海鳴りが鳴って、ヘミングウェイはこの世を去ります。銃声ではなく海鳴りなところが次へのつながりをスムーズにさせているような気がします。
 ミッキさんの歌が素晴らしくて、いつも大きな拍手が起こりました。23日は11時も千秋楽も最後に精一杯伸ばしてらしてその声量の豊かさは素晴らしかったです。

第二十〜二十一場 天国の門AB
 「天国の門」は「マリコさんが寂しそうだから…」ではなく、「マリコさんがあまりにも幸せそうだから…」泣けてくるという不思議なフィナーレ。
 振り返ったヘミングウェイのとびっきりの笑顔に、心をぐっと掴まれます。
 目の前に広がる(多分ヘミングウェイにとっては海が広がっているのだと思いますが)観客、一緒に踊る星組生たち、みんなにとびっきりの笑顔を見せてくれるマリコさん。前場面もダンスの激しい場面だったのに、ここでも最後とばかりにめいっぱい踊り続けるマリコさんを、私も最後の応援とばかりに見つめ続けます。総踊りになったとき、マリコさんが率いての総踊りはこれが最後なんだなぁと思いました。みんなイキイキと輝いていて、まぶしいくらいでした。

 ヘミングウェイがもう一度一人になり歌い出すと、喪服の女性が7人でてきます。プロローグに出てきたヘミングウェイの愛した女性たちです。(そうだ、ヘミングウェイは死んだのよね。)とここでもう一度寂しさが戻ってきます。
 さよならするトップさんがあんなに「さよなら…さよなら…」と連発するなんて反則です。私たちファンは泣けて泣けてマリコさんをしっかり見ることが出来ないんですもの…。
 ヘミングウェイの言葉は、そのままマリコさんからの暖かい言葉となって私たちを大きく包み込んでくれます。私がいつも泣き崩れてしまうのは銀橋に出てきてから「もしもう一度生まれるのなら同じ道歩くだろう」の所です。私もです。私も、、もう一度生まれるならマリコさんのファンになりたい…。
 ヘミングウェイの愛する海は、マリコさんの愛する宝塚なんですね。
 私はマリコさんに出会って、宝塚を愛するようになって、本当にたくさんの幸せをもらいました。マリコさん、ありがとう。巡り会えて本当によかった!
…そう思いながら見ていると、幸せなんだか寂しいんだかよく分からなくなってきました。
 千秋楽ではセリ下がるときに大きな、、、大きな投げキッスを両手でくれました。客席を嬉しそうに、幸せそうに見渡すマリコさんは、最高に大きく輝いて見えました。

第二十二〜二十三場 フィナーレAB
 「威風堂々」に合わせて白い衣装の男女が白扇を振りながら大階段に広がります。その美しさといったら、まさに天国。天国の門で泣きのツボにはまると、この場面では目を閉じてしまうのですが、意外と目を開けて降りてくる皆さんを見ていた方が泣きがおさまってくるような気がしました。
 11時公演では号泣モードに入ってしまって、この場面はしっかり見ることが出来なかったのですが、午前で号泣したせいなのか千秋楽は割と落ち着いて、涙は流しつつもオペラをあげる余裕が出ました。

 でもね、優里ちゃんの歌の歌詞も、ノルさんの歌の歌詞も、ほんと泣かせてくれます。特にノルさんの「…あなたがこの日旅立つ 遠く高くどこへ」のところは、今までは(いつかこの日がくるんだよね。)と思っていたというのに、千秋楽はとうとう「この日」になってしまって、そう思ったらまたどーっと泣けてしまいました。
 白い衣装でのデュエットダンス。優里ちゃんを見つめる目も、抱きしめる手も優しくせつなくて…大好きだった。優里ちゃんだけでなく、マリコさんの全ての相手役さんが、マリコさんと一緒に踊るとどんどん柔らかく綺麗になっていくのを見るといつも幸せな気持ちになれました。
 途中階段上のノルさんと目が合う瞬間があって、そのときのノルさんのマリコさんを見る優しい目も忘れられません。マリコさんをずっと支えてくれたノルさん、、、本当にありがとう。
 最後のポーズを決めたマリコさんは、毅然とした表情から一転して優しい微笑みを見せて、優雅に袖に消えていきました。暗転してからの袖への消え方すら魅せてくれる素敵なスターさんでした。

第二十四場 フィナーレC
 パレードで大階段を降りてきた生徒さんがお辞儀をすると、クルッとターンしてから袖へ歩いていくのが可愛くてすごく好きです。ちなみに振付は伊賀先生。
 マリコさんの背負う大きな羽根は真ん中が白いわっかになっていて不思議なデザインなのですが、大階段の上のセットが大きなわっかになっているんですよ。全体を見たときに、マリコさんを中心に大きな輪が舞台上に広がって、真ん中のマリコさんの存在感が際だつように思い、途中からは気に入りになりました。この衣装は、トップになってからのマリコさんのパレードの衣装の中では魅惑IIと張る派手さですね。どんな派手な衣装でもマリコさんが着ると上品に見えるのが凄いなぁと感心してしまいます。
 最後の銀橋でマリコさんはあの大きな重い羽根を背負いながらも深々と頭をさげて挨拶されていました。
 銀橋を渡りきったときに、いつも振り返って客席の最後列までを見る(大劇場や東宝では1番てっぺんまで見あげる)のを忘れないマリコさんが大好きだったので、これは是非これからのトップさん&トップ娘役さんにも続けていただきたいと強く願っています。

 こうして公演の幕が降りました。11時公演ではこのあとアンコールがかかりましたが、このときの客席の「絶対に幕が開くまでは帰らない。」という空気の事は、私もいつまでも忘れないと思います。
 たくさんの幸せをくださったマリコさんに、お返しをしたいといつも思っていましたが、この拍手こそが私に出来る中で1番のお返しだったと思います。

 私が今までみた中では一番構成の優れたショーだと思いました。生徒への役の振り方、音楽、振付、装置、全てがドンピシャとはまり、中だるみする部分が全くありませんでした。東京公演が仮設劇場だったために、セリや盆などの舞台機構をフルに使うことが出来なかったのが残念です。

 大好きなショーで、大好きなマリコさんが卒業されたこと、こんなに嬉しい事はありません。最後に素敵な思い出が出来ました。幸せです。

★Nifty-serveより転載★

   
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