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宝塚大劇場星組公演 
『魅惑U』
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☆・。・。・間奏曲(二)ザ・ダンディー・。・。・☆
   <音楽:高橋 城  振付:喜多 弘>
 不安げな表情でにゃんちゃん(羽純るい)そんちゃん(秋園美緒)他歌手(舞路はるか・松原碧)が飛び出してきて歌い出します。幕が開くといくつもの小さな台に7人の美女?が立っていて、ブンちゃんが背中を向けて立っています。ダンディーのブンちゃんが歌い出すと、女性達が悩ましく絡んでくるんですけど、女性達は色とりどりのドレスで、ブンちゃんはショッキングピンクのタキシードにパンツは黒。もう少し色調を合わせた方がいいので?
 いつのまにか後ろにあっこちゃん(陵あきの)が立っています。(実は最初から自分で黒幕を持って立ってたんです。)このあっこちゃんがピンクのロングドレスなので、ブンちゃんのタキシードと合わせてあるんでしょうけど、だったら後ろの松原さんのピンクのドレスはやめた方がいいと思います。
 ブンちゃんはあっこちゃんのツバメさんみたい。恋に苦悩する姿が美しいです。

☆・。・。・第六章 哀しみの詩・。・。・☆
   <音楽:甲斐正人  振付:羽山紀代美>
 下手花道からトンミちゃんがセリあがってきます。トンミちゃん=マチルドはこれからでてくるジュリアン(稔)・シャルル(紫吹)・クロード(麻路)の3人の恋する女性として象徴的に現れては消えていきます。ピンクのドレスで儚げです。幻の女性といった風です。

 トンミちゃんが上手に走り去ると同時にノルさんが登場。赤のサテンのブラウスと濃い赤のビロードのパンツにロングブーツ。赤のパンツと揃いのマントをかけ、走り出てきたノルさんは金髪のロングのソバージュの鬘。綺麗です。パンツとマントには金の飾りがついていて豪華です。
 ノルさんが歌う後ろはステンドグラスの背景で教会のようです。上手・下手から葬儀の参列者たちが歩き出てノルさんの後ろに整列して踊る姿は壮観です。

 再びマチルドがあらわれ、消えると、追いかけてでていくノルさんと入れ違いにリカちゃんが現れます。衣装はノルさんの色違いで緑。リカちゃんは黒いロングのストレートの鬘で精悍に見えます。セットが入れ替わり、そこは祭壇の前となり、さきほどのノルさんの静かな熱唱から一転して激しいロック調の歌をリカちゃんが歌い踊ります。バックはワタルちゃんをはじめとする男役の司祭?達。衣装は「パパラギ」のキリエの衣装です。

 上手にマチルドがあらわれ、リカちゃんが消えると、バックの大ゼリが下がってきて、そこにはクロード・マリコさんが。背景には無数の蝋燭がともり、そこは地下墓地。白い棺が並んでいます。この歌がタキちゃんが影ソで歌うフランス語の「パレモア・ダムール」です。幻想的な美しい歌声です。
 マリコさんは濃い栗毛のロングの鬘でお衣装は青色。このクロードが私には衝撃的だったんです。今までに見たことのないマリコさんだったから。凛々しいのはいつもの事だけど、プラスして儚げで色っぽく、どこか女性的なんです。でも、ダンスは雄々しくて、、、、。もうもう、ただただ息を詰めて見つめている感じ。棺に頬ずりするところなんて最高!美しすぎます。
 途中、マチルドがバックに出てきて、別々に相手がいるかのごとく踊るところが好きです。マリコさんもトンミちゃんもとてもいい表情です。すぐにマチルドが飛び出してきて、後ろからマリコさんに抱きつきマリコさんが愛しそうにその手を包みます。(この二人ってこのパターン多いですね。)すぐにマチルドは走り去り、ノルさん・リカちゃんが出てきて3人で踊ります。

 3人は3人共、マチルドの事を思いながら踊っているのでしょうか。長身の3人がコスプレ風衣装・装置で踊る姿は美しすぎて・退廃的で星組ファンの好みを突いていると思います。出来ればこの3人で踊る時間をもう少し長めにして欲しかったです。もっと見たいです。(ビギン・ザ・ビギンをあと少し削ってもいいと思うなぁ。(^^;))
 最後は3人がそれぞれ棺により添いポーズ。マリコ・ノル・リカふぁんは当たり前ですが、他の方がどんなポーズで終わっているかしらない事でしょう。ちなみにクロードは右手を胸にかざしながらうつむき、最後に顔をあげて終わります。

 明確なストーリーのない抽象的な場面なのですが、却って想像をかき立てられて超好みです。マチルドの出現の仕方も、幻想的で美しくて好きです。クロード=マリコさんをオペラで見ていると、あまりにも美しいのでクラクラしてきて気を失いそうになります。(マジで。)ノルさん・リカちゃんにもそれぞれの美しさがあって、この場面は最初のマチルド登場から最後の暗転までず〜っと気を張りつめて見ています。

☆・。・。・第七章 スーパー・ロケット・。・。・☆
   <音楽:高橋 城  振付:喜多 弘>
 じゅりちゃん率いるスーパーロケット。こんな衣装、どうやって着こなすの?というような恐ろしい金色のレオタード+タイツというような衣装で踊る長身(平均168cmだそうです。)の生徒さんで行うロケットは、宝塚では珍しく色っぽいです。(宝塚のロケットって元気で華やかだけど、色気はないといつも思っていたので。)衣装の着こなしもバッチリ。チームに分かれて次々と登場していろんなパターンのダンスを見せてくれるのですが、率いるリーダーは順に音羽涼・彩輝直・久城彬・朝宮真由。そしてじゅりちゃんが一人で現れると、拍手が起こります。じゅりちゃんを真ん中にラインナップすると、通常の足上げはなく、あくまでもセクシーにロケットが終わります。みんなすごく女っぽいんですよ。さえちゃんとヒロコちゃんの絡みが一番気になります。あと、「は〜ん」とか「いえぃ」というようなセクシーなかけ声は影コーラスだそうです。影コーラス室は大変な事になっているんじゃないでしょうか?(見てみたいです。想像してます。(^^;))
 振り付けは喜多先生ですが、これを喜多先生が振り付けしている姿も想像すると、、、、、スゴイですね。

   
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