宝塚大劇場星組公演
『魅惑U』
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☆・。・。・間奏曲(三)ザ・プレイボーイ・。・。・☆
<音楽:高橋 城 振付:御織ゆみ乃>
「困っちゃうなぁ〜もてちゃって。」という歌をノルさんが歌いながら銀橋を渡ります。センターと下手第2センターのブロックの間に階段が設けてあって1列61番のお席の肘掛けにノルさんが座っちゃったりします。ここで、去り際に胸ポケットの薔薇を客席に投げます。相変わらずサービス精神満点ですね。>ノルさん
☆・。・。・第八章 I am proud of myself・。・。・☆
<音楽:吉崎憲治 振付:羽山紀代美>
ディナーショーのように熱唱して終わるパターンは、今回が初めて。マリコさんが想いのたけを歌に込めて熱唱しています。丁寧に、丁寧に、心を込めて歌う歌が私の心に響いてきます。が、まだたま〜にはずれます。マリコさんの場合は練習あるのみなので、場数を踏めば大丈夫でしょう。おそらく東宝では文字通り熱唱になるはず。ま、唄は心を体現している方なので、、、。
初日はあまり声の調子がいいとは言えなくてかすれ気味だったせいか、「私はエゴイストかもしれない。」という歌詞が「私はエゴイスト〜!、、、かもしれない?」に思えてしまって、(?_?)歌詞になじめなかったんですが、今はちゃんと「エゴイストかもしれない。」とさりげない言葉に聞こえます。
「エゴイスト」という言葉の持つ語感はなにか暗い・残酷な響きがありますが、この歌を聞けば自分に自信を持つこと、自分に誇りを持って生きること、そして、それを目指す人をエゴイストと呼ぶという今回のレビューのテーマが伝わってきます。
後ろにはトンミちゃん・ノルさんをはじめ、大勢の組子が力強く踊っていてマリコさんは彼らに支えられ、その表情は正に誇り高く自信に満ちあふれています。それだけでなく、後ろの組子みんなの表情も同じで、星組ファンで良かったなぁと心から思いました。
でも、最後に大階段上にいる人たちの衣装は嫌い。下で踊る人たちのベージュ系の衣装と全然合わないと思います。下の人たちのお衣装は好きです。イメージに合っていると思います。
☆・。・。・第九章 パレード・。・。・☆
<音楽:高橋 城 振付:尚すみれ>
エトワールはそんちゃん(秋園美緒)。エリザベートのフィナーレの美しい歌声を思いだします。
男役はプロローグのスパニッシュ風衣装に赤い羽根を付け、娘役は赤いタイトなドレスでみんな黒い羽根を手にしています。
歌手はさえちゃん・わたるちゃんが赤い衣装に肩口に羽根を垂らし、ブンちゃんは緑・リカちゃんは紫のスパンの衣装に肩口に同色の羽根を垂らしています。ノルさんは青いスパンの衣装に虹色に光る飾り(板みたいなの)をつけて柳羽根もついた丸い羽根を背負っています。トンミちゃんは白のスパンのタイトなお衣装で、顔周りを飾っている襟には赤い花のような飾りが。背負っているのは白い大きな柳羽根で、トンミちゃんが上手側に立つからか、右から左にかけて少し下がって見えます。頭も大きな白い羽根で飾られています。
マリコさんが金色のスパンの衣装に、前回のショー「パッション・ブルー」の大きな豪華な羽根に更に虹色に光る飾り(ノルさんのよりは細目)をつけて降りてくると、会場からどよめきが起こりました。暗い中に光り輝いているのですもの。団体客にウケがいいみたいです。ちなみにトップコンビだけが白い羽根を手にしています。
みんながエゴイストのテーマを明るく歌ってきたのに対し、マリコさんはさきほどの「I'm
proud of myself」の最後のフレーズを。銀橋に明るくラインナップして、本舞台にマリコさんが戻ってくると、音楽がワルツになり、優雅にゆっくりとマリコさんが上手・下手・正面にご挨拶。拍手の中幕がおります。
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こうやって改めて書いてみると、むちゃくちゃこのレビューに対して思い入れが深いことが自分でもよ〜く分かりました。コンセプトはすごく好きなんですよ。プロローグと哀しみの歌はすごく好きですし、他の場面も総じて気に入っているんです。でも、見ていて「なんだかなぁ〜ものたりないなぁ〜」と思うことがあって、こうやって考えてみると、結局気に入らないのって、振り付け・装置・衣装が合わない部分です。
一番は「EGOISTE」のタイトル文字のセット。あれが出てくると、すごい違和感を感じます。それと特にビギン・ザ・ビギンの振り付けが甘い・もしくは中途半端だと思います。そのほかちょこちょことありますが、一番大きいのはこの2点。出来れば改善して欲しいです。
その他は大好き。しつこいようですが、「哀しみの詩」死ぬほど好き!!! あと、プロローグの唄がすごく好きで今頭の中を渦巻いています。あ〜明日、会社休んで見に行きたい!!
初日・2日目・3日目と日を追ってよくなってきているのは、星組生徒さんのパワーだと思います。全体的にノリが出てきたのは、音楽のテンポが少し早めになってる場面があるんじゃないかなぁと思います。(計った訳ではありませんが。)
新トップ娘役の登場を機に新たに再出発したかのような印象がありました。岡田先生の星組への思い入れも十分に感じられます。そして、岡田先生は星組の新しい魅力を引き出してくれたし、魅惑的な雰囲気を再確認させてくださったと思います。
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