宝塚バウホール星組公演
『武蔵野の露と消ゆとも』
千秋楽
千秋楽を幸運にも観劇することが出来ました。
3月の『エリザベート』で退団される方のご挨拶も含めてご紹介いたします。
なお、文章はお話された方のお言葉そのままではありませんので、ニュアンスとしてお受け取りください。
☆ 組長 夏美よう ☆
「 連日たくさんのお客様にご来場頂き、お蔭様で私たちもこのように風邪もひかず公演を続け無事に千秋楽を迎えることができました。『エリザベート』の世界からワープしてきたようにこの幕末の日本に入り込んできました。それぞれ勉強し、実在の役の生き様を少しでも理解し、ある者は公家言葉に悩み、長州弁に苦しみ、時代考証や歴史的な背景を調べ、一つ一つ積み重ねてまいりました。初日が開いてからは、それぞれの役を精一杯生きてまいりました。麻路さきを中心に専科の城火呂絵さん、立ともみさんに助けて頂いて、みんなで織り上げた歴史絵巻、いかがでしたでしょうか?(大拍手)
歌も洋楽もないストレートプレイということで、私たちも改めてお芝居の難しさ、楽しさ、面白さを知りました。この経験はまた皆の心の糧となり、それぞれの引出しに入っていくことと思います。
(その後退団者思い出をバウでの役などを折り混ぜながらご紹介してくださいました。)
☆ 万波紫帆 ☆(お花は同期の彩輝直より)
「 音楽学校を入れて9年間宝塚にお世話になりました(涙声)本当に宝塚は素晴らしいところです。このような雅びやかな素晴らしい作品でいろいろな役をさせて頂き嬉しく光栄でした。3月まで残された日々を万波紫帆として頑張り、燃えて行きたいと思います。ヤルベシ!!(客席も舞台上も大笑い)」
同期のさえちゃん(彩輝直)からお花が渡されました。
☆ 雅景 ☆(お花は同期のにしき愛より)
「 退団前にこの作品を通して三条実美として100年以上前の世界をこの思い出深いバウで生きることができ、舞台人冥利に尽きます。アットホームな劇場でスタッフの皆様、客席の皆様と共有できた時間を決して忘れません。一つずつ終わっていく寂しさを痛感しながらも、時を噛みしめて歩いていきます。」
同期のまゆみさん(にしき愛)からお花が渡されました。
☆ 白城あやか ☆ (お花はトップの麻路さきより)
「 7年程前に初めて役名のある役を頂いた思い出深い劇場です。今の大劇場よりも昔の私を知っているこの劇場での卒業で、和宮様という素敵な女性を演じることができて幸せでした。公演中はこの楽しいメンバーと一緒で、退団することを忘れてしまうほどでした。まだ東京公演がありますが、自分が辞めることを忘れて宝塚の生徒として精一杯頑張ります。」
マリコさんからお花が渡されました。マリコさんは袖に小さめブーケを隠し持っていて、サッと取り出しニッコリとあやちゃんに差し出しました。それを見てあやちゃんも「うふふぅ〜☆」とニッコリ。
◆麻路さき◆
「 最初にこの台本を頂いた時には辞退しようと思ったほど、本読みの時から壁にぶち当たりました。同じ日本のことでありながら、こんなに知らないことがたくさんあったのかと痛感しました。このメンバーはこうして畏まっていますが、その反動で楽屋では大騒ぎの毎日でした。バウホールはお客様のお顔がわかるアットホームな劇場で、じっくりとお芝居を観ていた頂けて幸せでした。これからももっと努力して、いいものを作って行きたいと思っておりますので、よろしかったら青年館の方にもお越し下さい。これからも星組を、宝塚をよろしくお願い致します。本日はありがとうございました。」
あやちゃんやみんなの退団の事には触れず、最後までしっかりしたご挨拶でした。
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