星組バウホール公演
『武蔵野の露と消ゆとも』
ALICE’S TEA PARTY(2)
宝塚ホテル「宝寿の間」
1997/1/15(祝)
◆お客様:羽純るい・穂高ゆう・水原まどか・美椰エリカ・朝澄けい◆
さき
「お忙しいところを…よう来なしゃった。(笑)ありがとう。あぁ、庭田嗣子(にわたつぐこ:羽純るいさん)(笑)…そう着物着てるの、一応」
羽 純「(帯を見て)あら」
さ き「結んでもらったの」
水 原「袴じゃないんですね」
さ き「袴じゃない(笑)…どうぞみなさまに自己紹介を…」
羽 純「庭田嗣子でございます」
水 原「中山栄子と申します、名前呼ばれてないんですけど…女官です」
美 椰「ひなです(*^^*)」
さ き「ひな、名字はなんて言うの?」
美 椰「ひな(ーー;)(笑)…ひなしかないです」
穂 高「姉小路公知(あねがこうじきんとも)です」
朝 澄「有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)です」
さ
き「あぁ〜、なんか今日はおとなしいの、お茶会。ほら、みんなお行儀良く、お着物だから、気持ちがキュっと引き締まって…しんどい(笑)」
羽純・水原・美椰トリオがお花を渡して
さ
き「いやぁ、ありがとう。このメンバーはいつものコーラス隊で、今回もご一緒でねぇ。」
穂高・朝澄が遠慮して花をテーブルに置こうとする。
さ
き「あぁ、ありがとう。お供えのようにそんな置かないでぇ〜、亡くなった方に置くみたいで…(笑)ありがとうねぇ。今回、代役とかがあって、楽
屋にいる時とはうって変わってるね、(朝澄の方に向かって)表情がやわらかい(笑)。緊張するお芝居だし、みなさん、楽まで頑張りましょうね。せっかくだから、何か1年間の抱負とか…」
羽純・穂高「わたくし達、明日から最後の試験です。頑張ります。」
さ き「そうだよねぇ、そうだ、そうだ。(゚ー゚)(。_。)」
羽 純「何かアドバイスがあったら」
さ
き「アドバイス?いやぁ〜私がアドバイスしたら成績下がるような…。(笑)案外、捨て身の方がいいんじゃない?点数稼ごうと思ったら、演劇の点数しかないじゃない。急にうまくならないもの、あまり無理しないでバァ〜っと演劇あたりでド〜っと成績上げて…」
羽 純「そうですよねぇ…」
さ
き「う〜ん。その方がいいと思う。あんまり無理するとかえって点数下がっちゃうから」
羽 純「あの、歌とか、振りをつけた方がいいでしょうか?」
さ
き「もちろん!(笑)もう、目は宙を浮いて、なりきって舞台で歌っているように歌う!」(ほ、本当???)
羽 純「あぁ〜!わかりました!頑張ろうね(>穂高)」
同期同士の羽純・穂高組と美椰・朝澄組に挟まれて
水 原「同期一人ぼっちなんですけど、囲まれてるので安心してます」
さ き「わかんないよねぇ、誰が同期か。(笑)」
水 原「…あ、本当はバカじゃないので…。」<場内爆笑!>
↑『エリザ』では病院の患者で今回はちょっとぽよよんとした子なので
さ
き「エリザベートからちょっと、続いているからねぇ」
水 原「まともなので、誤解しないで下さい」
美椰・朝澄「二人で最下級生です」
さ
き「頑張っておくれやす。木を倒さないでね、エリカ(笑)」
美 椰「今日は、木を倒さないようにと思ったら、鬘がてっちゃって(笑)」
さき 「(笑)、どうもありがとうでしたぁ」
★美椰エリカchanはミンツchanに続く「さきchanが突っ込める相手」になりつつあります。さきchanてばとっても嬉しそう。しかし、このアドバイスを受けた羽純・穂高組の成績はいかに…?「捨て身」とは…(ーー;)。
◆一番好きな台詞◆
「不幸を他人に渡さぬために」が好きかなぁ。格好いいよねぇ。あんなのなかなか言えないと思うしね。あれは好きですね。(*^^*)
◆官軍の衣装から勅使の衣装への早替わり◆
超早替り〜!鬘の下に髪の毛をピタっととめる羽二重っていうのをしてるんですけど、今日の午前中は、ズレてしまって、ラストの場面は羽二重ズレズレのままで鬘を被ったんです。(笑)舞台稽古では今より1分くらいかかっちゃって、先生が「もう出て来ないのか…」って退屈してたらしい。なんとか今の所許容範囲内には出れてるんですけど、超早替りです。
◆雪の降りしきる中の一部ラスト◆
気持ちいいけど、踊っていると滑るしねぇ、顔にペタペタッてくっつくし…。一番恐いのは木靴(浅沓:あさぐつ)。軽いんですけど、ゴムもなにもできないんで、本当にパカッてすぐに脱げちゃうんです。あれで踊るとふくらはぎがつっちゃって、靴の中で、自分で脱げないようにしているのが、なかなか大変。滑って歩き辛い。よくあんなので昔の人は歩いてたな…って。お公家さんは本当は裸足だったらしくて、舞台稽古はずっと裸足だったんですけど風邪ひきそうだからって言って、やめたんです。(笑)
◆お客様:万里柚美・白城あやか・しのぶ紫◆
さ
き「どうもありがとう、お忙しいときに…。着物着てるのクヒヒヒヒ(*^^*)」
柚 美「ちょっと…コワイ(^^;)」
さ
き「(ゴージャスなお洋服の三人を見て)凄い、今からどこ行くの?って感じ、みんな。二人で何か言いたいことある?」
あやか「いやぁ、別に…」
さ
き「(実梁と幹子は)偽装結婚だよね、今はやりの。(笑)」
柚 美「あのね、二人で来ると喧嘩になっちゃいけないからって仲裁で幾松さんに来てもらったの」
さ き「あぁ(*^^*)。どうぞ自己紹介を…」
柚 美「ごきげんよろしゅう。」
さ
き「(場内を見渡して)なんか雰囲気的に今日は静か〜なの。」
柚 美「作品に合わせてじゃないですか?」
さ き「合わせたんだと思う」
柚 美「みなさんにちゃんと「ごきげんよろしゅう」って挨拶なさいましたか?」
さ き「言った!(*^^*)ニッ」(ちょっと得意気…。(^^;))
柚 美「今月は実梁さまの…」
後ろで、着物を見せてひたすら嬉しげに笑い続けるさきchan
さ
き「お衣装部さんにやってもらったの(>柚美)」
柚 美「足開かないっ!(テーブルに隠れて)見えてないと思って…(笑)今月は実梁さまの奥さんにさせて頂いておりまして、幸せ…何も知らない幸せ者です。(笑)」
さ
き「よく楽屋でね、尽くしてくれるんですよ、学年で1つ違いなので隣にいるんで、いろいろ楽屋のこともしてもらってるんですけど、英真なおきさんとかがね、何だっけ?」
柚 美「脳天気な幸せ者」
さ き「そうそうそうそう」
柚 美「何も知らない幸せ者」
さ き「言われてるんだよねぇ。」
柚 美「この作品で一番可哀想なのって、幹子ですよぉ。」
さ き「そう?」
後ろでブンブン首を振るあやchan
柚 美「何そこで首を振ってるの?(>あやか)だって、何も知らずに自分は幸せやと思い込んでるから」
さ
き「いやぁ、それが幸せ…帰るんだから、そっちに(笑)」
柚 美「でも、何かやっぱり心を裏切られているようで仕方がないけど、とりあえず自分は幸せなんで、いいです。じゃぁ、幸せじゃない人に替わります。」
あやか「私はもうお幸せさんですぅ。(*^^*)マリコさ〜ん、今日はお着物お綺麗ですねぇ。こころもち、襟抜いてません?(笑)」
さきchanの襟足をジっと見つめるあやchan
さ
き「違う!衣装部さんがねぇ、こう立って「お願いします」っていつもの着方で足を開げて立ったわけ、で、まず「足を閉じろ!」って言われて、帯を結ぶ時に下にガッてやったら、ガッて上げられて(笑)」
あやか「だってぇ、今日、男結びじゃないもの〜。」
さ
き「そう、ホテルに男結びなんかで行っちゃいけない!って怒られたんだから。」
あやか「でもちょっと、歩き方が、ちょっと、もうちょっと…(ーー;)
…今日はお茶会おめでとうございま〜す!」
さ
き「あぁ、どうもありがとうです〜!………苦しいの…(ーー;)」
あやか「ちょっとこころもち、(襟元を指して)グサグサしてませんか?」
さ き「今、座っちゃったからもう〜」
あやか「気になっちゃうわぁ〜(笑)」
さ
き「ほんと〜?だって十何年間ねぇ、男結びしかしたこと…(あやちゃんに乱れを直してもらって…お幸せさん>さきchan)あぁ、ありがとう。(*^^*)…ないのに〜。」
あやか「いやぁ」
さ
き「これ、スカート履け!って言ってるようなものだよねぇ。」
あやか「だって、凄い男らしい(爆笑)」
さ き「そう〜?いいじゃないかぁ〜。」
あやか「千秋楽までよろしくお願いしま〜す」
さ
き「あぁ、よろしくお願いしま〜す。(気を取り直して)…幾松(*^^*)」
しのぶ「はい。とっても素敵ですね。何をなさっても素敵なので。(*^^*)」
さ き「いやぁ〜(#^^#ゞテレテレ」
帰ろうとするあやchanを引き留めるさきchan
司 会「あの〜、白城さんは今回で最後になっちゃって、私達とっても残念なんですけれども、今までで一番印象に残っているデュエットダンスは何でしょうか?」
あやか「私、あの、何でしたっけ、この間のショーのベットがあったシーン」
さ き「あぁ、夢魔!」
あやか「マリコさんが鬘…あのダンスが好きだったんですよねぇ」
さ
き「あれ良かったよねぇ、うん、密着するやつだよねぇ。(笑)」(嬉し気)
あやか「大胆な発言をされて(笑)」(でも、嬉し気)
さ
き「ほらデュエットダンスって、離れているデュエットダンス、いろいろあるもんね。」
あやか「今回は離れているデュエットダンスですよねぇ。」
さ
き「そうそうそう、今回はね。羽山先生のはくっついたり離れたりするし、名倉先生はくっつきっぱなしだもんねぇ。」
(ちなみに、羽山先生:『国境のない地図』フィナーレ・『パッション・ブル〜』プロローグ・黒い瞳・『エリザベート』フィナーレ、名倉先生:『パッション・ブル〜』夢魔)
あやか「くっつきっぱなしでもう、お幸せさんです。(*^^*)」
さき
「反り過ぎて首がガキッてなっちゃったしねぇ。」
あやか「あ〜ん、もうねぇ、毎回毎回必ずグキッてやって、公演中にマリコさんに、「今日グキッてやったんでしょ」って」
さき
「首が長いから、どうも鬘とかが重いでしょ、洋物でも重いんだよね女役さんね。「あっ!」と言ったらこのまま「首が動かなくなりましたぁ」ってよく言うんだよね。今回も気を付けないとね。」
あやか「あぁ、もう、反ってませんので、大丈夫だと思います。ありがとうございました。本当にすみません、お邪魔しましたぁ。」
さき
「ありがとうでしたぁ。後で喧嘩しないように、その二人。(笑)」
柚美・あやか「大丈夫、本当は仲いいんですぅ!」
さき
「知ってる、知ってる。だってすごい二人で企んでるもん。(笑)ウソウソ。ありがとねぇ、ほんとに〜!」
★愛する相手役のあやchanが来てくれてニマニマと本当に嬉しそうなさきchanでした。そんな二人を見ているとと〜っても幸せな気分になってしまいました。
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よしみ☆: 麻路さきお茶会報告
Nifty-serveより転載