突然、クマーリ門が光り始めた。ウーとサジバは微動だにせず、光の正体を見極めようとジッと見つめた。光の中に大勢の人影が現れる。どうやらカフーたちのようだ。ウーは杖を手に進み出た。だが、帰還した彼らのその姿に、思わず息を呑んだ。
カフーたちは疲れ切り、苦しそうにうつむいていた。甲冑はひしゃげ、血に染まった闘衣はボロボロに破れている。神殿守備隊は皆、声を発することも出来ない。ウーは振り向きざま、新米魔攻衆たちを一喝した。
「ぼさっとするな! 怪我人に手を貸すんじゃ!」
玉座の間の時間が再び動き出す。守備隊は一人残らず負傷者を運び始めた。
「無事で何よりじゃった」
ウーは、カフーとバニラを労った。手を取り玉座の間から連れ出そうとすると、背後にサジバが近付いてきた。
「ゼロとミントの姿が見えぬが、しんがりに残したのか?」
カフーはウーの手を振りほどくと、サジバの胸ぐらに掴みかかった。
「貴様、何故隠していた!!」
カフーは、ジャンクションでの出来事を搾り出すように語った。
「あんな力があると分かっていれば、ボクが……」
カフーは涙を浮かべ悔しがった。黒い憑魔陣の存在は、サジバ自身にも全く知らされていない。隠されていた憑魔陣の最終型。伸び盛りの弟子のようなゼロとミントの死。サジバは愕然とし、立ちつくした。
「ふたりの弔いは後じゃ。まずは生き残った者の手当をせねばの」
ウーはカフーをサジバからそっと引き剥がすと、バニラと共にその背を優しく押した。
三人が玉座の間を立ち去ろうとしたとき、突然背後に絶叫が響いた。薬湯を満たした杯が砕け散り、介護についていた魔攻衆が吹き飛ばされる。見るとそこには両腕を抱え苦しみのたうつラダの姿があった。
「グアアアアア!!」
聖魔の癒着が急激に進行し、ラダの全身が音を立てて豹変していく。異形の皮膚が顔までも覆い始めた。もはや体の感覚もない。ラダは暴れだす体を必死に止めようとした。
「グウッ、もうダメだ! 頼む! 俺を殺してくれ!!」
僅かに残った右目から口元までの人の姿で仲間に訴える。だが、誰にもどうすることも出来ない。ラダの肉体は既に聖魔化し、メガカルマになりつつあった。
「誰か早く! 早く殺せ! バニラ首座!」
苦しみ訴えるラダに対し、バニラは命令を下すことが出来なかった。その時、サジバがバニラを遮るようにラダの前に立ちはだかった。ラダの右目が、魔攻衆として最後の覚悟を告げている。サジバは無言のまま左腕を構えると、超重装備へと憑着した。
「やめて、サジバ!!」
バニラの叫びを背にしながら、ラダの正面に立つ。聖魔の防衛本能が、サジバに攻撃を浴びせてきた。だが、超重装備の姿には、傷ひとつ付かない。サジバは左手でラダの肩をしっかりと掴むと、抜き手で一瞬にしてラダの胸を貫いた。急所を捉えた鋭い爪が、ラダの背中から突き抜ける。
「あ……ありがとう……」
ラダは最後に残された右目から涙を流し安らかな笑みを浮かべると、サジバに抱き留められながら、眠るように息を引き取った。
玉座の間が重く静まりかえっている。憑着を解除し、勇敢な戦士の亡骸を静かに横たえる。全員がラダの死に身動きできぬ中、サジバはひとり振り返ると、無言で玉座の間を後にした。
自室へ戻り、ベッドへ鉛のように腰を落とす。漆黒のプロテクターに、紫色のラダの血が付いていた。ふと顔を上げると、作業台に置かれた作りかけの憑魔甲が目に留まった。
サジバはこれまで、何の疑いもなく憑魔甲を扱ってきた。聖霊に対抗しうる手段として予言者シから賜り、エルリムを倒すために腕を磨いてきた。シの命を受け憑魔陣を魔攻衆に伝え、戦力の強化に手を貸した。そして事実、憑魔陣を用いたゼロは、聖霊を倒し手傷を負わせた。
だがその代償として、ゼロもミントもラダも死んだ。彼らは不慣れな憑魔陣を駆使し、戦士としてその生を全うしたのだ。人間を仇と信じるサジバの心に、彼らの死が抜き難い楔となって打ち込まれた。
サジバが何も手を着けられずに腰掛けていると、突然部屋の隅に光の裂け目が現れた。サジバは慌てて床に片膝をついて出迎える。光の裂け目から、漆黒のローブをまとった予言者シが現れた。シはフードを外しながらサジバに歩み寄り、上機嫌に話し掛けた。
「魔攻衆もやるではないか。よもや聖霊を倒すとはな。憑魔甲を授けた甲斐があったというものだ。でかしたぞ、サジバ」
サジバはうつむいたまま尋ねた。
「ご存じであらせられましたか」
「聖霊どもが、わざわざ島を持ち出し罠を掛けていたからな。わたしも成り行きを見物していたのだ」
シは総てを知っていた。だがその情報は、サジバには全く与えられていなかった。そもそもシがケムエル神殿を訪ねてきたこと自体、これが初めてであった。
「……魔攻衆も、優秀な戦士たちを失いました」
「魔攻衆など何人死のうが構わん。所詮、連中は捨て石だ」
予言者シは、楽しそうに笑った。
「では、8体の聖魔を使う力については……」
サジバは表情を隠しながら、わだかまりをぶつけてみた。シから一瞬にして笑みが消え、見下した目でサジバを睨み付けた。
「第8の封印か……。あれは万が一の備えだ。お前が気にすることではない!」
シは引き続き魔攻衆に憑魔陣を伝えることを命ずると、光の裂け目を使い何処かへと消えていった。予言者シにとって、八熱衆にとって、魔攻衆は使い捨ての駒に過ぎない。それは分かっているはずだった。部屋に一人残されたサジバは、やるせない思いに歯ぎしりした。わだかまりが抑えがたい熱を帯びる。プロテクターに付いたラダの血を指でぬぐうと、骨がきしむほど握りしめた。サジバは八熱衆のプロテクターを脱ぎ捨て、魔攻衆の闘衣に身を包んだ。
* * *
数日後、船の準備が整うと、メロディーたちは直ちにガガダダを目指し船出した。シャンズの政治力は凄まじく、翌日にはパレル中から船大工など名工が集められ、あっと言う間に最高の装備が用意された。船は浅瀬を考慮し双胴船をベースに作られ、コロニー内限定だがエネルギー場を利用した水中モーターも装備している。短期用途なのでキャビンなどは一切省かれ、中央にはシド=ジルたちを運ぶための棺と簡単な帆を掛けたマストが付けられていた。
バスバルスとの高低差はそれほど高くない。川幅も水量も十分にあり、川下り自体は容易だろう。問題は地図と流れの違いと、帰りの方法にあった。護岸工事もない自然の大河ともなると、どこを流れているか分からない。支流の選択を誤らぬよう、慎重に進む必要がある。そして横断に成功しても、帰りの川上りがメロディーに可能かどうかも分からない。ケムエル神殿を出て既に二週間。もはや一刻を争う。ガガダダ行きは、想像以上にリスクが大きかった。
船の準備が出来るまでの間、科学者であるシドとフレアは、孤軍奮闘しなければならないメロディーのために、あらゆるケースを想定して対応策をまとめた。一方、メロディーも、いつでも迅速に判断できるよう、地図を頭に叩き込んでいた。こうして三人は、僅かな準備時間を限界まで利用し、ワールド・エンド横断に挑んだのである。
「行っくぞー!」
メロディーは拳を振り上げ、自らを奮い立たせた。
「大丈夫よ、メロディー。必ずうまくいくわ」
フレア=キュアが微笑みながら励ます。
「あと30分でワールドエンドだ」
シド=ジルは六分儀をメロディーに渡した。メロディーは、ガガダダを発見できなかった場合には、ふたりをその場に残してゼロと共に2007年に帰る方法を探すよう言われていた。メロディーは思い切ってゼロの懸念を両親に尋ねた。ふたりは顔を見合わせると、少しだけため息を吐いた。
「パパもわたしも、何故かは分からないけど、2007年に置いてきた体の感覚があるの。そして向こうでもこっちと同じ時間が流れている。おそらく今2007年に帰ったら、向こうも同じ時間が流れているでしょうね」
「この時代に来てもうひと月以上経つが、普通なら向こうの僕らの体は死んでいるはずだ。食料はともかく、水分補給無しでは、人間はそんなに長く生きられないからね」
「わたしたちの体も、きっとスリーパーみたいに保存されているんだと思うの。だから、心配する必要はないわ。四人揃って2007年に帰りましょ」
フレア=キュアは、ニッコリとメロディーに微笑んだ。彼女は更に、彼女が立てた仮説を話し始めた。
「時間が螺旋構造をしていると想像してちょうだい。エルリム樹海の遺跡で光に包まれたとき、私たちがいた2007年の時間の流れとこっちの時間の流れが、リオーブの力によってあの場所で接触してしまい、併走しているのよ。そしてパパとわたしは半分だけ999年側に来てしまった。わたしたちは丁度二本の糸が絡んだ点のようになり、2つの時間の流れを同時に感じているんだと思うわ。だからわたしたちがいる限り、正確に2007年に帰ることが出来るはずよ」
メロディーは、フレア=キュアの併走時間仮説に目を丸くした。
「じゃあ、あっちじゃもう学校が始まっちゃってるの?」
「あらやだ、そうねえ。パパの授業も無断休講になっちゃうわね」
「今頃、教務課はカンカンだろうな」
三人は川面の心地よい風を受けながら、和やかに笑うのだった。
「さて。そろそろだな」
シド=ジルは棺の蓋を開け、横断の準備を始めた。フレア=キュアは、導眠作用のある薬湯をシド=ジルと共に飲むと、棺の中に入り、暴れぬよう自分の体を拘束した。
「頼んだぞ、メロディー」
シド=ジルとフレア=キュアは、総てを愛娘に託し眠りについた。メロディーは棺の蓋を静かに閉じると、パンパンと頬を叩いて気合いを入れた。エネルギー場の効果が薄れ、モーターが完全に推進力を失う。メロディーは風を読むと元気よく帆を広げ舵を握った。優しい風が、ポッカリ浮かんだ雲と共にメロディーの船出を後押しする。メロディーは高々と前を指さした。
「ガガダダ目指して、しゅっぱーつ!」
* * *
バスバルス市長執務室。シャンズは大きな窓を背に市長席に腰掛けながら重臣たちの報告を聞いていた。
「各地自警団の準備状況ですが、未だ人数が揃わないのが実状です。不足分は機動力で補うよう、現在、各主要都市部を中心にフロートカーの配備を増強中。機動兵団の編成を急がせています」
「フロートカー発掘作業は、本日より人員を更に5割増やし、必要数を確保する予定です」
「続いて住民の避難状況ですが、聖魔の森出現予想地域の85町村の内、避難完了が12、避難中37。まだ半数近くが避難を開始しておりません」
「集落に含まれない少人数の居住区を含めば、対象住民の避難率は3割にも満たぬものと思われます」
シャンズは年代物の机の上で指を組むと、苦り切った表情で呟いた。
「300年も太平が続けば、無理からぬことか……。発掘作業を急がせなさい。他の作業は総て止めて構いません。各市長に避難地区を援助するよう再度通達。強制してでも住民を避難させなさい!」
指示を受けた重臣たちが執務室を退出しようとすると、そこへ補佐官が入ってきた。
「ケムエル神殿の情報が入りました。魔攻衆は要衝確保のために大規模な作戦を展開。聖霊1体を含む多数のメガカルマを掃討した模様です」
「聖霊を?」
思わずシャンズは身を乗り出して立ち上がった。だが、続く報告に息を飲んだ。
「一方、魔攻衆側も、突入部隊が甚大な被害を被り、十傑衆一名を含む隊長クラス十数名が戦死したそうです。現在、部隊を再編成していますが、これ以上攻勢を掛けることは困難な模様で、森の出現を防ぐことは、もはや不可能と思われます」
シャンズは拳を握りしばし考え込むと、補佐官に指示した。
「引き続き情報収集を。キキナク商会に通信網の拡充を要請して。駐在員との連絡を密にするのよ。それと、我が市の遊撃部隊の隊長たちを至急召集してちょうだい」
シャンズは全員を下がらせると、ひとり窓の外を眺めた。遠くに川の流れが見える。
「そろそろワールド・エンドを越えた頃ね……。ジル……急いで……」
聖魔にまともに対抗できるのは魔攻衆しかいない。自警団を組織したところで、充分な戦力とはならないだろう。シャンズはジルたちの無事を祈り、まだ平和な風景をじっと見つめるのだった。
* * *
ラングレイクは大学にシド一家の捜索を申し出ると、シドの研究室の学生と共にエルリム樹海に向かった。ネオサイラス村でシドのガイドと合流し、樹海に入る。シドから唯一送られてきた通信テストメールには、キャンプ地の緯度経度が記されている。ラングレイクたちはGPSを頼りに、真っ直ぐにその地点を目指した。
キャンプ地には人気は全く無かった。荒らされた形跡も残っていない。燃料や食料など、消耗物資もほとんど使われていなかった。
「ラングレイク先生!」
研究生が地図に残された記述から調査の足跡を洗い出した。
「ここの調査に出かけて消息を絶ったのかもしれないな」
ラングレイクたちは移動を開始した。シドが残したマーキング・タグに導かれながら、丘陵地帯の地下に眠る大空洞に足を踏み入れる。
「こりゃ、凄い!」
一行は、地下空間に眠る町の遺跡に唖然とした。
「こんな所に町があるなんて……」
「スゲー! 大発見だ!」
「シド先生は、とうとうやったんですね!」
研究生たちは、巨木のドームの下に延々と続く家並みを見て興奮している。だがラングレイクは、そんな彼らを一喝した。
「喜んでる場合か。とにかくシドの跡を追うんだ」
マーキング・タグの反応が、大通りに沿って続いている。一行は巨大な神殿跡に到着し、その中へと足を踏み入れた。
「いったい、ここで何があったんだ?」
ラングレイクはついに玉座の間にたどり着いた。
「何だ、これは?!」
広間の中央には、巨大な青白い光球が、微かな唸りをあげて浮かんでいた。暗がりに慣れてしまった目がようやく光球の輝きに馴染んだとき、その中にあるものを見てラングレイクは愕然とした。
「シド!! フレア!!」
直径が4メートルはある光球の中心に、シドとフレアが眠るように横たわっていた。呼びかける声にも、全く反応しない。青白い光に包まれながら、完全に眠り続けているのだ。
辺りには、光を発生させている仕掛けは何も見あたらない。研究生が光に手を伸ばそうとすると、ラングレイクは慌ててそれを止めた。棒を拾い、ゆっくりと光に近づける。光球に触れても、特に手応えはない。更に棒を押し入れてみる。だが透明な光球の中には、差し込んだ棒の先端が見えない。棒を引き抜いてみると、光球に差し込んだ棒の先端部分がそっくり無くなっていた。研究生は先の消えた棒を見て青ざめた。物理学者であるラングレイクは、光球の周りをゆっくりと回り観察した。だが、これが何なのか、全く理解することが出来なかった。
「死にたくなかったら、絶対にこの光球には触れるな。今は出来る限りデータを集めるんだ。シドの子供たちの姿が見えないことも気にかかる。とにかく、この遺跡を立ち入り禁止にして、大学に連絡だ。政府に応援要請する必要もあるだろう」
ラングレイクは緊張した面持ちで、じっと横たわるふたりを見つめた。
「必ず……助けてやるぞ!」
* * *
聖霊マテイは、選りすぐった十体のメガカルマを潰し巨大な腕を作ると、マハノンの力を借りて失われた左腕にくくりつけた。
「やはり、エルリム様に直していただくべきではありませぬか?」
マハノンは両手を継ぎ目の部分にかざし、マテイの体に馴染ませている。
「シャマインを死なせたのだ。何の立つ瀬があろうか」
マテイはウバン沼の畔に腰掛けながら、己に憤りをぶつけていた。マテイの作った左腕は地面に届かんばかりに長く太く、硬い甲羅と巨大な爪を持っていた。沼の水面が微かにざわめく。マテイとマハノンの傍らに、第2軍団長ラキアと第3軍団長サグンが跪いて現れた。マテイは彼らに向き直ることなく、厳しい表情で告げた。
「もはや策などいらぬ。軍団を率い、魔攻衆を殲滅せよ」
ラキアは沸き立つ笑みを抑えながら、胸を張って答えた。
「お任せ下さい、マテイ様。シャマインの無念、我らが晴らしてご覧にいれます」
そう告げると、ラキアの姿が一瞬にして消え去った。後には白い残像と甲冑の音が微かに流れた。サグンは、嬉嬉として去ったラキアを気にも留めず、マテイたちにゆっくり一礼すると、終始無言のまま歩いてその場を立ち去った。
* * *
異形の植物が混じる原生林を、その男は歩いていた。瞑想する場所へと向かうためだ。草木で染めた色鮮やかな衣装をまとい、首や腰には玉や木の実で作った飾りを下げている。それはまるで、何か呪術的な道具のようにも見える。
時折、道ばたや木陰に聖魔の姿が見える。聖魔たちはその男に気づくと、そそくさとどこかへ隠れてしまう。男は聖魔を気にもとめず、確かな足取りで目的の場所へ歩いていった。歳は二十代後半ぐらいだろう。中肉中背だが手足に余分な贅肉はかけらもなく、草食動物のような引き締まった体をしている。顎は細く華奢に見えるが、落ち着き鋭い眼光には、真実を見定める覚悟が宿っていた。
樹海を抜け、ポッカリと空いた広場のような場所に出る。男はいつもその真ん中で瞑想をするのだ。だがその日は、瞑想には向かなかったようだ。いつもの場所には、黒こげの塊が置かれていた。近づくとそれは、大きな異形の獣だとわかった。表面は完全に炭化し、動く気配はない。男はどかそうと、頭の部分に手を掛けた。甲羅のような表面が音を立てて砕け、板切れのように剥がれる。その下から、気を失った青年の姿が覗いた。始めて見る若者だ。男は胴の部分、足の部分と、注意しながら剥がしていった。全身大けがをしているが、今ならば助かる。男は若者を持ち上げようと右腕を掴んだ。そのときふと、手の甲にある竜のアザが目にとまった。
「ケムエルの紋章……」
男はしばしその文様を見つめると、改めて青年の顔を見た。
「ようこそ参られた。縁(えにし)ある者よ」
空は青く澄み渡っている。甲高い鳥の声が、どこからか聞こえてくる。男はゼロを軽々と肩に担ぐと、樹海の中へと消えていった。
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