〜 PART U 〜

7.21(土) 水浴びをさせる。本来は水辺に多くいる鳥のせいか、本能的に大好きのようだ。

少し飛べるようになる。
鳴き声も、えさねだりのビーッビーッという声だけでなく、時々ヒヨヒヨヒヨという、ヒグラシのような美しい声をたてている。
大きめのグラタン皿に1pほど水を入れてやった。
さすがに“磯”と付くだけあって、水はまったく怖がらない。
器を用意すると同時に飛んできて、バチャバチャやりだした。
“カラスの行水”ではない。丁寧に何度も浴びている。

7.22(日) 体重57g 
7.26(木) バッタ、コオロギ、ミミズを捕ってきて生きたまま食べさせる。大きいコオロギにはちょっと戸惑い気味だったが、小さいコオロギやバッタはよく食べる。ミミズは非常に気にいったようだ。
ホトトギスの時のように、たたきつけて吹っ飛ばす習性がないから助かる。

鋭く鉤型にとがったくちばし

7.29(日) やや下痢っぽいので、アリメペットの鳥用、“大好きん”を試してみる。
やはりアリメはよく効いた。夜には正常に戻る。

7.30(月) くちばしの付け根のところに、楊枝の頭ほどの小さなハゲがあるのを発見。
広がらなきゃいいけど……。

8.02(月) くちばしのハゲが少し広がってきた。うちのインコから感染したのかもという疑いもあり、動物病院に連れていくことに。結果、感染性のものではなく、さし餌の子にはよく見られる単純な皮膚炎とのこと。病院にいたアオバズクも同じようにくちばしの周りがハゲていた。今日は積極的な治療はしなくてもよし。でも、もし広がってくるようならまた来てくださいとのこと。

8.17(金) カゴに白いソウメンが!約5.5p。よく見ると両端が細い。もしやと思い寄生虫関係の本を調べてみると、まぎれもなくカイチュウ!!あわてて動物病院に飛んでいく。思ったとおりカイチュウに間違いなし!他の6羽の検便もすることになった。出た虫を病院に置いてきてしまったのが心残り。

体重測定 63g。順調に大きくなっている。
イソヒヨさんが飼っていたみごとなカイチュウさん!
両先端が細いのが特徴だけど、どっちが頭かな?

8.18(土) 掃除をするために、別の紙を敷いてカゴをかぶせておく。その時は虫はいなかった。で、1分もかからずに紙を取替え、さてと振り向くと、また出てる!と思った瞬間、なんとイソヒヨのヤツが“白ミミズ”と思ったのか、それをくわえた。そして振り回し、飲み込もうかどうしようか一瞬迷っている。こののまま放っておいたら絶対呑む!そう直感した私は、すかさずピンセットで引っ張った。彼女は、何で人の獲物を盗るんだ、とばかり絶対放すまいとする。気の毒なのはカイチュウさん。それでも何とかとりあげた。今度のは昨日のよりでかい、7pの大物。しかし、この様子では、私の知らないところで、出したカイチュウをまた飲み込むなんてことをしているのかも知れない! Oh〜!

 他の鳥たちのフンを全部採り、動物病院で検査してもらう。幸いなことに他のはすべて大丈夫だった。薬をもらう。一度に強い薬を使うと、死んだ虫が腸にひっかかって腸ねん転を起こすことがあるとのことで、弱い薬を3日分もらう。1日分ずつ水に溶かして使うタイプ。それに、今回のカイチュウさんはしっかりホルマリン漬けにして、いただいてきた。私って悪趣味なのだろうか?

 投薬のとき、捕らえられるのを嫌がってものすごく暴れる。ただでさえ力が強く、飛び回る子なのに、思い切り暴れるものだから、羽が痛んでしまう。でも仕方がない。一度逃げられて、網を持って部屋の中を追い回したが、すばしこいのなんの!挙句のはてに机のうしろにお尻から落ち込み、尾羽が無残にも折れてしまった。

 でも、うまい具合にどうやら換羽が始まっているらしく、幼羽がどんどん抜けているから、じき生え揃うだろう。尾羽も抜いたほうがよいだろう。オスだとこのときに美しい色に変わるのだろうか。でも、翼は変わらない。胸がきれいにタワシ状になっていて笑える。肩やモモの部分にも生えてきている。新しい羽も前と同じような色なので、完全にメスなのだろうな。ちょっと残念に思ってしまった……。

8.25(土) カイチュウは駆除されたはずだし、新しい羽もちゃんと伸びてきている。何より、あれだけ甘えていたのに、このごろやっと一人でエサを食べられるようになった。ホッとする。きょうは大きなコオロギとバッタをたくさん捕ってきてやった。大喜びで追いかけ、百発百中で捕らえている。カナブンもカラごと食べている。このぶんなら、野生に返ってもやっていけるだろう。あとは、換羽が全部終り、尾羽もそろったら放野だ!




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