PART8

写真がありますので、画面が開くのに時間がかかります。



1,999年(平成11年) 1月 1日(金) わが家にきてから114日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 正月なのでむー太にもさまざまなお節料理を……。ピラカンサス、イチジク、ナンテン、センリョウ、万両、オモト、ヤブランなどの実をたくさん採ってきた。いずれもよく食べる。きょうは果物なしの野性的な料理ばかりを与える。野生に帰ったらこういうご馳走になるのだよ。



 1月 2日(土) わが家にきてから115日目
体重 720g(前回測定比  ±0g)


 体重の増減がない。ミルクを止めてから大幅に体重が減ることを覚悟していたのだが、よかった。しかし、成獣はもう少し体重が重いので、もう少し肉をつけたいところ。太りすぎになってもいけないので、その辺の加減が難しい。基本は自然の状態を考えることだろう。ただし野生では寒さのために脂肪が多くなることも考えられる。獣医さんと相談しながら餌を工夫したい。



 1月 3日(日) わが家にきてから116日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 朝起きるとケージの中にフンをいっぱいしていた。まさかそれを拭こうとしたわけではないだろうが、ティッシュもいっぱいに敷き詰められていたので驚いた。どうやらケージの近くに置いてあったティッシュの箱に手を伸ばして次々と取り込んだらしい。いたずらっ子である。



むー太専用のおまるの位置
  部屋の隅の電子ピアノの上です。
おまるは大型犬用の食器です。
 いつもはこのスタイルで用を足しています。



 1月 4日(月) わが家にきてから117日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 子どもたちが書初めをやり、それが家の中に貼ってある。いつもならばこのまましばらく飾っておくのだが、この状態でむー太を出すと破られることは必至なので乾いた時点で片付ける。いつのまにか絶えずむー太が出ているときのことを考えて行動する習慣がついた。



 1月 5日(火) わが家にきてから118日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 今日は興奮状態で、ものすごい勢いで部屋の中を走り回っている。最近、外へ出たときに、このように忍者のごとき動きで飛びまわるときと、ソウでもないときがある。だいたい1日置きである。



 1月 6日(水) わが家にきてから119日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 今日は2日連続で興奮状態である。またフンもとても多い。部屋のあちこちで何度もフンをする。幸いなことに固く、ポロポロとしてとても始末のしやすいフンなので助かる。これがもし犬のフンのようなものだったら大変だ。



 1月 7日(木) わが家にきてから120日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 今日も激しい興奮状態が続く。もう3日も続いている。どうやら興奮状態の日はマウントを行うということが分かってきた。また、そういう日はあちこちでフンをする。きょうもひときわ激しくマウントを行っている。精力のあり余っている青年ムササビになったようだ。終わったあとにひっくり返して睾丸のところを探るとあずき粒大の睾丸に触れることができた。しかし、しばらくたつとまた引っ込んでしまっていた。ムササビ独特の大きな睾丸になるのはまだまだ先のようだ。今は生殖能力があるとも思えないがどうなのだろう。繁殖シーズンなので自然にそういう欲求にかられるのだろうが、まだ練習というところではないのだろうか?



むー太の「マウント」です。
 一瞬で終わってしまうのでタイミングを逃したり、ピントを合わせるのが非常に困難です。



 1月 8日(金) わが家にきてから121日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 さすがに3日も興奮状態が続いて疲れたのか、きょうはおとなしい。動きもいつもに比べるとゆっくりである。しばらく遊ぶとすぐにタンスの上で動かなくなってしまった。今日はマウントもなし。フンもしなかった。



 1月 9日(土) わが家にきてから122日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 本日もまだおとなしい。比較的ゆっくりと動きながら椅子やおぼんを齧って遊んでいる。きょうはイチゴを食べた。先日やったときはほとんど口をつけなかったのだが、今日はおいしさがわかったと見えて2個たいらげた。



 1月10日(日) わが家にきてから123日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 今日はまた興奮状態ですごい勢いでとびまわっている。私の腕にとまってしっぽを持ち上げたので、すかさず下にティッシュを差し出すと案の定パラパラ……。フンのタイミングがわかってきた。しかし、すぐ手の届くところにティッシュを置いておくようにしなければならない。出ている間に2回フンをしたが、2回ともうまく受け止め、一粒もこぼさなかった。だんだんむー太の行動が予測できるようになってくる。



 1月11日(月) わが家にきてから124日目
体重 760g(前回測定比 +40g)


 体重を量ったらとても増えていた。排泄する前に量ったせいもあるかもしれないが、談乳後もまったく減らず順調に増えつづけていたことがわかり、ホッとする。
 くだものをやるとき、少し大きめに切ったほうが無駄が少ないことがわかる。今までは1cmぐらいの厚さに切っていたのだが、ムササビの食べ方というのは贅沢で半分ほども食べるとポイッと放り投げて次にうつってしまう。またお腹がすくとそれを拾って食べるのだが、薄いとケージの底の目皿から落ちてしまうのだ。大きいままにしておけば落ちないので無駄なく全部食べられるというわけだ。小さいときは持ちにくいだろうと薄く切っていたのだが、もう力も出てきて大きくても十分持てる。リンゴならば1個を6分の1ぐらいに切って種だけとってそのまま与えるようにする。



 1月12日(火) わが家にきてから125日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 ドングリの葉とクスノキの葉の両方を入れておくとクスノキばかりを食べる。やはり香りの高いもののほうがおいしいのだろうか。



 1月13日(水) わが家にきてから126日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 外に出しているとき、フンをたくさんする。本日も興奮日。フンをする瞬間は百発百中で分るようになってきたのだが、むー太もフンをするのがうまくなって、しっぽをあげたとたんに出してしまうようになった。おかげで、受けとめるのが間に合わないことが多い。いつも手の届くところにティッシュをおいているのだが、それをとる暇さえない。



 1月14日(木) わが家にきてから127日目
体重 770g(前回測定比 +10g)


 朝、なんども“うがい鳴き”をする。その声で目が覚めた。



 1月15日(金) わが家にきてから128日目
体重    g(前回測定比    g)測定せず


 尿の色がいままで濃かったのが薄くなってきた。発熱する少し前からずっと濃い色だったし、完全に元気になってからもその色は変わらなかったので、こんなものなのだろうと思っていたのだが、色が薄くなってみると、やはりずっとどこかに体調の悪さが残っていたのだろうかと気になる。



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