◆ 中山 ニューイヤーステークス 芝1600m ◆
1着
出馬表 |
1999年 1月17日(日) 1回中山6日目 15:00発走
10R ニューイヤーS
5歳以上・オープン(ハンデ) (混)[指定] 芝 1600m 12頭立
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B枠馬 馬名 性齢 騎手 斤量 調教師 馬主 生産者 毛色
1 1 メジロブロス セ7 吉田豊 51 (美)大久保洋 メジロ商 メジロ牧 栗毛
B2 2 ブラボーグリーン 牡6 *柴田善臣57.5 (美)栗田博憲 グリーン 千代田牧 黒鹿
3 3 ヤクモレインボー 牡9 *田面木博 53 (栗)増本豊 山崎牧場 山崎牧場 鹿毛
4 4 ケイワンバイキング セ7 横山典弘 57 (美)奥平真治 北村和哉 東北牧場 鹿毛
5 5 マッケンリーダー 牡7 勝浦正樹 53 (美)萩原清 松井健一 長浜隆 鹿毛
5 6 ベルウイナー 牡8 *田中勝春 53 (美)宗像義忠 薄井勝造 昭和牧場 鹿毛
6 7 ナリタプロテクター 牡7 *飯田祐史 55 (栗)中尾謙太 山路秀則 天羽牧場 鹿毛
6 8$マチカネジンダイコ 牡9 *後藤浩輝 53 (栗)柴田光陽 細川益男 T. Stack 芦毛
7 9 サラトガビューティ 牝5 *村田一誠 50 (美)柴崎勇 南波壽 乾皆雄 鹿毛
7 10 マイネルマックス 牡6 橋本広喜 56 (栗)中村均 サラブレ サンコウ 鹿毛
8 11 クリールサイクロン 牡5 *蛯名正義 54 (美)稲葉隆一 横山修二 佐藤隆司 鹿毛
8 12$マチカネサンシロー 牡5 *菊沢隆徳 51 (栗)浅見秀一 細川益男 Maverick 鹿毛
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レース前のコメント |
栗田師
「前走の敗因もはっきりしないのと、中山コースとの相性も見てみたい。馬は元気にしています。」 「前走はチグハグな流れ。力をつけてきて坂もこなせるし57.5kgでも勝機。」 粕谷助手 「前走はハンデよりも1ハロン長い距離が響いた感じ。それに速い上がりの勝負で外を回されたロスも大きかった。断じて力負けじゃあない。」 「前走は見込まれすぎのハンデ(57.5kg)と1ハロン長い感じの2000m、しかも外を回りながらで、速い上がりのレースに対応できなかった。と、いろいろと悪い条件が重なってしまった。1600mは却っていいし、巻き返したいところだね。」 「57.5kgを背負った上、外々を回らされて0秒5差。内容は決して悪くなかったよ。帰厩後も順調そのもの。千六の方が間違いなくいいし、この相手なら。」 中沢助手 「小兵で切れ味勝負型だから、どうしても斤量には敏感。でも、それ以上に相手関係が楽だろう。」 「ステッキを入れてから、少しフラッしたけど、別に問題はない。どうも、追い日の坂路のような乾いたパサパサの馬場はあまり好きじゃないようだ。京都金杯は走れなかったけど、上がりの速い競馬になり、軽いハンデの馬にやられてしまった。最後は伸びてきているから、ダメージは残っていない。直線の坂と57.5kgが課題だが、メンバーもそんなに強くないし、巻き返しは可能だよ。」 「北馬場で最終調整。連勝した時と比べてデキは落ちていないんだ。前走は外々を回らされる場面もあったからね。走れていいと思うよ。」 島田厩務員 「これだけ間隔を詰めて使うのは初めてなんですが、獣医さんが”疲れはない”と言ってくれたので。今度は当日輸送でイレ込むでしょうから、後は馬を落ち着かせることしか考えてません。57.5kgのハンデとか、去年一度も直線に坂のあるコースで走ってないとか、ほかにも問題はあるんですけどね。」 |
調教 |
1/13 助手 美浦坂路(2回) 36.9、24.9、12.7 一杯に追う 1/16 助手 美浦北B 良 75.3 59.6、43.1、14.0 9 馬なり余カ・前走崩れたが、追いきりを見る限り気配落ちはない。中1週は良い材料ではないが、 走れぬ出来ではない。 ・単走だけに上々。 ・Bコースで上がり重点に43秒台の時計マーク。気合いの利の良さが目立っている。 ・ビッシリできるのが好材料。細く見えずデキ良好。 ・中1週だが終い追われ上々の伸び。多少上積みありそう。 ・弾力性十分のフットワークで登坂。好気配をキープ。 |
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前走の京都金杯では予想外の惨敗。敗因も斤量、距離、疲労と色々考えられるが陣営としても考えあぐねている様子。気になる次走は、再びローカル路線で中京記念、別定戦の東京新聞杯、または一息いれる、と考えていたが、なんと中1週となる中山のハンデ戦、ニューイヤーステークスに登録。これは想像しなかった。それでもハンデがトップハンデの57.5kgに決まったため登録だけかと思っていたが、出走決定。どうやら相手関係が楽なのが大きな理由みたいだが、調教でフラフラ走っている所を見ると、とっても不安。 と、不安だらけなんですが、中山で走ってくれるのは非常に嬉しい。関東の競馬場で走るなんで何年ぶりだ?。でもここで走らないと、やっぱり直線に坂のあるコースは云々と言われてしまうんで、何とか頑張って欲しい。 中山で走るとなると直線の坂より馬場状態が気になるのだが、今週から仮柵を立てるため、内の荒れたところを通らなくて良くなっている。これはラッキー、というかこの事も出走決定に折り込み済みか? パドックに現れたブラボー君はどうも落ち着きなく、いつも以上に暴れている。しかし直ぐに落ち着いてきて普段より大人しくなってます。これなら不安はない。馬体重は大幅に増えると思いきや、+2kgといつもと変わらず。 人気は3番人気と、この馬の実績に比べると評価が低い。やっぱりトップハンデが嫌われているみたいだが。メンバーはたしかに手薄と感じるが、重賞勝ち馬が4頭と、ただのオープン特別にしては揃ってる。それでも楽な相手と感じてしまうんですから凄い。 鞍上は久しぶりに柴田善臣。西で走る時は四位、東で走る時は柴田善、場所によって騎手を使い分けるとは、偉くなったものだ。 |
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好スタートを切り先頭から5番目の好位に付けるが、ケイワンバイキング1頭が大きく逃げ、後続を引き離す。この体勢で3コーナー辺りまで進むとブラボー君は徐々に進出。非常に楽な手応えで4コーナーを回りながら前との差を詰めると、直線を向く頃には2番手のサラトガビューティに並びかける位置に。それでも先頭を行くケイワンバイキングとは4、5馬身ほどあり、そのままゴールに飛び込みそうな雰囲気。しかしブラボー君の脚は違う。1頭だけ違う脚色で並びかけると、あっさり交わし、逆に2馬身差を付けてゴール。 強い。今までのレースの中で一番強い勝ちかたをしたのでは、と思う。勝ちタイムもこの時期の中山としては異色のもの。 どうやらこの馬のベストの距離は1600mみたい。どうも3、4歳時のイメージがあるためもう少し長い方がと思っていたが、今回のレースで考えを改めます。とにかく、これでG1路線が現実味を帯びてきましたよ。今後は無事に走っていさえいれば、おのずと結果は・・。 |
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結果 |
1999年 1月17日(日) 1回中山6日 天候: 晴 馬場状態: 良 10R ニューイヤーS 5歳以上・オープン(ハンデ) (混)[指定] 芝 1600m 12頭立 ------------------------------------------------------------------------------ 着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎 ------------------------------------------------------------------------------ 1 2 2 ブラボーグリーン 牡 6 柴田善臣 57.5 1.33.0 35.6 3 436 (美)栗田博憲 2 4 4 ケイワンバイキング セ 7 横山典弘 57 1.33.4 37.3 1 456 (美)奥平真治 3 7 10 マイネルマックス 牡 6 橋本広喜 56 1.33.8 36.7 4 510 (栗)中村均 4 6 7 ナリタプロテクター 牡 7 飯田祐史 55 1.33.9 36.3 2 508 (栗)中尾謙太 5 3 3 ヤクモレインボー 牡 9 田面木博 53 1.33.9 36.4 6 512 (栗)増本豊 6 8 12 $マチカネサンシロー 牡 5 菊沢隆徳 51 1.34.0 35.8 7 490 (栗)浅見秀一 7 5 5 マッケンリーダー 牡 7 勝浦正樹 53 1.34.1 35.7 8 498 (美)萩原清 8 5 6 ベルウイナー 牡 8 田中勝春 53 1.34.1 35.9 9 500 (美)宗像義忠 9 6 8 $マチカネジンダイコ 牡 9 後藤浩輝 53 1.34.2 35.3 11 488 (栗)柴田光陽 10 1 1 メジロブロス セ 7 吉田豊 51 1.34.4 37.1 12 496 (美)大久保洋 11 8 11 クリールサイクロン 牡 5 蛯名正義 54 1.34.5 36.9 5 448 (美)稲葉隆一 12 7 9 サラトガビューティ 牝 5 村田一誠 50 1.34.8 37.7 10 504 (美)柴崎勇 ------------------------------------------------------------------------------ LAP :12.2-10.9-10.5-11.0-11.5-11.9-12.5-12.5 通過:33.6-44.6-56.1-68.0 上り:69.9-59.4-48.4-36.9 平均:1F:11.63 / 3F:34.88 単勝 2 \430 複勝 2 \170/ 4 \140/ 10 \190 枠連 2-4 \640 馬連 02-04 \640 ------------------------------------------------------------------------------ 2 角 (*4.9)10(1.2.11)(3.5.7)(6.12)8 向正面 4=9(1.10)2.11(3.7)=5.6.12-8 3 角 4=(9.10)(1.2)(3.7.11)-(6.12)5-8 4 角 4=10(9.2)(1.3.7)12(6.11)5.8 |
レース後のコメント |
栗田師
「斤量の面で心配だったけど、強い勝ち方をしてくれました。安心して見ていられました。気負うところがあるので1600〜1800mが良さそうです。」 柴田善騎手 「この馬のいい時の感じを知っているから手応えは楽だった。モタれるような面はまだあるけれど、交わしに行く時は自分からグッと反応して突き抜けてくれた。本物だと思っていいんじゃないかな。」 「道中の手ごたえも楽だったし、最後も坂を気にしないでいい脚を使ってくれたね。」 |
レースの短評 |
離れた先団でお誂え向きの展開。トップハンデもなんのその、アッサリ抜け出して完勝。1600〜1800mがベスト。 |