粟島、釜谷と言えばウルトラクイズ!!??なのだ。第一回目の粟島探検の際やはり釜谷地区にたどり着き、噂の磯ラーメンを食した後、
村内放送にて「2時から粟島横断ウルトラクイズが始まりますので早く広場にお集まりくださ〜い」というアナウンスが聞こえてきた。
「なんだ、なんだ」とばかりに広場へと向かう。どかからともなく地元の人たちがじわじわと集まってきた。ほとんど観光客はいないようだ。
結構な人が集まりウルトラクイズが始まった。「第一問!!」と拡声器で実行委員のお兄ちゃんが嬉しそうに叫ぶ。「トキは日本の国鳥である。
〇か×か〜ぁ??」ベニヤに〇×がかかれて地面に刺さっている看板にぞわぞわと人が移動する。ピー!と笛が鳴り真中をロープで仕切る
第一問は去年も今年も一緒であった。という具合に次々と問題が出され最後に残った人はあわび、サザエセットをゲットできるのだ。
さすがは粟島、ここでも海産物なのだ。今年はベスト3に残ったが優勝できず、またしても脅威の「ほっぺ」であった。我々の旅のおきては
先を急がない事、どんな場合においてもその場の状況を楽しんでしまう。それがまさに正しい探検隊流旅術なのである。それには、
かなりローカルなこの粟島横断ウルトラクイズも受け入れよう!
釜谷地区からキャンプ場まで峠道を登り細い急坂を下りたどり着く歩いて約30分ぐらいだろうか?この坂が結構きついのだ。70リットルザックと
キャリーを引きずりまわしての急登はきつい。峠を下ると綺麗な海が広がる。ごつごつとした岩場が多いのが特徴だ。椎名誠著の怪しい探検隊
にも出てくる鯨岩も特徴的だ。キャンプ地といっても、湧き水が流れている水場のみで何もない、トイレもあることはあるが閉まっていて
使えなかった。とりあえずテントを張りドカシートを敷きごろりとする。まずはビールなのだ。前回もそうであったがこの粟島は実にビールが
美味く感じる。季候のせいか?確かに本土より気温が高いのだ。海岸なのに海風がべたつかず、からっとしている。何をとっても気持ち良い
のだ。そして当然ビールが美味いのだ。

砂浜にザック、キャリアカー、荷物全てを放り投げとりあえず使い捨てのドカシートを広げ、横になる。いよいよだらだらキャンプの始まりなのだ。
青い空に白い雲と言いたいところだが、一面の白い雲。あまり細かい事は言う事無しにして、とりあえずがんばって持ってきたクーラーボックス
から冷え冷えのビールを取り出し、まさに正しい乾杯をする。不思議なぐらい美味いその味に思わず声が出てしまう。

なにやら周りがやたらに騒がしい、ここに着いた時オヤジ4人衆がいたが、釣りをやってるのか、バーベQで完全に酔っ払ってるのか
分からない状態で狂気乱舞していたのだ。
横田隊員が向こうに聞こえそうな声で「おーなんだ、なんだ!!今時グンゼパンツはねーだろう!」1人のオヤジがパンツ一丁で岩場に
這いつくばっている、しかも昔懐かしいグンゼ白パンで。。海水に浸かったのか濡れて重くなった白パンが、ずり下がって半ケツ状態だ。
それはかなり正しくない状態でおぞましく、我々のビールをまずくさせてしまった。綺麗な海岸の岩場での彼らのバーベQは掟破りのものだ。
燃え尽きていないつまみのビニール袋が散らばり、焼け跡がこの綺麗な風景にはかなり不純な物に思われ、何故か悲しい気分になってくる。
ローインパクトバーベQとは程遠いものだったのだ。

横田隊員がしきりにグンゼ白パンツにこだわっている。相当そのビジュアルを許せないでいるらしい。彼らを観察していると向こうも
気が付いたらしく我々にガンを飛ばしてくる。ろれつが回ってない状態でなにやらごそごそ言っていた。我々は構わず笑いながら
2本目のビールを開けた。
中学時代のヤンキーのパシリと呼ばれている人種が視線を上下させ精一杯のガンを飛ばしている様を思い出していた。
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