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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【自分の性格を知る-2】

二、A 「ノー」と言えないで、自分が仕事を背負い込みすぎていることになかなか気づかないに、ハイの場合には、
  『コントロールという点で問題がある人』に当てはまります。

 何か、ことが起こると、変化を嫌います。自分がコントロールを失うのではないかと気がかりになります。他人からコントロールされるのを嫌う傾向が強く、他人をコントロールしたり指図したいという欲求が強いのです。…………こういう性格の人は自分をコントロールする点で問題があります。

 つねに、自分が何かをコントロールできていないと気がすまない人は、誰か他の人を一度でも自分と同じように振る舞わせることができるか?、ということを考えるようにします。それから、いままでとは違ったことをしてみるのも参考になります。

 自分が何もしないでいたらどうなるか、などを試してみるのも大事なことです。もし、全てが無事にいけば、自分が何もしないでも、別にどうということがないと言うことが納得できるはずです。

 また、塗り絵の外側に色を塗るように考えるのも良いことです。自分をコントロールすることをやめて、完璧な出来映えを期さないことです。ルール違反することを自分にも許してみるようにします。試しに、実害のない約束ごとを、ルールとは違ったやり方でもやってみるとよいのです。

 たとえば、夕食風の食事を朝取ったり、食事の前にデザートを食べてみたりするのです。法に触れるようにせよとか、他人に危害を加えよとけしかけているのではありません。害のない約束ごとを破ってみるのは、このタイプの悪習から抜け出す上で、効果があるということです。

三、B 間違ったことに対し間違っているとハッキリ言えない。に、ハイの場合」
『物事の境目をハッキリしない人』です。

 なかなか「ノー」と言えない人です。ワーカホリックタイプということで、自分のことは後回しにする人。仕事を抱え込みすぎ、くたくたになる人です。

 境界を設けるのは、心がひかれて、なかなか興味がもてる仕事です。ですから、まず「境界」と「障壁」は別物だと言うこと理解しておかなければなりません。「境界」とは自分を規定する手段です。もし、「境界」がなければ自分が何なのか正体がはっきりしません。人であっても、事や物であっても、自分がかかわりをもつものと一体となってしまい見境がつかなくなります。

 それで、ここで言う境界とは、どんな事は許せる、どんな事は許せないといった人間関係においての境界です。
また、『自分が心身ともに健康で縦横に活躍するにはどうあれば良いか』とか『どんな条件が必要であるか』と言った個人の方針を指すものです。

 例えば、職場内で…………『自分は低血糖症だから一日八回軽い食事を取らねばならない』
『息子のサッカーの練習があるから木曜日には五時に、退社したい』
『誰にも邪魔されないで書類の山を片づけたいので出勤後一五分か三〇分は自分の時間にしたい』
…………こうした事を宣言して要求するケースです。

境界を設けるのは、至極健康的な事です。「必要とあらば、お望みとあらば、何だってやります」と言えば格好がいいかもしれませんが、あとで怨みがましい気持ちになること請け合いです。自分は、これはやるが、これはやらない、とはっきりさせる事は大事なことなのです。

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