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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【自分の性格を知る-1】

「盛り上がる職場の慰労会」等の原点を、考えてみましょう。
 同僚と懇談の最中に、なにか、思い当たるフシは、なかったでしょうか。
また、現在の職場の同僚や昔の仕事場の仲間で、誰かの顔が浮かんでは来なかったでしょうか。
「これはまさしく自分にあてはまる、是非とも、自意識を高揚させたいと思った」人は、いなかったでしょうか。

 以下の項目は、その原因を探す質問項目です。質問に対して「イエス」か「ノー」の答えを与えてください。

@ もし会社の都合で、自分の昇進や、褒賞、あるいは、大勢の一時帰休、など経営に関係のある、合併吸収があったら、不安や心配になりますか?

A 「ノー」といえず、自分が仕事を背負い過ぎていることに、気がつかないほうですか?

B 間違ったことに、間違っていると、ハッキリ言えないほうですか?

C 自分流儀の仕事を進めたい。任せて欲しい希望が強いですか?

D 仕事上の問題を、健康が損ねるほど、一身に引き受けるほうですか?

E 仲間にして貰いたいため、自分を曲げて相手を迎合しますか?

F 上司とうまくいかないと、感じるときがありますか?

G 私生活のゴタゴタが、仕事の妨げになると思いますか?

H 上司や同僚に忠義立てをするあまり、自分の幸せや、彼らの健康など、健全な会社作りのために、目をつぶりますか?

I 自分のことより、先ず会社や同僚のことを考えますか?

 以上の質問項目に、イェスが多くなればなるほど、グループの仲間を求める傾向が強くなります。

 また、自己否定をすればするほど、仲間を求めワーカーホリックや、コーポレイト・ネガホリズム(伝染性症候群)に陥り易いと、ある心理学者が言っています。

 ネガホリック(自己否定病)にかからないためにも、自分の性癖を確かめる必要があります。また、自己否定が強くなった場合の処方を以下にあげました。各項目ごとに解説致します是非参考にして下さい。

一、@の昇進や褒賞、大量一時帰休、会社の吸収合併のことを考えると、不安になり心配になりますか? に、ハイの場合、
『見捨てられることを恐れる人』に該当します。

 一時帰休を言い渡されるのではないか、あるいは、昇進が思うようにいかないのではないか等と、絶えず不安を抱いています。自分は問題にされず、無視され、忘れられていると感じることが良くあります。…………こういう傾向の人は、次のことを実行してみることにします。

◆ 自分は何を心配しているかハッキリ言います。
 自分が何を心配しているか上司に打ち明けます。自分の心配は、十分に根拠のあるものか、それとも、単なる被害妄想なのかを、分かるまで自問自答しながら、自分の抱いている懸念や、不安は根拠のあるものかどうかを確かめるようにします。

そして、不安が単なる杞憂だとわかったら心配することは止めることです。信頼できる関係筋から情報を集め、そこから得た事実を紙に書きとめ、不安になったらそれを見て落ち着きを取り戻すようにします。

◆ 自分の要求をハッキリ言います。
 もし、事実を知ったなら、次には、自分の要求をハッキリ言うことです。そのさい、根拠があやふやだったり、取り乱したり、実際とかけはなれておおげさに考え、それを事実と思いこむようなことはいけません。

 例えば、
「私は会社の再編成に依って、職を失うことになるのではないかと心配しています。自分はもともと防衛本能の強いたちですから、心配でいても立ってもいられない気持ちです。どうぞありのままにおっしゃって戴きたいです。もし、ここを辞めて他の仕事を探す必要があれば、ハッキリそう言って戴ければ、その心づもりをして将来に備えることができます。

このままここで仕事を続けられるにせよ、懸念していたことが現実のものとなり、何か手をうたねばならないにせよ、ハッキリ言って戴いた方が自分には有り難いです」

 上司が信頼できる場合には、以上のような話し合いが効果的です。直属の上司が信用出来ないと思う場合は、誰か信頼できる代わりの人を探すことです。

◆ 情報を集めること。
 会議にでたときとかメモを貰ったとき、あるいは、同僚と話しをするときには、気をつけてそこから情報を汲み取るように心がけます。こちらから色々と尋ね、信頼できる関係筋の情報に従うようにします。

第三者の話しは、尾鰭がついている場合が多いので気をつけるようにします。また、噂話やゴシップは、必要以上に心配の種を蒔く場合が多ので注意しなければなりません。あくまで事実に目を向けて、それ以外のことには充分に注意してかかります。

◆ 自己管理に努めます。
 心の中で自分との対話が始まったらそれに耳を傾けます。心の声が何と言っているかメモに書きとめ、自分に語りかけているのは、誰なのかをつきとめるようにします。

それから内容の如何にか変わらず、受け入れることです。心の声は普通、正確なデータを集めている場合が多いのですから、反馼する必要はないと思います。心の声を受け入れ、現状をどうしたいかを考えるべきです。心の中にあることを具体的な形で取り出し、まともに見据えます。そして、これからどうすべきか決めることになります。

(自己対話は難しいといわず、挑戦すべきです。そこから、客観性や冷静さや落ち着きがはじめて取り戻せます)  つづく

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