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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【彼女はなぜ攻撃的なのか?】

「上司の影響「「嫌悪感をもった場合」
 彼女は今日も言い争いしています。殆ど毎日のように争いが続きトラブル好きのように感じます。
 実際には、ささいなことについて、共同住宅(マンション)に出入りする出前やセールスマン達と、口論しています。遅かった、早かった。僅かのことで、腹を立てやすく、配達する車の駐車場所や停車位置など、一時駐車のことで、規則通りでないとかんしゃくを起こす始末です。

 感情をはっきり表に出すなどと言うことは、毎度のことです。
 ご丁寧に交通警察に駐車違反の告発までしています。おかげで周辺の道路を利用する関係住民は、戦々恐々としています。

 彼女は、市役所や警察の交通課に何回も投書をして、交通ルールやマナーをを守らない人間のために迷惑していることを訴え、取締を強化するよう要求していますが、どうして「自分」がそのために、言い争いをするかと言うことについては、考えが及んでいないようでした。

 ある朝、彼女はまた些細なことで、定期的に駐車する運転手と言い争いを起こしました。自動車所有の運送会社を訴えるとおどしてしまったのです。同じコミュニティに住む年輩の紳士が彼女の言い分を聞いた上で、「貴方は、本当に誰を怒っているのですか?」どうも「不法駐車」を身代わりにしているようですが、と、彼女の悩みを感じとって仕舞ったのだ。

 この話に驚いた彼女は、自分の心を乱していたのは、パート先の職場で、毎日顔を合わす上司の管理者にヤット気づいたのです。
嫌みのある会話に嫌悪感をもち、長いこと心の中に仕舞い込んでいたのでした。そのため、不愉快な職場に通う日時が近くなると、立場の弱い出入りの商人に当たり散らしていたという訳です。

 そこで彼女は早速、職場の配置転換を申し出るとともに、初老の紳士の知り合いの紹介で、もっとも気の合う上役についたため、バランスのとれた生活をするようになりました。機敏な彼女の快活な行動は再び周囲に明るさを取り戻し、周囲もやっとほっとしています。

 この様な嫌悪感の持続による不安傾向は非常に多い例の一つです。自分自身も考えて欲しい問題です。もしその傾向があるなら、隠れた感情を明らかにしてみることです。他に転化するストレスの解消は健全ではありません。自分が駄目になります。    つづく 

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