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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【物事の好き嫌い】

「自分と言う人間はどんな人間でしょうか?」
 いろいろな角度から自分を見て見ます。そして、その自分を管理者と置き換えたたなら、どんな態度をとるでしょうか?
 人間にとって最も気分の良い状態の一つに、管理者に、好意をもっているときがあります。
基本的には、管理者と部下が、お互いに尊敬していることを意味しています。お互いに信頼し、相手に賛成の気持ちを表明するとき、その相手と共にいるときは、大きなエネルギーが感じられます。

 問題解決に力を尽くして励んでいるときも、お互いに元気づけ励まし合うことが出来ます。
 管理者や上役に対する好意とは、自分がその上司を信用し、かつ頼りにしていると分かったとき、そして、その逆に上司が、自分を信頼してくれていると分かったとき、更に強固なものになるものです。

 信頼は、人間の最も優れた感情の一つです。
 信頼することによって、尊厳とか、尊敬、賞賛、そして、円熟などの感情が生まれてきます。管理者あるいは、上役に好意をもちます。その好意が自分に返ってくると、毎日の仕事は楽しく、手ごたえもあります。やりがいもでてくる、そして、仕事も楽しみになるということになります。

 そして、難問が、常につき離れないと分かっていても、管理者の助けがあれば、困難を乗り越えることができると思うようになります。このように一致団結した労働関係は、管理者とその部下とのそれぞれの人間性を、個人的に成長させるばかりではありません。重大な目標達成のため、協調して、仕事をするように、やる気を促してくれるものです。

 しかし、残念なことに、ビジネス社会と言うところは、人間は互いに協調する積極性に欠けております。仕事に打ち込むことを、力でもって遠ざける傾向が強いように感じます。ですから、管理者や上司に、嫌悪感を抱くことからうまれる不安定な状態に、対する対処法が必要になるということになります。上司や管理者に対して、嫌ったりいやがるをやめ、ひたすら、好意をもつように力をつくし、励むことができれば、不安な感情とは対決しなくても、良くなること請け合いです。

ひたすらという言葉使いは、管理者とは、いろいろと移動や人間性の変わりもあります。自分もまた同じように変わるものだからです。いま、現在は、管理者に好意をもっていても、一週間先、あるいは一ヶ月先に新しい管理者がくるかも知れません。そうなると、最初から信頼感をもつための努力を、やり直さなければならなくなります。

仕事の上で、最初から最後まで、管理者が変わらないということなどは、滅多にあるものではありません。まして、その管理者が、「信頼」と呼ばれる感情を、相手の幸せを考える愛という形の、価値などに、充分価するなどということはありえないことです。好意や嫌悪などという感覚は、思いがけない形で、暴露されるときもあるのです。どちらも、無数の蔭や、色彩のようなものをもった感情だからです。 私達は、この好意や嫌悪という二つの言葉を用いて、誰が好き誰が嫌いなどと、認めることはむやみやたらにあるものではありません。管理者に関しても同じことです。しかし、「何らかの感情が、心の陰や蔭や、色彩」などによって、職場や、仕事場などの、ごく身近なつながりのある人間を、好いたり嫌ったりしているのは事実です。  つづく  

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