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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【朝のコーヒー】

「ビジネス社会への順応」
 ビジネス社会に逆らわないで自分の行動をその環境にあわせる事は決して容易なことではありません。

簡単に説明しますと、自分がどのような仕事に携わっても、あるいは、ビジネス社会においてどのような成功を収めたとしても、日時の経過にともない、ビジネス社会に疑いを抱いて、様々な苦痛を感ずるようになってきます。

それは、仕事の進め方の程度に対する不満であったり、対人関係であったりして、思うように行かないことで気が塞がれ精神的な痛手となるものだからです。

 ビジネス社会の中には、価値観の違いなど、複雑で難しい人も大勢おります。
しかも、場合によっては一緒に行動するのが苦痛になるときもあります。まずその最初は、自分自身です。それは、自分と言う人間が自分で考えているような人間であるかどうかさえ解らないことです。

言葉を言い換えれば、心が塞がれることになる基本的なものを考えると、それは、自分で考えたり、作ったりするものとは大きく異っております。ですから、自分でコントロールの効かない勝手きままな世界に、気持ちよく従うことなどできる筈がないからです。

 ビジネス社会に自分を適応させるためには、少しの考えが必要になります。
 それには、明日の朝からは、お茶でも飲みながらいつもより一〜二分余分に時間をとり、次のことを考えて見ることになります。

@ 我々がビジネス社会に疑いを抱くのはあたりまえのことです。

 働いているオフィスや工場でもすべてが楽しく理解して貰える場と言うわけではありません。仕事をしても、事業所の持ち主に、何がしかの利益を与える所になっているのですから、疑いの起る当たり前の道理があります。

A ビジネス社会の現実は、我々にとってなかなか受け入れ難いものです。

 我々は常々勤め口を変えたいと思いますが、実務内容や勤務態勢、あるいは規則については、そう多くを変えることは出来ないと感じております。
 ところが、常識としては、純粋な理想主義でなくても、実用主義的現実を受け入れて仕事をすれば、変えることが出来ると理解しているのです。つまり、簡単にいいますと、実際には受け入れることができるのです。

B 今日の自分自身は消極的な見物人になるか、または、積極的に行動する競技者になることを選びます。

 それは、自分で選ぶ道です。見物人になれば失うものがあり、積極的であればより多くのものを得るでしょう。結局、どちらを取るのかは、選択する自分自身であることです。

C 今日の自分は、何を遣りたいと思っているのでしょうか。

 どんな欲望を要求として満たしたいと思っているのでしょうか。そして、どうすれば望みのものを手にすることが出来るか、また、どうすれば自分の利益を図ることが出来るだろうか、ということは、自分の心がけが第一になります。

D 今日の自分は、どんなチャンスを掴むことが出来きて、またどんな問題を避けて通ることが出来るでしょうか。

 仕事に出かける前、準備を整えておくことによって、奇跡的な効果が当然現れます。ですからチャンスとはなにかをよく知るようにします。

E 毎日の仕事を着実にやります。

 目的に向かってまっしぐらに進むためには、将来の見通しが利いて、自制心をもつことが必要になります。自制する欲望のコントロールがあって、はじめて確信が生まれます。

 さあ、お茶を飲み干してから、仕事に出かけることにしよう。

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