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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【境遇を変える】

 仕事とは、全てうまくいくものとは限りません。
 むしろうまくいかないときの方が多いのです。その仕事上ネックになるものは、大抵の場合突然にあらわれます。そして、いままでの積み重ねを台無しにして仕舞います。そこで、その要因はいつどのようにして付き纏うのか。この様な有害な状況を避ける方法を考えてみます。

@ (誤ち)……誤ちを犯すのが悪いのではありません。誤ちを犯したことを否定することが良くないのです。と言う諺があります。誤ちとは、学ぶ方法を示してくれます。誤ちを犯したことを否定しては良くないのです。誤ちを認めそこから出発すれば良い結果が生まれます。

A (失敗への不安)……失敗を恐れることは我々の習性になっています。時々は目標通りにいかず失敗することもあります。しかし、自分の仕事をきちんとやっていれば、多くの場合は成功して、失敗することが少くなります。むしろ、失敗を恐れる気持ちの方が安心できません。ですから、どんな人間でも「ときには失敗するという考え方」を決まりづけにします。

B (不撓不屈)……自分が頑固ものなら、自分の感情をむき出しにすることを避けなければなりません。小さなことであろうと、重大なことであろうと、変化に順応することが必要です。他人の味方に対して理性を保ち続けます。さらに、一つの考えだけにとらわれないで、客観的である必要があります。成功はそのとき生まれます。

C (競争心)……これはある程度まで必要です。他人の成功と自分を比較してみて苦い気分になるとか、その人を疑ったり、困らせたりしたくなったときは、それ以上の競争心を持たないようにします。もし、それを越えると失敗に繋がります。

D (出すぎた振る舞い)……物事が思い通りにいかないと、感情が高ぶり、怒りと鋭い批判と防御態勢とで、出すぎた振る舞いをする事があります。これは自分で自分の頭を石で殴る自虐行為です。自分を傷つける理由は何処にもありません。

E (好奇心の欠如)……疑問点を尋ねません。しかも意見を述べて事実を把握しょうもしないときがあります。これでは、どのようにして事態を理解することが出来るのでしょうか。質問したからと云って、上役に睨まれたなどと云う人はいません。自分の仕事のとき情報が入用の場合は遠慮せずに入手しなければなりません。

F (誤解)……判断や決定を下す基準となる事実を知らない場合、あらゆることに関して誤解が生じます。これは、好奇心とも密接に関係があります。誤解は事実を見いだすか見極めることで解消します。

G (衝突)……自分自身、と、自分の地位を誤解されることは、上役や同僚との衝突につながります。衝突が起こるのは、お互いに相手を理解してないときに生じます。そのときは、いろいろと働きかけをして自分を理解して貰うに限ります。衝突することは決して自分の進歩にはつながりません。

H (延期)……何かを延期したい。それは何故か。優柔不断のケースが多くあります。決定をしなければ仕事が山積みになり、誤解を増すばかりです。苦心している仕事なら、先に延ばさないことが肝要です。その場合には上役に相談します。実行したため遅れずに済むようになります。

I (自己批判)……自分は世界中の心配や悩みごとを背負ってはいないか。そんなことを要求する人は何処にも下りません。一日のスケジュール枠で、すべてのことをやり遂げられなかったときに、自分を責める必要はありません。

 また、自分がその仕事の中で一役を支えたときにおいて、他人が馬鹿な真似したときまで、自分を責める必要はありません。自分も他人も完全な人間ではないのです。物事がうまくいかないときに、自分を責めたり、罪の意識を感じたりすることは後に残さないように止めるようにします。

 これからも進化を続けるビジネス社会には、以上のような落とし穴や罠が沢山仕掛けられていると考えられます。それを避けて確かな地面を踏みしめるには、落とし穴や、罠の存在を容易に見分けることです。自分の言動に注意して、罠や落とし穴に引っかからないよう警戒するにこしたことはないと思います。

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