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一桁>経営組織論?>『部下の問題処理』

『部下の問題処理』

<部下の協力>
 業績基準が、関係する部下の協力を得て設定されたとき、設定された目標の達成実現は、極めて容易になります。
 部下が、自主的に協力するようになると、管理者の仕事は非常にやりやすくなります。下の図は、それらの骨子をわかりやすいように図解したものです。
 上図左側の囲みは、効果的なリーダー・シップの基本条件を示しています。また、図面の中央は、管理者が行えるリーダー・シップ活動のための、主なタイプを示し、さらに、図面の右側は、管理者の主なリーダー・シップ機能を示します。

 管理者の方々は、どのような態度行動をとったなら、部下のメンバー同士の間に、協力の精神を育てることが出来るでしょうか。
 協力への意欲とは、常に情緒的なものですから、協力の根幹は主として、部下になる人々の、上司や会社に寄せる感情に支えられていることになります。

 部下は、「会社は良い働き場所」である。そして、管理者の「部下の扱いは常に公平」で、彼は「彼等の関心と目標」を常に考慮していれば、いつでも部下の協力が得られることは、ほぼ間違いないものになります。

 より高度な協力と、団結心を生む組織作りには、いろいろな方法がありますが、次にその一部を紹介します。
職務に満足といった心理欲求を組み入れる」には、職務強化の職務拡大、つまり能力の利用度を高めることによって、その職務につく人達に、直接、個人的な満足感を与えるような、仕事や役目などの職務作りが必要になります。

 動機づけの問題でも説明したたように、この成果は、昇進昇級など業務評価委員会の評価や、作業チームの設置、あるいは権限の分譲とか委譲によって狙いを成し遂げることができます。

「職務に適合した社員の配置で釣合をとること」も、その社員の能力を、最大限に発揮させることに役立ちます。
 自分の能力以上の仕事につかされて働く人は、職務を果たせないことから、多くの人は自信喪失でやる気を無くし、消極的になります。また、自分の能力以下の職場で働く人は、欲求不満に陥りやすく、仕事がいやになって落ち込みが激しくなるのです。

 そのため、「社員の職務に付随する義務と、それ相応の権限を明確にします」この様にすれば、その人間は、自分の仕事に誇りを持ち、自分仕事からやりがいを掴むことが出来ます。
 ようするに、自分に期待されていること、つまり、自分の仕事に見込まれている成果を、確認することから安心感が得られるためです。職務に「期待されているこ とが何か」を理解できないくらい士気を損なうものはありません。 つづく