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仕事上での公式及び非公式の接触

 仕事上においての人間関係は、最初に、公式の仕事のシステムによって与えられます。与えられてから、時間が経つに従って、さまざまな種類の非公式の接触ができあがります。そして、それがやがて仲間関係へ段々に発達します。
 このような関係が成立することは、仕事上での協同が成功するためには必要不可欠なことになります。
 この非公式のシステムは、仕事をどの程度実行するかについての規範の形成、下位集団への分裂、あるいは、管理者には見通せない階層の出現などを通して、仕事の遂行や能率に影響するようになります。
 下図は、シカゴの工場おける男性の配電器巻き線作業集団についての研究対象になった公式集団の組織図です。

 上図の集団がゲームを行ったり、そして、その集団の友人関係のネットワークを調査した結果、下図のようなネットワークが明らかになりました。
(1)図

(2)図

(3)図

(4)図

 上図から、(1) (2) 図と(3) (4) 図が酷似していることが明らかになりました。
つまり、友人関係が非公式な協力関係とよく似ている点です。

 友情は、協力やゲームのような非公式な社会活動にとって、必ずしも重要とは考えられませんが、組織の活性を考慮するとこれまでの二者の関係を、改めて検討する必要があります。

 職場には、下位集団やクリーク(clique=派閥)なども存在します。
それらのグループは、互いに他の集団より優越しようとしたり、多集団に敵対感をいだきやすい感情などの性質をもっています。
 しかも、これらのの集団は、仕事をどの程度しなければならないかの規範を、形づくります。また、Aが異なる部署にいるCを知っていると、協力あるいは、ゴシップを流す新しいチャンネルにもなります。ですから、その場合、Aは嫌いなDとは、協力することに失敗するかも知れません。

 組織図上で、同じ地位にある作業集団では、年輩者である。また、経験がある。あるいは技術が優れているとか、上司の扱いが上図であるなどの理由で、あるものが非公式のリーダーになります。
 このリーダーも、どの程度仕事に励むのかなど、仕事の遂行や能率に影響を及ぼします。そして、さらに公式組織の階層は、人間関係や相互コミュニケーションに大きい影響を与えることになります。

 以上の工場実験の結果、
@ 作業集団においての等地位関係は、協力し、相互援助はするけれども、昇進をめぐってはライバル関係にあります。違う組織の等地位同士では、関係成立が容易ですが、物事を迅速に処理する強い結びつきが出来ます。また、管理者間のメッセージのやく40% 顔なじれベルのものに向けられています。けれども、組織が大きく複雑になれば成る程、横のコミュニケーションが多くなる傾向があります。

A 異なった地位間の関係は、より困難になります。特に、直接の上司ー部下の場合が難しくなります。もし、レベルが離れており、命令関係がなければ、ことは簡単になります。一方が他方に勢力を持つ上司ー部下関係は、通常、ある距離を生み出しています。

参考文献:「人間関係のルールとスキル」吉村 護編訳/M・アーガル、M・ヘンダーソン著(株)北大路書房刊。

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