FDISKコマンドの使い方

 ハードディスクを増設するとき、ケーブルと電源コネクタをつないでFORMAT する前にFDISKで領域設定する必要がある。まず、Windows95起動ディスクでパソコンを起動し、A:\>と表示されれば、FDISKと入力しリターンキーを押す。すると次のメニューが表示される。

  1. MS-DOS領域または論理MS-DOS ドライブを作成
  2. アクティブな領域を設定
  3. 領域または論理MS-DOSドライブを削除
  4. 領域情報を表示
  5. 現在のハードディスクを変更

 まず、5を選択し現在のハードディスクが、マスターに接続したならCドライブ、スレーブに接続したならDドライブになっているかを確認。そうでないときは変更する。データが入ったドライブで領域作成を実行するとデータがすべて消滅するので注意を。

 次に1を選択すると次のメニュー画面になる。

  1. 基本MS-DOS領域を作成
  2. 拡張MS-DOS 領域を作成
  3. 拡張MS-DOS領域に論理MS-DOS ドライブを作成

 まず、1を選択し基本MS-DOS領域を作成する。ドライブの容量が2GB以下ならばハードディスクのすべてで基本MS-DOS領域が確保できる。つまり、1つのハードディスクを1つの区画で使えると言うことである。後は、FDISKを終了し、再起動してFORMATすればよい。
 ただし、2GBをこえるハードディスクの場合は1つのドライブを1つの区画で使うことができず2つ以上の区画分けをする必要がある。これが拡張MS-DOS 領域を作り、その中に論理MS-DOSドライブを作成するということである。まず、1を選択し基本MS-DOS 領域を作成する。次に、2を選択し拡張MS-DOS領域を作成する。そして、3を選択する。これで後はFDISKを終了し、再起動後FORMATを行えばよい。

注意

 以上の事はFAT16ファイルシステムについて記述しているが、Windows95 OSR2以降ではFAT32ファイルシステムも使用できる。FAT32では2GB以上のハードディスクを1つの領域で使うことができる。最大2TB(テラバイト)まで。もちろん、Windows98でも使用可能。


Windows95 OSR2(2.1)

 Windows95の機能強化・追加版。パソコンにインストールされた状態でのみの出荷で市販パッケージはない。ただし、パーツショップの中にはマザーボード・ハードディスク等とセットで販売しているところもある。FAT32の他、USB・ZIP・LS-120のサポートなどが追加されている。以後、OSR2.5が登場している。現在はWindows98によりこれらの機能はすべてサポートされている。