私の鉄道史

阪急 and 大阪市営地下鉄

暑い

 高校三年の夏,気分転換をかねて受験予定大学の一つであった関西大学へ下見に行った.最寄り駅は阪急千里線の関大前駅である.阪急千里線は地下鉄堺筋線と相互乗り入れしている.天王寺から行く場合は,御堂筋線で隣駅の動物園前まで行き,堺筋線北千里行きに乗り換えば良い.当然ながら,私も北千里行きに乗車した.
 当時,堺筋線の電車(60系)には冷房がなかった.この頃は,御堂筋線の電車の半数にしか冷房がなかったと思う.それはさておき,地下線内はなんとか耐えることの暑さであったが,地上に出てしばらく経つと,まるでサウナにいるような暑さとなった.屋外にいる方がかえって涼しく感じるほどであった.あまりに暑かったために,K大の印象よりも電車内の暑さの方が強く印象に残ってしまった.
 2001年現在は,大阪市営地下鉄の電車すべてが冷房付きとなり,さらにホームに空調機が設置されている駅まである.どんなに暑い夏の日でも快適そのものである.後は,運賃をもう少し安くしてくれると何も言うことはないのだが・・・

阪急と大学受験

 関西の有名大学を数校受験したのだが,一校を除きいずれも阪急沿線にあるのである.先述の関西大学と,大阪大学(宝塚線・石橋駅徒歩15分),同志社大学(京都線・烏丸駅で京都市営地下鉄烏丸線に乗り換えて,今出川駅下車徒歩5分),立命館大学(京都線・大宮駅で京都市営バスに乗り換えて,約15分),神戸大学(神戸線・六甲駅で神戸市営バス乗り換え約10分か,坂道をひたすら歩くこと約20分(笑))である.立命館大学は,某有名女性シンガーが゙2001年春より通う大学であり,神戸大学は最終的に通うことになった大学である.大阪大学に関してはマイナスイメージが多いために何も語りたくはない.
 勘のいい人ならわかると思うが,要は落ちたのである.馬鹿で落ちた訳ではないことをことわっておく.

「十三から大宮まで止まりません」

 大学受験の頃はよく阪急電車を利用したものだが,とりわけ京都線はよく利用した.少なくとも4回は利用したと思う. 大宮駅や烏丸駅は特急停車駅であるので,特急に乗るのは自然の摂理である.京都線の特急電車は,ツードアで転換クロス シートを備えた6300系電車である(これは今も変わらない).クロスシートでありながら特急料金不要であり,また当時は十三 から大宮まで約30分間ノンストップであったためか,少しリッチな気分に浸ることができて,かつ小旅行気分を味わえた.この30分間は,受験勉強期間と比べるとほんのひとときにすぎないが,すさんだ心に安らぎを与えてくれた時間であったと思う.(その後,高槻市に終日停車するようになった.)
 このように,受験ですさんだ心に安らぎを与えてくれた6300系であるが,二階建て車両が連結された“お”京阪特急や,最高時速130kmの223系1000番台・2000番台新快速の登場により,陳腐化してきたと思う.(ツードア・転換クロスシートの車両で特急料金をむしり取る東日本の某鉄道会社の特急列車よりはずっとましではあるが.) 
 話は大きく変わるが,2001年3月24日に阪急京都線のダイヤ変更をするそうだ.これは大幅な停車駅変更を伴うものである.主な変更点は,特急の停車駅が,十三・茨木市・高槻市・長岡天神・桂・烏丸となり,従来の停車駅である大宮は通過となる事,急行の停車駅に南茨木を追加し,高槻市〜河原町間は各駅停車となる事,特急・急行が10分間隔になることである.ただし,これらはデータイムの事であり,朝夕には大宮に特急が停車する(列車種別は通勤特急−従来の特急に相当・快速特急−従来の快速急行に相当 となる).詳細を知りたい方は阪急のホームページをご覧ください.

2時間通学

 阪神大震災前後で通学ルートは変わったが,大学時代(大学院も含む)ずっと実家から通っていた.阪神大震災前は近鉄南大阪線(古市−大阪阿部野橋),地下鉄御堂筋線(天王寺−梅田),阪急神戸線(梅田−六甲)を使用して通学した.阪急六甲からは坂道をひたすら歩いて登った.雨の日やしんどいときはバスに乗ったが,歩いた割合の方が多かったと記憶している.実家から大学(教養部−現国際文化学部がある建物)まで約2時間かかった.一時間目(午前9時開始)の時は7時前には家を出ていた.身支度や朝飯を食う時間が必要だから,6時に起床しないといけないわけだ.6時起床はかなりつらかったが,遅刻したことはなかった.時間にシビアである必要がある社会人となった現在でも,これはたいしたものであったと思う.

御堂筋線で少し楽する方法(梅田→天王寺)

 関西で混雑が激しい路線の一つである御堂筋線であるが,ラッシュ時でも悠々座る事が出来る場合がある.梅田から天王寺行きに乗車する場合,列の先頭から2,3列目までに並んでいたら高い確率で座ることが出来る.空席があるからである.なぜ,天王寺行きに空席があるのか次に述べる.『ラッシュ時の天王寺行きは中津始発である.中津は梅田の隣駅で,乗降客は梅田よりもはるかに少ない(一桁ぐらい少ないかも).中津発車時点で席がすべて埋まらず,空席がある状態で梅田に到着するからである.』
 何回も御堂筋線を利用している内に,天王寺行きを待てばほぼ確実に座れる事に気づいた.以後,御堂筋線で梅田から天王寺まで行く場合は,なるべく天王寺行きに乗る事にしている.これはたまにしか御堂筋線を利用しない現在でもそうしている.

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近鉄 阪急 JR西日本 番外

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