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パッケージの導入と日本語の表示

日本語の表示ができないと何かと分かりづらいので、一気に日本語の表示が可能な環境を作ってしまうことにしました。

パッケージの利用

UNIX の世界では、ソースプログラムを自分でコンパイルして使用するのが一般的なようです。しかし、FreeBSDではパッケージと呼ばれるすでにコンパイル済みのプログラムが用意されています。このパッケージを利用して日本語の読める環境を手早く用意することにしました。
ただし、パッケージは同じバージョンのFreeBSDでコンパイルされたものでないとうまく動かないこともあるようですので、ご注意ください。
まずは、今の段階でどんなパッケージが導入されているかを確認することにしました。
pkg_info
って、何も表示されません(^^;。だって、まだ何も入れてないから。

国際化された Afterstep の導入

ウィンドウマネージャのメニューを日本語化したり、ウィンドウのタイトルに正しく日本語を表示させるには、日本語表示のできるウィンドウマネージャを使わなければならないようです。twm では日本語を表示できないみたいなので、国際化された Afterstep を使うことにしました。
ウィンドウマネージャの環境を日本語化できるものは、私の知る限りでは Afterstep-1.0 のほかに WindowMaker や fvwm95 があります。Afterstep の設定は設定ファイルをエディタで編集する必要がありますが、WindowMaker では GUI での設定ができるみたいです。fvwm95 はその名前から想像させる外観を呈しています。
ウィンドウマネージャのメニューやウィンドウのタイトルに日本語が表示されなくても気にしない場合は、ウィンドウマネージャの選択範囲が広がります。でも、私は文字化けしたタイトルはいやなので、日本語表示できるものを選びました。
root でログインし、CD-ROM から Afterstep のパッケージを導入しました。 適当な CD-ROM を入れて
mount /cdrom
で CD-ROM のマウントができました。続いて、Afterstep のパッケージのあるディレクトリに移動しました。

cd /cdrom/packages-3.2-release
cd afterstep
次に、pkg_add コマンドで国際化された afterstep-1.0 をインストールしました。
pkg_add afterstep-i18n-1.0.tgz
ファイル名中の i18n っていうのが国際化されているという目印です。internationalization の略らしい。
インストール中にメッセージが表示されることもあるので、場合によってはその指示に従って正しく設定してやります。
パッケージが本当に導入されたか確認しました。
pkg_info
Afterstep 以外のパッケージも自動的に導入されていました。あるパッケージを動かすのに必要な別のパッケージも自動的に入れてくれるんですね。
続いて、Afterstep が動くか確認。

xinit
afterstep &
動きました。

ブラウザを入れてしまう

ローカルディスク内のファイルを読むのに、ファイル管理ソフトやエディタを使ってもいいのですが、他の OS で使い慣れたブラウザを使えば、難しいことを考えずに済みそうです。そこで、 Netscape Communications Corporation の netscape Communicator 4.51 日本語版を使うことにしました。
先ほどの CD-ROM をアンマウントし、ja-netscape-communicator-4.51.tgz の入った CD-ROM をマウントし直さなければなりません。CD-ROM 内のディレクトリが使用中だと CD-ROM をアンマウントすることができませんので、ルートディレクトリなど適当な場所に移動してからアンマウントしました。
umount /cdrom
でアンマウントできますね。あとは Afterstep を導入したときと同様にしてパッケージを導入。

正しく日本語を表示させる

もう xman でマニュアルも参照できるし、ブラウザから多くのドキュメントを読むことができるので、それらを駆使すればいろんな設定についての情報がたっぷりと得られます。
まず、Afterstep で日本語のフォントを設定しました。マニュアルによると、Afterstep はホームディレクトリに置かれた .steprc という設定ファイルを利用するようなので、
/usr/X11R6/lib/X11/afterstep/system.steprc.ja_JP.EUC
または
/usr/X11R6/lib/X11/afterstep/system.steprc
を自分のホームディレクトリに .steprc という名前でコピーし、編集して使用することにしました。
フォントの設定は、ブラウザから
/usr/X11R6/share/doc/afterstep/README.I18N.jis
を参照して設定方法を知りました。
そういえば、ja-netscape-communicator-4.51 導入時に /usr/X11R6/lib/X11/fonts/local/ にフォントが導入されたようなメッセージがあったはず。そこで、/etc/XF86Config の設定を確認し、FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/local/" を有効にしました。
さらに、環境変数で日本語を指定しなければいけないようです。そこで、Afterstep 起動時に環境変数を設定することにしました。X を立ち上げなおした後、
env LANG=ja_JP.EUC afterstep &
として Afterstep を起動。適当なディレクトリをブラウザで開くと、ウィンドウのタイトルに日本語が表示されました。

証拠写真

注意

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