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X の設定

Windows に慣れてしまった私は、早く GUI 環境を手に入れたいと思ってしまいます。そこで、カーネルの再構築だとかは後回しにして、先に X の設定をすることにしました。

X サーバの準備

このあたりの設定は『FreeBSD(98)徹底入門 』(翔泳社)を参考にしました。
作業は root で進めます。慎重に。
FreeBSD のインストール時に選択した X サーバのシンボリックリンクを作る必要があります。X サーバは /usr/X11R6/bin/ にインストールされており、XF86_* という名前になっているようです。
私の環境では XF86_S3V を使うので、次のようにシンボリックリンクを作りました。
ln -s /usr/X11R6/bin/XF86_S3V /usr/X11R6/bin/X
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本来は、XF86_S3V ではなく、XF86_SVGA を使うべきのようです。S3V は SVGA に merge されたみたい。ドキュメントはよく読まなきゃ。
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設定ファイルの編集

続いて、X の設定ファイルを用意しました。/etc に XF86Config という設定ファイルを用意するのですが、/usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.eg を雛形にすると少しは作業が楽でしょう。このファイルをコピーして編集することにしました。
cp /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.eg /etc/XF86Config
このファイルの編集に用いたエディタは ee です。
ee /etc/XF86Config
で編集できます。
ここからが試行錯誤の始まりです。
行の先頭に # がついている場合、その行はコメントです。不要な行は削除してもいいのですが、# をつけてコメントにしておくと後で参考にしたいときに役に立ちます。逆に、# のついた行でも、必要に応じて # を外すことになります。
このファイルはいくつかの Section に分けられています。Section ごとに役割が分かれているみたいです。次の Section の中身を変更しました。

Section "Files"

ここにいくつかのフォントについての記述があります。自分のインストールしていないフォント(というか、試しに X を立ち上げようとしたら「ない!」といわれたもの)はコメントにしました。

Section "Pointer"

X では3ボタンマウスを使うらしいのですが、私のは2ボタン。しかし、2つのボタンを同時に押すことで3つめのボタンの代用ができます。Section "Pointer" の中の次の2行の # を外しました。

    Emulate3Buttons
    Emulate3Timeout	50

Section "Monitor"

滅多に開かないモニターとディスプレイアダプタのマニュアルを参考に、値をいじりました。ここの値が変だと、モニターを破損するおそれがあるようです。ああ、恐ろしい。
次の3行は変更しませんでした。Identifier で設定した名前が、後で設定する Section "Screen" から参照されるみたいです。

    Identifier	"Generic Monitor"
    VendorName	"Unknown"
    ModelName	"Unknown"
HorizSync と VertRefresh はモニターのマニュアルを見て値を入れました。

    HorizSync	24.5-92
    VertRefresh	50-160
ModeLine あるいは Mode (この2つは表記の仕方が違うだけで、同じ動作をする)の設定は、ディスプレイアダプタのマニュアルと X サーバのドキュメントを参考に、X サーバが対応していて自分が使いたい解像度、周波数を決めました(実際には、試行錯誤の繰り返し(^^;)。ここで自動的に色数も決まりますね。

    ModeLine "1024x768H" 75 1024 1068 1184 1328 768 771 777 806

Section "Device"

この Section の意味がよく分からないのだが(^^;、適当に作ってみました。Identifier で設定した名前が、後で設定する Section "Screen" から参照されるみたいです。

Section "Device"
    Identifier "sakana"
    VendorName "Melco"
    BoardName  "WGP-VG"
EndSection

Section "Screen"

コメントを読むと、S3V を使う場合は、Driver は "accel" とするらしい。Device はさっき設定した "sakana" に。
Subsection でいくつかの設定が列記できるみたいですね。ここの Modes は ModeLine で設定した名前を入れると、それを参照するみたい。

Section "Screen"
    Driver	"accel"
    Device	"sakana"
    Monitor	"Generic Monitor"
    DefaultColorDepth 24
    Subsection  "Display"
	Depth	24
	Modes	"1024x768H"
    EndSubsection
EndSection

X を動かしてみる

エディタを終了して、X を動かしてみました。
xinit
と、動きました。窓の上にマウスポインタを持っていくと、そこでコマンドの実行ができます。X の終了は、ここで
exit
とすればOK。

Section "Keyboard"

X を使用するときは、初期状態のままだと英語キーボードに設定されているみたいです。そこで、 XF86Config の Section "Keyboard" に次の行を追加しました。

    XkbModel	"jp106"
    XkbLayout	"jp"
これで、キーボードに書かれているとおりに記号が入力できるようになりました。

twm といくつかのプログラムを使ってみる

X を起動した後、ターミナルから twm (標準のウィンドウマネージャ)を動かしてみました。
twm &
& をつけると、そのプログラムがバックグラウンドで動くということらしいです。これをつけ忘れるとターミナルにコマンドを打っても動いてくれないのでどうにもなりません。マウスの左クリックで "kill" を選ぶしかないみたいですね。
続けて、
xterm &
とすれば、もう一つターミナルが立ち上がります。2つ以上のターミナルが見られるとは、こりゃ便利(^^)。
さらに、いくつかのプログラムを立ち上げて遊んでみました。

xeyes &
xclock &
xman &
xman を使えば、マニュアルの参照が簡単にできます。時間のあるときにいろんなマニュアルに目を通しておくことにします。知らなかった機能に気がついて、便利に使えることでしょう。

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