|
忙しくて忘れがちな航空ショーのスケジュール、メルマガで最新情報をお知らせ!登録はこちらからどうぞ
|
エアバスA320 は、ナローボディ(単通路型)旅客機のベストセラー機。2012年2月現在、A320ファミリーの合計受注数は約8,300機で、350社以上に約5,000機が引き渡されており、世界の旅客機市場におけるエアバス社のシェア拡大に大いに貢献した。座席数は標準2クラス仕様で150席前後。民間機として初めてデジタル式フライバイワイヤ制御システムを採用したハイテク旅客機であり、サイドスティックによる操縦を採用しているのが特徴。A320の開発以降、エアバスの旅客機では同様のシステムが採用されており、操縦性も統一されている。これにより、機材の保守・整備コストやパイロットの採用・養成コストなどを最小限に抑えてより大型のA330をはじめとするエアバス社製機材を導入することができるなど、セールス上のアドバンテージとなっている。現在では、初期型(A320-100)の翼内燃料タンクを増備し、主翼端に空力性能向上のためのウイングチップフェンスを装着したA320-200が生産されている。
ライバルであるボーイング737シリーズと並び、短距離路線就航に適した機材として多くのLCCが採用している機材でもある。2011年に設立された日本のLCC 3社(ピーチ、エアアジア・ジャパン、ジェットスタージャパン)がいずれもA320の採用を決めているほか、2011年6月にはエアアジアがA320ファミリーの最新型であるA320neoを200機発注したことが話題となった。
A320ファミリーには、短胴型のエアバスA318、エアバスA319、長胴型のエアバスA321、新エンジンを採用したA320neoがある。
A321
A320のストレッチ型(長胴型)で、A320ファミリーでは最も大型の機体(180~220席クラス)。日本では1998年4月から全日本空輸 (ANA)
により最大で7機が運航された。日本の航空会社の中小型機材としては初めて客室内に液晶モニターとスーパーシートが装着され、国内亜幹線の主力機として期待された。しかし同社の方針変更により2000年にスーパーシートが廃止されて以降、A320とエンジンが異なり保守コストがかかることなどを理由に、2008年2月に営業運航を終了、全ての機材が売却された。
A319
A320の小型バージョン(120席クラス)。主翼の前後7フレーム減らしたA320マイナス7として企画され、後にA319として正式化。1995年8月に初飛行、1996年4月にスイス航空へ初めて引き渡された。派生型としてビジネスジェット仕様のA319CJ(CJはCorporate
Jet)、A319CJの改良型で長距離の飛行を可能にしたA319LR(4基の燃料タンクを装備する標準モデルで約10,400kmの飛行が可能)がラインナップされている。
A318
製品群の中で最小となるA320の短同型(110席クラス)。2002年1月に初飛行、翌年7月にフロンティア航空へ初めて引き渡された。短胴化によるモーメント・アームの減少を補うため、垂直尾翼を大きくし安定させている。エンジンは、プラット・アンド・ホイットニー社製「PW6000」または従来型A320シリーズの共通エンジンであるCFMインターナショナル社製「CFM56」エンジンを選択できる。
A320neo
A320neoはA320ファミリーに環境効率の高い新型エンジンを搭載するオプションで、2015年に就航する予定。エンジンはCFMインターナショナル社製「LEAP-X」エンジンとプラット・アンド・ホイットニー社製「PurePower
PW1100G」エンジンの2種類。A320ファミリーと機体の95%以上が共通化されている上、航続距離を最大で950キロ延長、もしくは有償搭載量(ペイロード)を2トン増やすことができる。大型のウイングチップであるシャークレットを取り付けることで最大15%の大幅な燃料節減が可能であり、これは140万リットル分の燃料節減(中型車1,000台が消費する量)に相当する。
|
AmazonでエアバスA320の模型・プラモデルをさがす |
|
|
|
|
|