1997 X’mas耐久レース1997/12/21(Sun) |
さて、落合選手がピットインしたのは、それからしばらくしてからであった。ここで井原選手と交代して、井原選手が2ヒート目の中盤以降まで走り、そこでドライバー交代。体力を存分に復活させた落合選手が最後を走りきるという作戦である。よって、落合選手は1ヒート目は長めにドライブしていたのであった。
佐竹選手が、マシンをピットに運んできた。 なんとチェーンが外れていたのである。そして、すぐに修理、コースへ戻るためピットレーンへ飛びしたのであった。 ……が、しかし、すぐにまたチェーンが外れたのであった。 ここで、チェーンを新品に交換し、スプロケットの位置を調整するという作業を行う判断を下し、チーム総掛かりでその作業を行うことになった。
ゼッケン2番のマシンはとうとう、2ヒート目はピットで迎えることとなった。
さて、2時間のレースであるから、そんな事で沈んではいられない。 チェーンの交換とスプロケットの位置調整作業は進む。チェーン交換と言ってもカートに詳しくない人の為に説明しておくと、そんなに簡単ではない。エンジンをシャーシに固定しているマウントを緩め、エンジンをずらして行う作業である。また、スプロケットの調整をするためにリアタイヤを外して、フロントとリアのスプロケットが1直線上に並ぶように微調整をしないといけない。これが少しでもずれているとすぐにチェーンがは外れることになるのであった。 15分くらいの時間がかかっただろうか。 2ヒート目のスタートがピット作業になったのであるが、そこで一気にドライバー交代とピット作業ををするという形にしたのである。オフィシャルに対してタイヤ交換の合図をし、給油作業も並行して行い、ドライバーも佐竹選手から阿部選手へ。 残りの2ヒートを阿部選手が一人で走りきることはちょっと無理ではあるが、規定の作業をここで済ませておけば、2ヒート目はドライバー交代だけで、ピット作業をもうしなくても良い事になるので、タイムロスが少なくてすむ。 そして、作業が終わったゼッケン2のマシンは、阿部選手のドライブでコースへ戻っていったのであった。
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