1998 柳井シリーズ第5戦

1998/07/05(Sun)

 予選ヒートを終え、セトウチレーシングは、武居選手がポールポジション、makkyが2番グリッド、おっちゃんが6番グリッド、社長が7番グリッドであった。昼に近づくにつれ気温はどんどん上がっている。この暑さの中の20週の決勝レースでいかに体力を温存して行くかというのもレースのポイントになるだろう。

 2年半ぶりのmakkyには少々辛いかもしれない。

 さて、決勝ヒートまでの時間、体力を少しでも戻そうとしながらもマシンの調整に余念がないのであった。

 マシンの不調に悩むおっちゃんは特に入念なチェックを行なう。まだブレーキオイルの漏れは止まってない。オイルを補充してそのままの状態で決勝に挑むことになる。20周のヒートでブレーキが維持できるかどうか不安も残ったままではあった。
 いよいよPVクラスの決勝ヒートが始まる。

 ローリングの後、隊列も整い日章旗が降られたのだが……。

 上の写真は小さくて判りづらいが、写真の一番右に見えるマシンは、ポールポジションの武居選手である。
 日章旗が振られると同時に各マシンがフルスロットルでスタートダッシュをするのだが、日章旗が振られるまでは各マシン隊列を整えたまま低速走行をしながらローリングしているのだが、このときにキャブの調整がうまくいってないと、プラグにガソリンがかぶってしまい、うまくエンジンの回転があがらないことがあるのだが、ひょっとしたら武居選手のマシンがそうだったのかもしれない。

 後続のマシンは、前のマシンが当然スタートダッシュするものとして、アクセルをふかすのだが、その予想を裏切って前のマシンが壁になってしまうのだ。3番グリッドの長岡選手もハンドルを切って武居選手のマシンをよけようとしたのだが、あまりにマシンが接近していたために、武居選手の右サイドボックスの上に長岡選手のマシンが乗り上げる形になったのだった。

 一瞬、長岡選手のマシンが空中に飛び上がり見ているほうはヒヤっとしたのだったが、各マシン大きなダメージはなく1コーナーへと飛び込んで行ったのであった。

 が、やはりミススタートということで、再スタートとなり、各マシンはスピードを落とし再び隊列を整えてスタートラインに向かうのであった。

 ただ、丁度、エンジンの上部を長岡選手のマシンが掛けぬけていく形になった武居選手のマシンはキャブレターのセッティングが狂ってしまったのだろうか。エンジンの回転があがらない。隊列に戻ることができない状態だった。


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