間違った施工での地震倒壊例を見て考察


様々な調査による被害の要因
「各方面の建築に関係される方々の数100棟程の調査に基づく結果です。」



@壁配置のバランスが極端に悪い物

夏を主に見ている家で、特に古い建物で開放的な住まいが倒壊で多い。
壁は土壁で筋違が入っていないもの。

又通りに面して開口を開ける店舗住宅や同じ様にガレージを宅内に入れ込んだ形の住宅は、開口方向の壁が極端に少なくなり倒れる被害の割合が多かった。

開口が狭く(梁間方向が狭い)奥行き方向が長い(桁行き方向が長い)「京都の典型的パターンですが・・(^_^;)」

住宅の場合、普通でも短辺方向に壁が取りにくい上に1階に空間スペースも確保するといった要望を確保するために必要である壁が極端に少ない事による倒壊が目についたようです。

壁が少ないのもさることながら、壁配置のバランスが極端に悪いと言うか、要望をかなえる為に極端に悪くなってしまっている家屋及び耐力のない壁で構成されているものが、多く倒壊していました。


 

A仕口・継手・筋違の取り付け方など接合部分の問題


<あ>「通し柱が折れる」

「平尾建築で提案しています高強度耐震軸組金物
クレテック
に密接に関係しています」

通し柱と言うと頑丈というのがあるのですが、今回の地震では通し柱が折れる現場が非常に多かったと思います。

壁量が少なく、力が接合部に集中したのが原因の一つで壁量の問題と言えますが、接合部がしっかりしていれば、その力にも耐え得る事が考えられます。

通し柱が4寸角(120×120)、隅柱では2方向より胴差しの仕口また継手部分の差込みの為の断面欠損は大きく、力が集中すれば簡単に折れてしまう。

通し柱も断面欠損による破壊を考慮すれば5寸角(150×150)ぐらいが必要であると思われるが、現状の倒壊された建物の3寸角(100×100)程度の通し柱では・・・・・・・・強いとはとても・・・

「しかし4寸角でも工法によって高強度を出せます。
当HPの
クレテック金物を見て下さい。」

<い>「筋違がはずれる」

倒壊していた建物のほとんどに見られていたのですが、筋違の接合で柱に突き付けて釘打ちのみの取り付けが非常に多い。プレートはともかく、土台に大入れで正面釘打ちといった仕様も見られない。突きつけ釘打ちでは引っ張りに関してほとんど用をなさずに壁が著しく変形してしまう。

「固定金物に関しては、
木造補強金物知識
又は
一般木造住宅の平尾建築の仕様は
を参考にして下さい。」

<う>「柱が引き抜かれる」

壁の剛性が高く壁が変形しないと柱と土台・土台と基礎の接合部が問題になる。柱が浮き上がってほぞがはずれてしまう。今回の地震では倒壊している建物の通し柱のほぞが3cm程の短ほぞでは一瞬にはずれてしまう。またそれだけではなく、突きつけだけで終わっているものも見られたそうです。柱頭に関しても同じ様な事が言え短ほぞで抜け止め処置をしていない物は見事と言って良いほど抜けはずれ倒壊にいたっています。
壁の少ない事にあわせて安直な仕口も問題がある。

<え>「梁の継手がはずれている」

倒壊している中で梁の継手を見ると、丸太梁でさえ蟻継ぎが多く、鎌継ぎなどはほとんどみられないのが現状。倒壊現場ではほとんど重なり長さの短い蟻継ぎがはずれ倒壊している。
 

B耐久性能の劣る住宅が多い

老朽化による耐力の低下が被害の原因の1つであるが、古いほど朽ちているかと言うとそうではなく築50年でも土台や柱がかなり良い物がある反面に、築25年くらいで柱は白蟻にやられ原形がなく今までは、何とか壁でもっていた様な物など様々。又土台は水が廻り腐ってボロボロになっているものが多い。


「平尾建築仕様や住宅金融公庫の基準を参照していただければ、何が必要であるのか分かると思います。

(住宅金融公庫の基準仕様について)

(一般木造住宅の平尾建築の仕様は)


 

C床剛性のない家はねじれて倒れている

1階の壁量不足と、接合部破損のため1階が著しく倒壊している中に建物がねじれ2階も倒れ込んでいる建物も多く見られた。床が大きく変形している為だが、火打ちが入っていても接合方法に不備があったり有効に働かない場所への設置であったりで床が大きく変形していたみたいだ。

 

D基礎が弱い、基礎と土台の緊結がない

あまりにも貧弱な基礎が多く、布基礎でも無筋コンクリートも多く又ブロック造で無筋と言うのもあった。もっと古いものならレンガ基礎と言うのも見られた。基礎と土台を固定するアンカーが無いものも多く緊結されていないものが倒壊していた。
風呂場の高基礎をブロック造で無筋施工でその部分から一斉倒壊をおこしているものなど様々

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