AI (Artificial intelligence)
- AIとは、人間の思考プロセスと同じような形で動作するプログラム、あるいは人間が知的と感じる情報処理・技術といった広い概念? AIのうち、人間の学習に相当する仕組みをコンピューター等で実現するものが機械学習(Machine Learning)、機械学習のうち多数の層からなるニューラルネットワークを用いるものを深層学習(Deep Learning)という
(引用: スマートシティガイドブック)
API (Appl;ication Program Interface)
- APIは、以下の三つの意味の内、1番と2番を指しています。
1. プログラムとデータや制御をやりとりするための手順やデータ形式などの決まり事を指す。「Web APIはhttpによる・・・」や「スマートシティの標準APIはNGSIです」などと使います
2. プログラムとデータや制御をやりとりするための口を指す。「AプログラムはAPIを備えています」などと使います
3. 前記の2項を実現するための処理
- スマートシティリファレンスアーキテクチャホワイトペーパーもこの考え方を踏襲し、1番と2番をAPIと呼び、3番は都市OSの中の「認証」「サービスマネジメント」「外部データ連携」などの各種機能として記載しています。スマートシティガイドブックでも、その用語集では「あるサービスやアプリケーションにおいて、その機能や管理するデータ等を他のサービスやアプリケーションから呼出して利用するための接続仕様等」と記載されています。
しかし、スマートシティに関係する各種資料やWebサイトでは、3番も含めてAPIと記載していると理解できてしまう図が散見され、よく会話が通じなかったり、筆者にご質問を頂いたりします。恐らくこれは、それらの資料を作成する際に図を簡略化させるために都市OSの各種機能を意図的に省略ために発生した誤解と思われますので、本来は1番と2番だけと理解てください。
ASCII (American Standard Code for Information Interchange)
- ASCIIは、8ビット(正確には8ビットの内の7ビット)でアルファベット、数字、キーボードにあるような記号をを表す符号化方式です。昔、穿孔テープという媒体があり、穴が開いていたら"1"、空いていなかったら"0"と読むため、全く穴が開いていない場合はNULとして無視する事になっていたり、訂正のために全部穴をあけた場合にDELとして削除指された文字になっていたりします。還暦組には懐かしい符号化方式です。:現在のUNICODEの源流になっている符号化方式です。インタネットの世界では、このASCIIを源流とする符号化方式がスタンダードのため、例えばURLやURNはASCIIコードしか許さないとなっています。
Attribute
- ICTでは、属性・特性・性質などを表す用語です
- NGSI V2では、Entityに0個以上含まれる項目の一つひとつを指します。AttributeにはAttribute nameがあり、attribute typeやMetadataが含まれます。また、V2の説明を見るとattributeとpropertyとを区別せず用いている表現があります
- 尚、NGSI V2の後継規格であるNGSI-LDでは、AttributeとPropertyを明確に区別して定義しています。Attributeには属性を値で表すPropertyとリンクで表すRelationshipがあるとされています。本サイトでは将来の混乱を避けるため、LDに則り、Attributeという表現に統一しています
BCD (Binary Coded Decimal)
- BCDは、4ビットで数字を表す符号化方式です。数字しか符号化できませんが、2進数と10進数の変換が不要なため、電卓などで用いられました。
BID (Business Improvement District) BID 制度について明確な定義はないが、一般的には、地理的に区画され多くの場合インナーシティに位置する地区で、不動産所有者や事業者から徴収される負担金により、その地区の維持管理、開発、プロモーションを行うもの
- 1970年代にカナダで生まれ、米国、英国をはじめとする多くの国に広がっており、世界で約2,000地区あると言われている。海外のBID制度を参考に、日本においても2018年に地域再生法が改正され「地域再生エリアマネジメント負担金制度」が創設された
(引用: スマートシティガイドブック)
CIO(Chief Information Officer)CDO(Chief Digital Officer)
- CIOは最高情報責任者、CDOは最高デジタル責任者のこと。政府CIOポータルにおけるCIOの役割定義は「企業グループ全体のIT活用を俯瞰し、業務、情報システム(IS)の構造と共に、企業グループ全体のIT部門の機能と役割を変革し、企業の“全体最適化”実現に貢献する。」とされている。同様に、政府CIOポータルにおいては「全社横断のビジネス変革」をミッションとするChief Innovation Officerや、「情報活用による経営戦略の創造」をミッションとするChief Intelligence Officerも定義されているが、企業における実装ではこれらのミッションをCIOではなくCDOが担っている事例が見受けられる。
- スマートシティにおいては、行政のデジタル化を指導統括する最高責任者(CDO)を地方公共団体が設置する事例も見受けられる
- CDOは「Chief Data Officer(最高データ責任者)」を指す場合もある
(引用: スマートシティガイドブック)
DX (Digital transformation)
- ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変革させること
- ICTが人々の生活を良くしていくことについては、従来から主張されていたことであるが、デジタル・トランスフォーメーションにおいては、その産業のビジネスモデル自体を変革していくということ
(引用: スマートシティガイドブック)
EBCDIC
- EBCDIC (Extended Binary Coded Decimal Interchange Code) は、BCDをアルファベットや記号にまで拡張した符号化方式。IBMにより定義された。ASCIIと同様に8ビットで1文字を表現する。
EBCDIK
- EBCDIK (Extended Binary Coded Decimal Interchange Kana-code - だと思います) は、EBCDICをベースにカタカナもコード化した日本独自の符号化方式。日立など国内ペンタにより定義された。ASCIIと同様に8ビットで1文字を表現する。
Entity
- NGSI V2およびNGSI-LDでは、データの操作の単位であり、データモデルを設計する単位でもあります
- Entityには、ひとつのid、ひとつのtype、および0個以上のAttributeが含まれます
FIWARE-NGSI
- NGSI-9およびNGSI-10をベースに策定したAPIおよび情報モデルに関する規格です。オリジナルのNGSIと異なり、JSON表現を利用したHTTPの通信を使ったwebAPIとなりました。この規格にはV1、V2、およびLDの三段階で進化しており、最新はLDです。V1およびV2はEuropean Future Internet Public-Private-Partnership (PPP) により開発され、最新のLDはETSIの標準となっています
- オリジナルのNGSIと区別するために、正しくFIWARE-NGSIと記述していますが、本サイトでは特に断りが無い限りNGSIはFIWARE-NGSIの事を指します
Fiware/Orion
- IoTの基盤ソフトウェアであるFiwareのGE (Fiwareの用語でFiwareのモジュールのこと) の一つで、コンテキストブローカーの機能を司ります。Fiwareには多数のGEが存在しまするが、コンテキストブローカーだけが必須GEとなっていて、他のGEはオプションとなっています。コンテキストブローカーには二種類あり、NGSI V2はFiware/Orionによりサポートされ、NGSI-LDはFiware/Orion-ldがサポートしています
- コンテキストブローカーは単にブローカーと呼ばれる場合やOrion Context Brokerと呼ばれる場合があります。スマートシティリファレンスアーキテクチャでは、データ仲介機能と呼んでいます。尚、Fiware/OrionをOrionと記述してある資料も見られますが、Orionという名称を持つ他のソフトウェアも存在するので、注意が必要です
GIS (Geographic Information System)
- GIS(地理情報システム)は、「地理空間情報の地理的な把握又は分析を可能とするため、電磁的方式により記録された地理空間情報を電子計算機を使用して電子地図上で一体的に処理する情報システム」と定義され、位置に関する様々な情報を持ったデータを電子的な地図上で扱う情報システム技術の総称
(引用: スマートシティガイドブック)
id
- ICTの世界では広く用いられる用語で、identifierの略です。一部の資料ではIdentityの略としている記述もありますが、identityは間違いと紹介している資料もあります
- NGSI V2の規格の記載では、idとidentifierは別のものとしているので注意が必要です。idはEntity idを指す用語である一方、identifierは識別できる名称と言う意味で用いられており、Entity idだけでなくEntity type、Attribute name、Attribute type、Metadata name、およびMetadata typeがidentifierであるとしています。尚、NGSI V2の規格上はidは各entity type内でユニークである必要があるとしています。逆に言うと、Entity typeが異なれば同じidのEntityも格納できるのですが、複数格納してある場合にid指定での検索時にtypeを指定しないと409のエラーになります
- 本サイトでは、前記の409のエラーがデータの件数に依存して発生するためテスト品質を低下させかねない点と、NGSI V2の後継規格であるNGSI-LDではURNの形式とする事が規定されている点を考え、NGSI-LDの規格に従うとしています
IoT (Internet of Things)
- 「モノのインターネット」。そのコンセプトは、自動車、家電、ロボット、施設などあらゆるモノがインターネットにつながり、情報のやり取りをすることで、モノのデータ化やそれに基づく自動化等が進展し、新たな付加価値を生み出すというもの
(引用: スマートシティガイドブック)
IRI (Internationalized Resource Identifier)
- IRIは、RFC3987により定められたIDの規格です。URIがASCII文字しか許さなかったのを拡張し、UNICODEまで使える様に拡張した規格です。
IT(Information Technology)ICT(Information & Communications Technology)
- ITは情報技術、ICTは情報通信技術を指す。ほぼ同じ意味の言葉であるが、ITはコンピューターなど情報技術そのものであるのに対し、ICTは情報技術に加えてインターネットのような通信技術も含む。
(引用: スマートシティガイドブック)
ITベンダー
- コンピューターシステムやネットワークシステムなどの提案・開発・コンサルティングを行う企業の総称
(引用: スマートシティガイドブック)
ketValues形式
- NGSI V2のデータをあるルールに従ったJSON文で表現しますが、keyValues形式はその簡略形のひとつです。簡略化しないものはNormlized形式と呼びます。keyValues形式でデータをやり取りする場合にoptions=keyValuesと指定するため、そのままkeyValues形式と呼びます
LPWA (Low Power Wide Area)
- 従来よりも低消費電力、広いカバーエリア、低コストを可能とする無線通信システムのこと
- 通信速度は数kbpsから数百kbps程度と携帯電話システムと比較して低速なものの、一般的な電池で数年から数十年にわたって運用可能な省電力性や、数kmから数十kmもの通信が可能な広域性を有している
(引用: スマートシティガイドブック)
Metadata
- NGSI V2におけるMetadataは、Attributeの値に対する付加的な情報を格納する仕組みです。例えば、室温の値が0と言う値だった時に、測定した時刻や摂氏か華氏かなどの情報を格納します
- MetadataはNGSI-LDでは仕様から消えます。代わりにAttributeは階層化されるのですが、Metadataとは互換性が無いため、本サイトではMetadataの利用は避ける事としています
NGSI (Next Generation Service Interfaces)
- NGSI は、携帯電話の規格を策定する組織であるOMA (Open Mobile Alliance)が仕様策定したネットワークAPIです。データの表現はXMLです。NGSIには14の規格が含まれており、スマートシティでは、NGSI-9およびNGSI-10を活用しています
- NGSI-9は、データの所在を問い合わせる規格であり、NGSI-10はデータそのものを問い合わせる規格です
- 本サイトでNGSIと記載した場合、特に断りが無い限りFIWARE-NGSIを指します
PFS (Pay for Success)SIB (Social Impact Bond)
- PFSとは、国又は地方公共団体等が、民間事業者に委託等する事業であり、解決すべき行政課題に対応した成果指標を設定し、支払額等を当該成果指標の改善状況に連動させるもの。
- SIBとは、PFSによる事業(PFS事業)のうち、民間事業者が資金提供者から資金を調達し、地方公共団体等から受けた支払に応じて返済等を行うもの。
- 公共は民間事業者が実施・提供したサービスが生み出す成果(社会課題の解決度合い)を客観的な指標に基づき評価し、その水準に応じた支払いを行うことを特徴とする企業版ふるさと納税? 国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して企業が寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除する仕組み
(引用: スマートシティガイドブック)
PIA(Privacy Impact Assessment)
- プライバシー影響評価。個人のプライバシー等の権利権益を侵害する可能性、それによる影響を予測し、そのリスクを分析した上で、そのようなリスクを軽減する措置を講じていることを確認する行為
(引用: スマートシティガイドブック)
PoC (Proof of Concept)PoB (Proof of Business )
- PoCとは、新しい技術や理論、原理、手法、アイディアなどに対し、実現可能か、目的の効果や効能が得られるかなどを確認するために実験的に行う検証工程のこと
- PoBとは、PoCで顧客に提供するサービスの中心価値が分かったら、実際にその価値を起点にし、どのようにビジネスとしてお金をとっていくのか、その方法を構築し、実際に顧客に取って金銭を払う価値・体験を探索していくこと
(引用: スマートシティガイドブック)
SDGs (Sustainable Development Goals)
- 持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標
- 持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っている
(引用: スマートシティガイドブック)
Society5.0
- サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
- 狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱
(引用: スマートシティガイドブック)
UNICODE
- 国際的に統一された文字セットの規格です。世界中の文字が登録されており、現在のインタネットやPCでは標準となっています。UNICODDE 3.2で日本のJIS X 0213に定義してある文字は全て包含されています。
URI (Uniform Resource Identifier)
- URIは、RFC3986により定められたIDのシンタックスを定めた規格。ASCII文字から構成される一連の文字列。使って良い文字やセパレーター、ASCIIで表現できない文字のエンコードの方法を定めている。尚、URNとURLはURIのサブセットです。
URL (Uniform Resource Locator)
- インターネット上の住所です。インタネット上に同じURLは存在しません。Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザでwebサイトのアドレスを”https://www….”などと指定しますが、これがURLです。
- NGSI V2が利用しているWebAPIでは、Entityを特定するために、「同じURLは存在しない」というURLの特性を利用しています。つまり、全てのEntityにはURLが与えられています
- 尚、オリジナルのNGSI V2の規格では、Entity typeが異なれば同じidを付与できるため、正確に言うと同じURLが存在してしまう可能性があります。そこで本サイトでは、idの形式としてNGSI-LDの規格を採用する事で、文字通り「同じURLは存在しない」という状況にしています
UTF-8
- UINOCODEに登録されている文字を符号化する仕組みに関する規定です。UTF-8以外にも、UTF-16、UTF-32、SJIS、EUC等がありますが、現在はUTF-8が標準となっており、GIFでもUTF-8を推奨しています
- UTF-8にもBOM無しBOM有りの二種類が存在しますが、BOM有りの仕様は推奨されていません。但し、windowsの一部のアプリケーションはBOM有りを採用している事もあり、自治体によってはオープンデータにBOM有りのUTF-8を採用している場合もあります
URI (Uniform Resource Identifier)
- URIは、RFC3986により定められたIDのシンタックスを定めた規格です。ASCII文字から構成される一連の文字列。使って良い文字やセパレーター、ASCIIで表現できない文字のエンコードの方法を定めています。尚、URNとURLはURIのサブセットです。
Well-Being
- 「ウェル・ビーイング」とは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念であり、OECD が公表している“better life index”は、OECD が幸福に必要不可欠と特定している物質的な生活条件(住宅、収入、雇用)と生活の質(共同体、教育、環境、ガバナンス、医療、生活満足度、安全、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立))(計11 項目)から算出されている
(引用: スマートシティガイドブック)
マークアップ言語
- 元々は印刷のための組版指定のための言語だったそうです。通常は文字の並びを予め決めた記号や文字列で囲む事で処理系に対し、囲んだ文字に対する指令や意味付けを行ったり、何からの区切りを指令したりします。「通常は」と断ったのは、筆者は知らないのですがバイナリのマークアップ言語もあるそうなので、そう書きました。有名なマークアップ言語には、html、XML、JSONなどがあります。例えば、htmlでは文字列に対し指令を行い場合<タグ名>文字列</タグ名>で囲みます。文字列を囲まないタイプのタグもあります。改行の印などですね。JSONについてはこちらをご覧ください。
アーキテクト
- アーキテクトとは、建築家、設計者などの意味を持つ英単語。ITの分野では、大規模なシステムや製品の全体的な設計を行う技術者を指すことが多い。スマートシティにおいては、地域課題の設定や計画の作成、先端的技術の活用など、スマートシティの構想全体を企画する人物やその役割のことをいう
(引用: スマートシティガイドブック)
アクター
- ICTの世界では、「あるシステムのアクター」というとシステムと関係する人・組織などを指します。システム自身は含みません
- 本サイトはスマートシティを前提とした活動ですので、スマートシティの関係者を指します。具体的には、自治体、地元企業、エリアマネジメント団体、サービスの開発者や提供者、データの提供者や利用者、市民、来街者等などに加え、連携する他の自治体のスマートシティのアクターを指します
- スマートシティでは、この様に膨大なアクターが存在するだけでく、発展するにしたがってアクターが増えていくという特徴があります
アクティブ・ブローカー
- 都市OSにおけるブローカー機能(データ仲介機能)に由来し、都市OS運営者のことをブローカーとも呼ぶ。
- アクティブ・ブローカーとは、積極的にデータ仲介を実施している都市OS運営者を指す。
(引用: スマートシティガイドブック)
アジャイル
- 「俊敏な」「すばやい」という意味の英単語で、要求仕様の変更などに対して、機敏かつ柔軟に対応するためのソフトウェア開発手法。アジャイルでは、仕様や設計の変更があることを前提に開発を進めていき、徐々にすり合わせや検証を重ねていくというアプローチをとる
(引用: スマートシティガイドブック)
エコシステム
- ビジネスの「生態系」であり、企業や顧客をはじめとする多数の要素が集結し、分業と協業による共存共栄の関係を指す
(引用: スマートシティガイドブック)
エリアマネジメント
- 特定のエリアを単位に、民間が主体となって、まちづくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行う取組み。
(引用: スマートシティガイドブック)
オプトイン
- 一般的には、ユーザーが情報を受け取る際や自らに関する情報を利用される際などに、許諾(パーミッション)の意思を示す行為のこと
- スマートシティにおいては、取得・活用するデータの種類、利用目的、利用先等を明示し、利用者の同意を得た上で、データを取得・活用することをいう
- オプトイン方式に対して、本人が反対をしない限り個人情報の第三者提供に同意したものとみなすものをオプトアウト方式という
(引用: スマートシティガイドブック)
クラウドファンディング
- クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」こと
(引用: スマートシティガイドブック)
シビックテック
- Civic(市民)とTech(テクノロジー)を掛け合わせた造語
- 市民がテクノロジーを活用して、地域が抱える課題を解決しようとする取り組みや考え方
(引用: スマートシティガイドブック)
スモールスタート
- 新たな事業を立ち上げる際に、最初は機能やサービスを限定するなどして小規模に展開し、需要の増大などに応じて順次規模を拡大させていくこと
(引用: スマートシティガイドブック)
オープンデータサイト
- 営利・非営利を問わず二次利用可能なルールが適応され、機械判読に適しており、無償で利用できる公共データの案内・横断的検索を目的としたサイトを指す
(引用: スマートシティガイドブック)
階層型
- 一般に定まった用語ではないと思われるが、本サイトではデータの形式の内、階層を有する形式を指す。項目が複数の値を持っていたり、項目の値が構造を持っている場合も表現できます。その代わり、人間にとっての視認性は高いとは言えません
- 本サイトではフラット型と対比して用います
- NGSI V2の形式が階層型です
ガバナンス
- 「組織などをまとめあげるために方針やルールなどを決めて、それらを組織内にあまねく行き渡らせて実行させること」という意味で、「統治・支配・管理」という語に相当する
(引用: スマートシティガイドブック)
規格
- 本サイトの記述では、データ仕様を策定する上で準拠すべき約束事を指しています。この様な約束事は、一般的には規格という用語以外に標準・規定・ガイドライン・ルール・定義など色々な呼称がありますが、このサイトに記述している約束事は一般的な標準ではない、規定と言うと組織のルールを想像するなどの理由から規格と記述しています。具体的には、NGSI V2、GIF、およびサイトのローカルルールなどを指しています
グリーンフィールド
- 埋立地や工場跡地などの更地を新規に開発し、そこに新たに住民を集める新規開発型の手法
- 対して、既存の街区における再開発を「ブラウンフィールド」と呼ぶ
(引用: スマートシティガイドブック)
コンソーシアム
- 複数の組織(企業、地方公共団体等)が集まり共通の目的を持ち事業活動する集団(共同事業体)のこと
(引用: スマートシティガイドブック)
サイロ型システム
- サイロ(家畜飼料などの倉庫)が、垂直的で窓が無く中から周囲が見えない例えから、他のアプリやサービスと連携することなく孤立したシステムを意味する。
- サイロ型システムが個別に構築された場合、データやアプリケーションの互換性確保等に支障が生じ、ロックインが発生する懸念があり、レイヤー横断的な視点に留意する必要がある
(引用: スマートシティガイドブック)
サプライサイド (supply side)
- デマンドサイドとは需要側、サプライサイドは供給側という意味であり、スマートシティにおいては、スマートシティのサービスを提供する側をサプライサイド、サービスを享受する側をデマンドサイドという
(引用: スマートシティガイドブック)
サプライヤー
- 仕入先、供給元、納品業者などの意味を持つ英単語。業務や事業、商品に必要な機材や資材、部品、原材料、サービスなどの売り手のこと
- スマートシティにおいては、スマートシティのサービスを提供する主体のことをいう
(引用: スマートシティガイドブック)
識別子
- ICTで何らかの対象に対し一意に識別するために付与する名称。一意名と呼ぶ場合もある。それぞれ命名規則があり、使える文字、長さ、名称の形式などの規定がある
- NGSI V2では、id、Entity type、Attribute name、Attribute type、Metadata name、およびMetadata typeに対し与付与される名称が識別子
情報モデル
- ICTで情報モデルとは、情報間の関係・制約・ルールなどの規定であって、幅広い意味を持った用語です
- 本サイトでは、個々のコトやモノのデータモデルを策定する際の前提となる共通なデータ間の関係やデータの構造を指しています。具体的には、「NGSI V2の情報モデルは三階層の階層型です」などと用いています
スーパーシティ
- 2018年に内閣府が打ち出したスマートシティの?類型。住民が参画し、住民目線で、2030年頃に実現する未来社会を先行実現することを目指す構想であり、国家戦略特別区域法に基づく。@生活全般にまたがる複数分野の先端的サービスの提供、A複数分野間でのデータ連携、B大胆な規制改革、を主なポイントとしている。2020年12月よりスーパーシティ型国家戦略特別区域の指定に関する公募が開始されている
(引用: スマートシティガイドブック)
スマートシティ
- @以下の示す3つの基本理念、5つの基本原則に基づき[コンセプト]、
AICT 等の新技術や官民各種のデータを活用した市民一人一人に寄り添ったサービスの提供や、各種分野におけるマネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化等により[手段]、
B都市や地域が抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける[動作]、
C持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場[状態]
- <3つの基本理念>
市民(利用者)中心主義、ビジョン・課題フォーカス、分野間・都市間連携の重視
- <5つの基本原則>
公正性・包摂性の確保、プライバシーの確保、相互運用性・オープン性・透明性の確保、セキュリティ・レジリエンシーの確保、運営面、資金面での持続可能性の確保
(引用: スマートシティガイドブック)
スマートシティ運営法人
- スマートシティを運営するため、推進主体のもとに特別に設置される法人(株式会社、社団法人等)
(引用: スマートシティガイドブック)
スマートシティリファレンスアーキテクチャ
- スマートシティを実現しようとするものが、スマートシティを実現するために必要な構成要素と構成要素間の関係性、そして、スマートシティ外との関係を確認するために参照する共通的な枠組み
(引用: スマートシティガイドブック)
スマートローカル
- 東京一極集中を是正し、地域間格差を解消する上では、デジタル技術を活用しつつ、地方都市・地域を生活の場として、さらにはイノベーションのゆりかごとして再生することが極めて重要という観点から、モビリティ、医療、福祉などの生活サービスのスマート化、ワーケーションなどリモートビジネス環境の形成等を、都市間連携を基本に、地域資源を生かし身の丈に合ったスマート化を図ること
(引用: スマートシティガイドブック)
地域まちづくり団体
- エリアマネジメント法人やタウンマネジメント組織(TMO)など、特定地区の関係者により構成され、当該地区の活性化や質的向上等の取組を担っている団体
(引用: スマートシティガイドブック)
デジタルリテラシー
- ICTを用いてデジタル情報を発見、理解、評価、創造、伝達する能力であり、認知および技術的スキルの双方を必要とする
(ここまでの引用: スマートシティガイドブック)
- ICTを使って、或いはICTを使える人を使って、課題解決に導く能力がある人。自動車の運転手が必ずしも自動車のテクノロジーに精通している必要はなく、それよりもブレーキ性能には限界があるとか、交通法規を理解している事の方が大事てあるように、必ずしもICTのスキルは必要ない
(筆者の理解)
データモデル
- データの構造およびデータ間の関係を表す用語です。また、データの構造およびデータ間の関係に関する定義を指す場合もあります
- NGSI V2では、データモデルはEntity type毎に定義されます
データ連携基盤
- 当初は都市OSとほぼ同義で用いられた用語。違いは、都市OSの中の「共通サービス」という部分に、先進技術の部品を含むかどうかの違いであった。都市OSの定義では先進技術であるかどうか関係なく共通の部品となっているサービスは「共通サービス」だが、データ連携基盤では、先進技術の部品はスマートシティサービス側に含まれていた。尤も、どこからどこまでが都市OSなのかはスマートシティの主体となる組織がどう呼ぶかだけの問題であり、この違いに実質的な意味は無いと考えられます
- 2022年12月に閣議決定されたデジタル田園都市国家構想総合計画では農業・防災・MaaSなど多種多様なデータ連携基盤がサイロに開発される様相となっており、サイロを打破する仕組みである都市OSとは相容れない用語に変貌している。このため、例えば「エリア・データ連携基盤」と限定するなど、注意が必要です
デマンドサイド(demand side)
- デマンドサイドとは需要側、サプライサイドは供給側という意味であり、スマートシティにおいては、スマートシティのサービスを提供する側をサプライサイド、サービスを享受する側をデマンドサイドという
(引用: スマートシティガイドブック)
都市OS (データ連携基盤等)
- スマートシティ実現のために、スマートシティを実現しようとする地域が共通的に活用する機能が集約され、スマートシティで導入する様々な分野のサービスの導入を容易にさせることを実現するITシステムの総称
- 求められる機能は「スマートシティリファレンスアーキテクチャ」に掲載されているが、大きくは@相互運用(つながる)、Aデータ流通(ながれる)、B拡張容易(つづけられる)、という3つの特徴に整理できる。
- OSの誕生によって、異なる種類のコンピューターで同一のソフトウェアが利用できるようになったことに由来し、データ連携基盤などのことを比喩として「都市OS」(海外ではCity OS)と呼ぶ。しかしながら、コンピューターと違い、(都市)OSがなくとも都市自体は機能作動することから、OSというよりも、「様々な都市のデータやサービスを繋ぐネットワークのノード(結節点)」だと捉える方が正確である。
(引用: スマートシティガイドブック)
トラスト
- サイバー空間の自由で安心・安全なデータの流通を実現するためにデータの改ざんや送信元のなりすまし等の防止により、データの信頼性を確保すること。
(引用: スマートシティガイドブック)
パーソナライズ
- 顧客全員に同じサービスやコンテンツを提供するのではなく、一人一人の属性や購買、行動履歴に基づいて最適な情報・サービスを提供する手法
(引用: スマートシティガイドブック)
パーソナルデータ
- 個人情報(個人情報保護法に定義された「生存する個人に関する情報であって、氏名や生年月日等により特定の個人を識別できるもの」)に加え、個人情報との境界が曖昧なものを含む、個人と関係性が見出される広範囲の情報
(引用: スマートシティガイドブック)
ビッグデータ
- デジタル化の更なる進展やネットワークの高度化、またスマートフォンやセンサー等IoT関連機器の小型化・低コスト化によるIoTの進展により、スマートフォン等を通じた位置情報や行動履歴、インターネットやテレビでの視聴・消費行動等に関する情報、また小型化したセンサー等から得られる膨大なデータ
(引用: スマートシティガイドブック)
フラット型
- 一般に定まった用語ではないと思われるが、本サイトではデータの形式の内、Excelなどの表計算ソフトのシートの形式を指します。最初の行には項目名が並び、二行目からはデータが項目毎の値が並んでいます。フラット型という呼び方以外に、カラム形式、表形式などと呼ばれる場合もあります
- 人間にとって視認性が良く、複数のデータを一つの塊り(データセットと言います)として扱うのに優れています。但し、項目に対し値が複数ある場合や値に構造がある場合などの表現力には劣ります。値に構造があるとは、例えば住所で国名・都道府県名・市区町村名・町字以下に分けて格納する様な状況です
- 階層型に対比して用いる用語です
ベンダーロックイン
- コンピューターシステムなどを構築する際に、ある特定のメーカーの製品・システム・サービスに依存した構成にすることで、他社への乗り換えが困難になること
(引用: スマートシティガイドブック)
マッシュアップ
- 複数のソースから提供されたさまざまな情報やコンテンツを組み合わせて、新たなコンテンツやサービスなどを作ることを指す
(引用: スマートシティガイドブック)
レジリエンシー(Resiliency)
- 強靱性のこと。何らかのリスクや危機を「乗り越える力」であり、@致命傷を受けない(致命傷回避)、A被害を最小化する(被害最小化)、Bすぐに回復する(回復迅速性)ことが求められる
(引用: スマートシティガイドブック)
ワ−ケーション
- 「ワーケーション」とは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた欧米発の造語で、長期滞在先でパソコンなどを使って仕事をすること
(引用: スマートシティガイドブック)
リビングラボ
- オープンイノベーションを生活の場で実践すること。
- 具体的には、複雑な社会課題を解決するために、生活環境での実験を通して利用者と提供者が共創プロセスから実装と評価を重ね、そこからサービスや商品を生み出す一連の活動を指す
(引用: スマートシティガイドブック)
リンク
- ICTではあるデータから他のデータを参照する仕組みを指します。最も著名な例は、Webページのリンクでしょう。Webページにリンクがあると、そのリンクを辿って別のページを見る事ができるが、あれもリンクの一種です。
- webページと同様にあるデータから他のデータを参照すると色々と便利なことがあります。例えば、「人」のデータに「住居」というリンクがあり、「建物」というデータを参照する事が出来れば、人が住んでいる家屋の情報を辿ることができます。つまり、住所が分かったり、同居人が何人いるか数えられたりします。同様に、「人」というデータに対して、「出身校」「勤務先」「家族」などのリンクも考えられますね
- 尚、NGSI V2の後継規格であるNGSI-LDは、データ内にリンクを持つ事を規格として定義しただけでなく、Attribute Nameなどの識別子(名称)もリンクになっており、リンクのURL (正確にはIRI) が世界で唯一である事を応用して、データの送り手と受け手の間で、異なる定義を参照してしまうリスクを低減する仕組みを持っています
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