愛しの太刀魚様(1999年11月5日)


今日は休日!。
日ごろの不精がたたり、風邪をひいてしまったが朝の心地よい天気を見た瞬間
「海が俺を呼んでるぜ!」
鼻水をちょちょぎらせながら、すがりつく妻子をふりほどき
一目散にホームグラウンドの岸和田の堤防へむかう。
鍋の材料のカワハギを数匹仕入れたところで
昼食のために買っておいたカップヌードルへ熱湯を注ぐ。
ウルトラマンが地上で決して食べられなかった人類の最高傑作とも言うべき
カップヌードル!!
愛論人は、その中に入っている肉のかたまりが特に好きだ。
えびは、干からびたばさまのようで好きになれない。
麺をすべて食べ尽くした残り汁に潜む肉のかたまりに哀愁を感じながら
一滴残らず飲み干す。
いつもよりスープの味が濃く感じられたのは、たぶん自分の鼻水のせいだろう。

時は過ぎ、夕方。
花札の20点ぼーずのような夕日が沈む。
うーむ、美しい。
迎えの船に乗り込むおいやんが、
「にいちゃん、沢山つれたで!!」と
クーラー満タンに入った20センチほどの鰯を得意げに見せながら
抜けた歯で笑いかける。

愛論人は、19時まで太刀魚釣りに専念すべく
餌のドジョウを投げては引きの繰り返し。
いつも、堤防で一番に釣らなければ気がすまない。
今日は、どうしたことだろういっこうにあたりがない。
さては、恐妻が釣りバカ亭主のへの腹いせに
「釣れない願掛け」でもしているのだろうか?
家の表札が裏返しになってたりして・・・・・。
などと少しびびりながら、電気浮仕掛けに切換え
天ぷらにできそうな餌のきびなごをつけ、浮をにらむ。
水面に恐ろしい形相の妻の顔が浮かぶ。
その邪念を振りほどきながら何とか5匹をゲット!。
大急ぎで19時の迎えの船に飛び乗り、家路へと向かう。
20時過ぎに玄関到着。
表札は大丈夫だ。
「ただいま!」っと、何事も無かったように家の中に。
子供達は、「お父さん連れた?」っと
笑顔でクーラーの中を覗き込む。
OH!アットホーム!!
しかしテーブルの上には、自宅から車で10分の
本日限り「ホームセンターコーナン」のチラシがなにげなく置かれ
妻の冷たい視線が・・・・・・。


一会庵(2000年5月29日


オーナーの前職が、愛論人と同じと言うことで
私の職場では知るひとぞ知るお店「一会庵」。

自分の乱れた心、ちっぽけな感傷、悲しみを癒すため
新緑の中、田園風景に囲まれ、瓦葺の屋根となつかしい匂い、
そんな中で蕎麦を食べたくなり、
丹波笹山の「一会庵」(いちえあん)という手打ち蕎麦の
お店に行くことにした。
大阪から約二時間、愛車イップ-を走らせる。
初めて見た「一会庵」の印象は、
「これ本当にお店?」でした。
看板も暖簾もない。
田舎道をひた走り、農道を少し入ったところに
瓦葺の旧家がポツン。
このお店を目当てにこないと、誰もこんなところに
店舗なんてあるとは思わないだろう。
店内にはすでに先客が数名、平日にもかかわらず遠方より来た様子で
打ち立ての蕎麦に舌堤を打っている。
玄関なんていう代物はない。
縁側に靴箱が置いてありそこから店内に入る。
中は旧家そのまんま。
平屋建て、瓦葺の屋根、高い天井、懐かしい田舎の匂い
時間を忘れた家財道具・・・・・。
そんな中から、あごひげを蓄えた人なっこそうなオーナーが
「お好きなところへどうぞ」と笑顔を見せる。
愛論人は、「そばがき」と「そば切り」(つけそば)
そして「萬蔵」という日本酒をオーダーする。
(その昔、そば通は、そばがきをあてに酒を飲み
最後はつけそばでツルっとしめる。
これが、粋なそば通の食べ方だったそうだ)

品のある奥さんが、お茶とそば菓子を運んできてくれた。
お茶はもちろん「そば茶」で香ばしく懐かしい香りがする。
そこに、「そばがき」が登場

注・・そばがき
   そば粉を熱湯で溶いて固めたものを漬け汁で食べる。
   食感は、ワラビ餅をもっとプルンとしたような・・。

素焼きの素朴な器に盛られたそばがきを小さく切って口に運ぶ。
プルンとした食感とほんのりした甘味、鰹と醤油ベースの漬け汁がうまく調和し
素朴ながら贅沢な気分にさせてくれる。
そいつを肴にちびりちびりとやりながら
ほどよく「そば切り」登場。
最後の杯をグビッとあけ、そば切りをいただく。

注・・そば切り
   そば粉100%を使用した手打ちそばで、薬味のねぎやわさびは
   そば本来の味と風味を楽しむためなし。
   普段食べてるざるそば等よりも、色は白くめちゃんこ細く
   歯ごたえ、歯ざわり最高です。

最後に漬け汁を蕎麦湯で薄め味わい、蕎麦を堪能させていただきました。
ほんま物の蕎麦の味をわからない愛論人ですが
心地よい風に吹かれながら縁側から眺める景色、時を忘れるたたずまい
そして素朴ながら贅沢な感じさえするそば、素焼きの器・・・
ひとなつこいオーナー夫婦。
こんなところで食事をしていると、自分の小さな心がなんだか、
ばか臭くなりました。
色即是空・・・・・・。
今日は、自分にとってよい一日となりました。

「一会庵」
兵庫県篠山市大熊10−2
0795−52−1484
定休日 木曜
夜は、一組のみの予約制
URL http://www1.odn.ne.jp/ichiean


美杉ANNEXにて(1999年8月28日


26〜27日にかけて、三重県美杉村ホテルANEXに家族旅行にでかけました。
愛論人、恐妻、長女、次女、じ様の5人。
ホテルに到着、対応してくれたフロントのオネーチャンは
ちょっとだけ、鈴木あみ風!!

「夕食はどうしますか?」の問いに
「あなたに、すべておまかせします!!」
と、鼻の下を伸ばしながら答え、
言われるがまま、「シカゴ フォーリーブス」という
スペアリブ専門店でとることにしました。

チェックインを早急にすませ、
部屋に荷物を置き、ぞろぞろと
あみ嬢おすすすめの「シカゴ フォーリーブス」へ。
店内のBGMが、「にっちもさっちもどうにもブルドッグ」でなかったのが
非常に残念!
この店の売りは、ボリューム満点の、豚、牛、鳥のスペアリブと、地ビール。
さっそく盛り合わせを注文する。
最初に出てきたのは、「ワールド フェイマス オニオンリング」
たいそうな名前だけど、ただのたまねぎのから揚げ。
無農薬が自慢だとか。
、お祭りの布団太鼓状にたまねぎが積み重ねられ
ボリューム満点。
それを、特性のソースで頂く。(トマトと赤ワインベースだと思う)
うん、うんまい!!
続いて、メインディシュのスペアリブの盛り合わせ。
まず、牛から「がぶり!!」ん、うんまい!
次に、豚肉をかぶり!ん、うま・・・!!!????
鶏肉をかぶり!!????OH!!
なんじゃこら?
みんな、同じ味やんか!!
どうも、下味のソースがきつすぎて、全部同じ味に感じるです。
さすがに、もったいながりやの恐妻も半分食べたところでギブアップ!!
地ビールも自分にとっては南大使館の方がうまい。
くそ!!あみ嬢に騙された!!
帰り際、食べ残した鶏肉の残骸が、不気味に笑っていやがった!

気分転換に、ANNEX遊園地にGO!
PM6:00〜10:00まで営業でいわゆる宿泊客専用。
1人500円で乗り放題。
といっても、あるのはグレートポセイドン、フライングカーペット、サイクルモノレール
メリーゴーランド、ネズミがぐるぐる回るやつ、の5つ。
まだ、誰もお客は来ていない。
「我が家の貸切や!!」と
自己満足にふけっている間に、
恐妻が値切り大作戦開始!とうとう、1500円に値切ってしまった!
すごい!すごすぎる!!
結局、19:00まで我が家の貸切。
たった一人で、フライングカーペット、グレイトポセイドンに乗った時は、
さすがに、贅沢きわまりない!!と感動してしまった。
グレイトポセイドンは連続3回。それも下車しないで乗ったぞ!!。
フライングカーペットはさすがに続けて乗ると、ゲロゲロなので出来なかったけれど、
きっと、遊園地を独り占めにした家族なんてそうざらにはいないだろう。!!
それも、2500円を1500円に値切って乗り放題。
我が家は永久に不滅です。!!
長女は、アトラクションのストラックアウトで、
なんと、全部当てて (開始以来女性では初めてだそうだ) 商品をもらって帰るとなど、
けつの毛まで抜いて帰るいきおいだ。!! ホテルに帰り、入浴後消灯。
(お風呂は、露天風呂あり、サウナありで、なかなかGOOD!)

朝食は、バイキング。1人1500円で食べ放題。
いかさし、卵焼き、焼き魚、デザート、パン・・豊富な種類に大満足。
家訓!!「食べ放題は、ひたすら食うべし!!。」
うん、満足。このバイキングにおいても、恐妻佳世子が、次女(9歳)1人分を値切ったのは言うまでもない。!
朝食後、パン造りに挑戦。!!
生地を練り、いろんな形に整えていく。
うんー楽しい、しかし、愛論人は美術はからっきし!。
豚、亀、カブトムシ、わに、いちご・・。
焼き上がったパンを見た瞬間、我が家にはピカソや山下清はいない、
パンはパン屋で買うものや!!と、ひとつの悟りが開けてしまった。
16:00無事帰宅。疲れた