GAME1 コミュニケーションのトレーニングに役立つゲーム 「絵合わせTゲーム」 (どんなゲームか) ポスターをサイの目に切ってバラバラにする。それを、二つのチームの共同作業で組み立てるゲームである。2チーム合わせて一つの絵ができあがるわけだが、できあがってもなお欠落部分がある。そこで、両チームが綿密な連絡をとりあって欠落部分を探し出し、最後に「ここだ」といいあてる。その早さと正確さが勝負どころとなる。 このゲームを通じて、次のようなトレーニングができる。 (1)いろいろなものを手がかりにして、バラバラな情報を一つにまとめていくためのチームとしての知恵の結集 (2)お互いに組みあげた絵の内容を、言葉で相手に正しく理解させるコミュニケーションの技術 (3)組立係や隣チームとの連絡係、全体のリーダーシップをとるものなど、チーム内で役割を担う人同士の連係動作 (4)洞察力、直観力、分析力、データの集約力など、知的能力の総合訓練 また、チームワークやコミュニケーション上の問題点の発見に役立てることもできるだろう。 |
(1)全員が熱中しやすく、動きのあるゲームなので、おもしろく運営することができる。 (2)元絵となるポスターの選定が重要である。イメージが比較的はっきりしていて、ある程度意外性もあるようなものがよい。 (3)ゲームに夢中になると、ルール違反が出てくる。とくに連絡係がルール違反をする傾向が強い。両チームの連絡を不自由にしていることが、このゲームの一つのポイントなので、十分留意しておく必要がある。 (4)ゲーム後に行う検討会は、チーム内とチーム同士のコミュニケーションの問題、絵の構図をまとめていく知的な能力の発揮と集約の問題など、多方面の内容になる。しかし、研修の目的に応じて、テーマを絞った方がよい場合もある。 (5)このゲームは、チームメンバーの親近感を深めるのに高い効果がある。 |
「自時計」 ・ 人数・・・クラス全員。 ・ 準備・・・椅子。 ・ 遊び方 1)姿勢を正し、目をつぶり座る。手はひざの上。 2)10秒間、リーダーが声に出した秒のリズムを心に刻む。 3)リーダーの合図で心でカウントをし、1分たったと思ったら目をあけ、手を挙げて、合図をおくる。 4)リーダーは1分になったら手をぐるぐる回して合図する。 ・ 留意点 ・全体を静かにさせたい時、落ち着いて事を行いたい時に集中することができる。 ・何度かやり、表に記入し、自分の正確さを確認させても面白い。 |
・「10秒ポン」 「自時計」の要領で、時間を10秒にしておこなう。10秒たったら、全員が手を叩く。うまくいけば手の音がきれいに揃って気持ちいい。集まりの終わりなどに、「〆め」としてやってもおもしろい。また、グループ対抗にしても可。 ・「10秒ジャンプ」 上の要領で、拍手の代わりにジャンプする。動作がつくことで、より思い切りを必要とし、ドキドキ感が高くなり、また見栄えも大きくなり、気持ちいい。 ・「10秒イエー」 上の要領で、ジャンプしながら全員で声を出し「イエー」と言う。さらにドキドキ感が高くなり、それだけ、声が揃うと気持ちいい。グループ対抗にする場合は、最初に「決めのポーズ」を相談しておくといいかもしれない。 |
・グループで手をつないで輪になり、一人10秒ずつカウントしてはとなりの人の手を強く握って合図し、リレー形式で全員で1分を数える。スキンシップとチームワークを育てる。 ・グループで手をつないで輪になり、10秒たったときに全員で立ち上がる。うまく立ち上がれるグループと、バラバラになるグループがでてくる(手をつないでいるのでバラバラに立ち上がると面白い)。 |
・(「自時計」+「たたいてかぶって・・・」) ハリセンを準備する。二人のプレイヤーが並んで立つ。先攻後攻を決めて、攻撃側がハリセンを持つ。合図とともに両者それぞれ目を閉じて心の中で10秒数える。10秒たった瞬間に、攻撃側は(ハリセンを水平に振って)相手の頭を叩き、守備側はそれを避けてしゃがむ。頭を叩かれたら負け。また、叩くのやしゃがむのが早すぎても失格。 ・(「自時計」+氷リレー) 氷の入った袋を準備する。6人一組のグループに分かれて、グループ対抗戦。ひとり人10秒ずつ心の中でカウントしながら氷を次々と隣にわたしていく(氷が冷たいことで、秒数がわからなくなる)。最後の人が10秒数えたら手を挙げる。1分に一番近かったグループが勝ち。 ・(「自時計」+鬼探し) 全員で手をつないで輪になる。最初の人が心の中で10秒数え、10秒たったら隣りの人の手を強く握って合図する。以下、順次10秒ずつカウントして行く。その際、輪の中にひとり、「鬼」を決めておく。「鬼」は10秒以外の秒数をカウントする。全員が終わったあと、合計の秒数と全員の推理で、「鬼」が誰で何秒カウントしたかを当てる。 ・(トランプ組み上げ) トランプを準備する。1分の時間を決めて、グループ対抗でトランプの「城」を組み立てる。高く積みあがった方が勝ち。 ・(「自時計」+言葉作り) 6人1グループになる。出題者が6枚の紙片を次のように準備しておく。紙片には、6文字の単語(例えば「こ・と・ば・あ・そ・び」といった)を1文字ずつと、それを言う秒数を書いておく(例えば「こ・1」「と・2」「ば・3」「あ・4」「そ・5」「び・6」)。また、グループの中で、あらかじめ「決めのポーズ」を決めておく。出題者は6人にそれぞれ1枚ずつの紙片を渡す。合図とともにゲーム開始。紙片にある秒数に従ってその文字を叫ぶ。すると、あらかじめ決めてあった単語(例えば「こ・と・ば・あ・そ・び」)が出来上がる。さらに最後の人が叫んだあと5秒後に、グループ全員で声を合わせてその単語を言って「決めのポーズ」。それがきれいに決まっているかどうかを判定する。 ・(タイマーを使った「自時計」) 6人一組のグループ対抗戦。タイマーをグループの数だけ準備。タイマーを1分にセットし、合図とともに、一人10秒心の中でカウントして次の人に渡す、というやりかたでリレーしていき、最後の人が10秒カウントしたら手を挙げる。そのときにタイマーのアラームが鳴るので、一番タイミングが近かったグループが勝ち。 |