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5月18日。風薫る五月/木曜日のユカ寝/このところなにをやっていたのか。 新緑がまぶしい。ヒノキ花粉のシーズンが過ぎてなんの遠慮もなく窓を開けはなつことができるようになったのがよろこばしい五月である。薫風の候、みなさまにおかれましては云々。ゴールデンウィークというには多少物足りない感もあったが四連休に帰省もできた。地物のたっぷりした魚の煮つけとかいただきながら、まぁ食っちゃ寝ーの暮らしをさせてもらって、再放送の二時間ドラマとかビフォーアフターとかバス旅とか見てたあいのないおしゃべりをしてのんびりすごした。ありがたいことである。 * 下宿に戻るとまた俗世の殺伐とした日々が続くわけだが、そんななか今期のドラマでは、桜井ユキが病弱でアパートに住んで隣室の大家さんの加賀まりこや宮沢氷魚と薬膳スローライフをするはなしを楽しみに見ている。桜井ユキの病弱芝居が悪くない。全身の倦怠で倒れこんで起きることができない感じは、日々の疲れがたまっている視聴者の共感を誘うわけである。あとは加賀まりこが90歳のおばあさんの役をやっていて、まぁじっさい90歳ではないわけでもあるし、90歳に見えないしっかり&さっぱりした人物という役回りではあるけれど、和製ヌーヴェルヴァーグのファム・ファタルだよなあ、時は流れるなあ、という感慨もなくはない。まぁ、しっかり&さっぱりした役回りっていうか、加賀まりこにしか見えないわけだけれどさすがにいくぶんか枯れてきていてこれも悪くない。 * れいによって今年も春学期のペースが見えてきた。朝が早いのと、あとはとにかく水曜木曜に朝から夕方まで授業や会議が詰まっている。帰ってきて晩ごはんをつくって食べて缶ビールを飲んで、深夜にふと気が付くと床で寝ている。学生のころみたいといえば学生のころみたいだし、くたびれているといえばくたびれているね。 * 下宿のメインPC、リビングのテレビに続き、壊れていたブルーレイレコーダーを新調し、座椅子がながらく壊れてたので大きめのビーズクッションを導入し、それから懸案だった携帯電話をようやく買い替え、ついでにへたっていた枕を新調し、それからながらく壊れていてリビングで音楽が聴けなかった状態から、CDラジオの小さいやつを買ってイコライザー・スピーカーに繋ぎ、ひさびさにそれなりの音楽が聴けるようになった。形あるものはかならず壊れる、というごくありきたりな事実のなかから、なにかの新生のようなものが到来する可能性についてしばし思いめぐらす等々。 * やかんでお湯をわかして、粉末の紅茶をいれて飲むと少しはっきりしてくる。あんまりはっきりすると寝られなくなるのがむずかしいところで、しかし、ごそごそと布団を敷いてちゃんと明かりを消して寝るとたいていは素直に寝れるのでたいしたものである。やはり布団というのはよいものですな。それにあたらしい枕のぐあいもまず申し分ない。 |
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