二章

王国の長い午後

 

 王城で一夜を過ごした一行は街に出た。いつまでも城に滞在する訳にもいかないので、今夜は大臣の紹介により《象牙の竜亭》という宿をとってある。
 次の日の早朝。予言書にあくまで忠実に従い、サンポールは“北”に向かった。街の北にある王城の一番奥。ここで行き止まりだ。すると、一羽の烏が飛んできた‥‥。

 

サンポール◆「あれじゃ! あれが伝説の鳥じゃ!」と言って石を<投てき>します。

GM◆では小さいので−2で汎用判定を。成功? では一声鳴いて地面に落ちました。

サンポール◆急いで手当します(爆笑)。

GM◆しばらくすると衛兵がやって来ます。「む、怪しき者発見!‥‥は、これは賢者様、失礼致しました。して、そこなる鳥は‥‥!?」

サンポール◆これがそなたの国を救う伝説の鳥じゃー!

GM◆「伝説‥‥カラスがですか!?」

サンポール◆カラスではない! 伝説の鳥と呼べ!

GM◆「カラス‥‥カラスは不吉の象徴。魔女どもが手下として使うとも言われているではありませんか!?」

サンポール◆それは常識に捕らわれた俗人の考えじゃ!

フェニックス◆一年後にこの国の国旗がカラスに変わってたりして(笑)。

GM◆「はぁ、それでは、ダンカン大臣を呼んで参ります!」

サンポール◆ん、すぐ呼んで参れ!

GM◆しばらくすると大臣が来ます。「予言書に書いてあった‥‥!? それは絵本と仰っていたのでは(笑)?」

サンポール◆「確かに書いてあったのじゃ。この鳥を大事にせよ」ついでに財布を返します。「あそこの木に掛かっていたぞ」

GM◆「烏が‥‥おぉ、これは私の財布。有り難うございます。捜していたところでして」

サンポール◆そうじゃ。わしがわざわざ拾ってやったのじゃ。感謝せよ!

GM◆「これ衛兵、鳥籠を持って参れ!」「はっ!」

サンポール◆鳥籠で飼ってはダメじゃ! 神の鳥じゃ!城の中で放し飼いにせよ!

GM◆「逃げてしまいませぬか‥‥?」

サンポール◆この鳥は絶対に逃げん!

GM◆「は、はぁ‥‥」

 

 フェニックスたちも起き出してくる。一行は予言に記されたドラゴンの謎を解くべく、街で一番知識の深そうな本屋の老人を訪ねてみた‥‥。

 

GM◆「確かに昔、蛮族が攻めてきた時に竜がこの国を救ってくれたという伝説はあるんじゃが、鳥というのは‥‥ああ、最近カラスがうるさくてのぉ〜」と老人は教えてくれます。

サンポール◆「光る鳥じゃ!」と独自の解釈を加えます(笑)。「七色に光る鳥じゃ!」

アルビウス◆ところで主人。ドラゴンというのはどれくらい生きるのだ?

サンポール◆「1ヵ月じゃ! ウスバカゲロウのようにはかなく死ぬのじゃ」

アルビウス◆「1ヵ月‥‥促成栽培でもするのか?」と内心思っている(笑)。

GM◆「ドラゴンの寿命は1ヵ月。理解しました」と脇でパンドゥーラが言う。
「なるほど、私のメモリーにプログラムしておきます」予約シーンだと思ってね。

アルビウス◆やめろー(笑)!

GM◆「え? でも、サンポール老が‥‥」

マルチェル◆貴方もここまで一緒についてきたのだから分かるでしょう? 鵜呑みにしちゃ駄目なのよ?

GM◆「全然‥‥分かりません」とパンドゥーラ。
 で本屋の老人は教えてくれます。ドラゴンは何百年も生きるそうです。生きていたら今頃ジジイになって誰かさんみたいに耄碌してるかもね。この老人は、ドラゴンは何処かにいるに違いないと信じているようだ。

アルビウス◆サンポールを見ながら内心の声で「こんな竜がいたらイヤだな‥‥」と呟く(笑)。

GM◆(ふふふ)

サンポール◆「ウソじゃー! ドラゴンには1ヵ月で死ぬのと2種類いるんじゃー!」

GM◆パンドゥーラは「了解。そうプログラムしておきます。サンポール老は大変メモリーの豊かな方ですね」と言っている。

アルビウス◆パンドゥーラって‥‥記憶中に頭を叩くとメモリーが飛ぶとかするんじゃないのか(笑)?

GM◆いや、彼女はΣシリーズの最高傑作なんだ!

アルビウス◆じゃあ象が踏んでも壊れないんだな。

 

 社会の裏の情報に詳しい盗賊たちならば知っているかもしれない。そう考えたキースとアルビウスは次に、盗賊ギルドに行ってみることにした。

 

フェニックス◆オレは、正義のないところには行く気がしない。遠慮するよ。

マルチェル◆さすが貴方様です!

サンポール◆わしも正義の味方を自称するから行かんぞ。

アルビウス◆「奇麗事だけでは世の中やって行けないのだぞ」と常識的な意見を述べておこう。

GM◆それでは<裏社会知識>でどうぞ。成功? ある通りの乞食の合図から、この裏が溜り場だと分かります。

アルビウス◆ここの責任者を出してくれ。

GM◆来ました。え〜と名前は‥‥じゃあさっきやった『クトゥルフの呼び声』のシナリオに出てきた鼠のジョーイ様ということにしようか(笑)。
「オウ。その前に貰うもんを貰わなけりゃナ。おっとアンタ、帝国の流れ者だナ? その鎧の紋章は知ってるゼ。何とかいう騎士団だろ?」

アルビウス◆「‥‥世の中には口にしない方がいい事もある」とちょっと凄んでおきます。

GM◆「OK、分かった、やる気はねエ」と両手を挙げて後ずさる。「取引といこうじゃないか」

アルビウス◆<帝国知識>に‥‥成功。最近の動向をギルドに伝えて交換ということにしよう。

GM◆なるほど。え〜とですね、実は帝国はもう人体と機械の融合に成功しています。かつて<死の三騎士>と恐れられた内の一人、閃光のブラッドも体の一部は機械でした。
 最近さらにそれが進んで、人間と機械の両方の長所を活かせる機装化の研究が進んでます。それを利用した機装化歩兵部隊が編成されたという噂があります。
 で、盗賊達は納得したように聞いています。
「なるほど、よく覚えておくゼ。じゃあこっちからも教えてやろう。ドラゴンは本当にいる。こっから1日ぐれぇ行ったトコにある山の方にな。オレの部下が確かに唸り声を聞いたんだ」
 と言って非常にアバウトな地図をくれる。「最近はこの辺りにも帝国兵が出るから、注意しろよ」

アルビウス◆「なるほど、ご忠告有難く頂いておこう」と言ってキースに聞いてみる。「キース、どう思う?」

キース◆‥‥そうだな、まずは行ってみないとな。

アルビウス◆あのアヤしい賢者の言うことよりは役に立つだろう(笑)。と言うと賢者がクシャミをしたりして。

サンポール◆「鳥じゃー‥‥ぶは〜!

マルチェル◆賢者様、どうかなさったのですか?

サンポール◆「このクシャミをすると一日の気分がよくなるんじゃ(笑)」

 

 二人は宿で待つ一行の元へ戻った。見るとフェニックス達が、サンポールに世界の仕組みを教えてもらっている。二人にとってはくだらない戯言だが、老人を尊敬するフェニックスとマルチェル、そしてパンドゥーラは熱心に聞いているようだ。

 

サンポール◆世界は水槽じゃ! 金魚鉢なのじゃ。

GM◆「水槽(笑)?」パンドゥーラが聞き返します。「賢者様、材質は?」

サンポール◆じゃ。そして金魚鉢が針の上に乗っとるんじゃ。誰かが左右に動くと死ぬ!

アルビウス◆ちょっと待て(笑)! 帝国ではそんなことは教わらなかったぞ!

フェニックス◆みんな聞いたか? 世界は金魚鉢なんだってさ(笑)!

マルチェル◆貴方の言うこと全部信じます!

アルビウス◆世の中にはなぁ、信じていいことと悪いことがあるんだぞ!

キース◆‥‥まぁ、ジイさんらしいわな。

GM◆するとパンドゥーラが「金魚鉢理論ですか。推論ルーチン作動。では賢者様、雨はその金魚鉢から漏れた水だという推論はいかがでしょうか‥‥?」と言ってる。

サンポール◆そうじゃ! わしは偉大じゃ!

アルビウス◆‥‥いかん、説明がついてしまう(笑)!

 

 明日にでもその竜の存在を確かめに出かけよう、ということになり、一行は昼食を取った。料理の得意なマルチェルが自慢の知識を披露する。パンドゥーラは黙って聞き、全ての知識をメモリーに蓄えようとしていた。
 そして午後の一時。アルビウスが一人くつろいでいると、パンドゥーラが紙片を手に、心配そうな顔で彼に駆け寄ってきた‥‥。

 

GM◆ではここでかみさまの力の介入が起こって君は1人でいます。パンドゥーラは紙を持ってる。
「さっき、黒い服を着た男が宿の一階にこの手紙を投げ入れていったそうです!」

アルビウス◆なに? 紙を見てみよう。

GM◆紙にはまず、透かしで鷲頭獅子(グリフォン)の紋章が入っています。

アルビウス◆ではBタイプ予約シーン《「うむ、聞いたことがある」》を発動。これは何ですか?

GM◆最近編成された帝国機装化兵団『鋼の鷲頭獅子』(クロームグリフォン)の紋章です。

アルビウス◆「こ、これはクロームグリフォンの紋章! なぜこのような辺境の地に‥‥?」

GM◆パンドゥーラが「し、知っているのですかアルビウスさん?(笑)」

アルビウス◆「最近結成された、機装化した兵達で編成された部隊なのだが‥‥」

GM◆「そ、それでは私と同じバイオロイドも‥‥!」

 

手紙にはこう書いてあった。

アルビウスへ。
久し振りだな。会って話がしたい。
街外れの《歯車亭》で待つ。

追伸)帝国の人間でない者には内密に願いたい。

ノルド

 

アルビウス◆ノルドという名前にショックを受ける。「まさか、あの人が‥‥」

GM◆パンドゥーラが「ど、どうかしたのですか?」

アルビウス◆「私が所属していた『双剣騎士団』の団長閣下だ。あの人は再起不能の重傷を負って一線を退いたはずなのだが‥‥!?
 己に厳しく、部下に篤い素晴らしい方だった。私の目標だった人なのだが‥‥」

GM◆「そんな方から‥‥。こ、これは皆さんには言わないほうが良いのでは? 私にも行かせて下さい!」

アルビウス◆「うむ。私は行く」あ、ちなみに紙はそこらへんに放り投げて置いておくのが筋ではないかと。

マルチェル◆では行く寸前に一回だけ私がパンドゥーラの前に出てきます。「おや、どうしたの」

GM◆「いえ、アルビウスさんと、ちょっと」

マルチェル◆「あら、そう」

フェニックス◆これで内心ほくそ笑みか? ライバルが一人減ったとか(笑)。

マルチェル◆彼女とは『親友同士』だから思わない。ちょっとだけ「いいも〜ん」と思うだけ。

GM◆では。ふと見ると床に紙が落ちている。

マルチェル◆読んで顔色青になります。「フェニックスさ〜ん!」バタバタバタッ!

フェニックス◆「おお、これは!」とみんなで見る。「これは、二人を放っておくわけにはいかないッ!」

サンポール◆さすがヒーロー。熱血カードあげる。

GM◆たまにはマトモなこと言いますねえ(笑)。

 

 アルビウスとパンドゥーラは街外れにある店についた。目立たぬ一番奥のテーブルに長身の男が一人、座っていた。長い黒髪の奥の精悍な顔立ち。しなやかな体に纏った黒いマントと衣装。脇に立てかけた二本のサーベル。
 目の前の人物はアルビウスの記憶の中にある人物と何も変わっていなかった。かつて共に戦場を駆けた、魔戦将軍アルヴェン・ノルドその人だ‥‥。

 

アルビウス◆「将軍‥‥。あなたは一線を退いたはずでは‥‥」

GM◆「久しいな」将軍はフッと笑います。「この国に来た一団の中に、お前と似た風貌の男がいると聞いたのでな」

アルビウス◆「将軍。私は帝国に敵対する身です」

GM◆「その話は置いておこう。まあ座れ」とふとパンドゥーラを見ると、将軍は不思議そうな顔をします。
「その娘は仲間か? ‥‥なるほど、バイオロイドの2500モデルか。このような辺境で見かけるとは珍しい」

アルビウス◆「彼女は仲間です。共に帝国に敵対する」

GM◆「さて。反乱軍の若者に力を貸しているそうだな。噂は帝国まで届いているぞ」
 ちなみにパンドゥーラも将軍の顔を見て首を傾げています。どこかで見たことがあるようだね。
 で将軍が話し出す。部下の兵団がこの国の近くに集結していて、近々この国に対する全面攻撃を開始するそうです。
「‥‥お前たちだけでもいい。この国を離れろ」と静かに言う。

アルビウス◆「それは‥‥」としばらく間を置いて「‥‥できません」

GM◆「‥‥どうしてもと言うのか? お前だけには伝えておこうと思ったのでな。そこの娘も連れていくがいい。元々私に縁のある人物でもあるのだからな」と意味ありげに言う。

アルビウス◆「私の決めた道です。私はもう帝国のやり方には我慢ならなくなりました」

GM◆「そうか‥‥」と将軍は残念そうに答える。
「その場合は、残念ながら戦場で会うことになる」

アルビウス◆「戦場でなら‥‥剣を交えればあなたにも分かってもらえるはず」と呟いて席を立ちます。

GM◆「剣か‥‥」将軍は嘆息します。「‥‥あの頃が懐かしいな。だが、もう私はお前の知っている騎士団の団長ではないのだ‥‥」と陰った表情を見せる。

アルビウス◆「それは‥‥どういう意味ですか?」

GM◆「‥‥それ以上何も聞くな。私もお前とは剣を交えたくない。よく考えてくれ」

アルビウス◆「しかし、これが私の決めた道なのです」という台詞を残して去っていきます。

マルチェル◆渋いなあ。熱血カード。

GM◆将軍も席を立って裏口から出ていく。
 去り際にパンドゥーラの方を見ると謎めいた笑みを浮かべ、将軍はこう言い残します。「‥‥確かに生き写しだな‥‥」それを聞くとパンドゥーラが驚いた表情を浮かべる。

アルビウス◆で‥‥別れちゃうのか。将軍に娘さんとか奥さんがいたという話は?

GM◆君は聞いていない。パンドゥーラに聞けば分かるかもしれないよ。

アルビウス◆「パンドゥーラ、さっき驚いていたようだが‥‥」

GM◆「将軍の顔が‥‥将軍の顔が、私の映像メモリーに残っているような気がするんです! ああ、すみません。混乱していてよく思い出せません」

アルビウス◆「君は本当は何か将軍と繋がりがあるのかもしれないな」

GM◆知っての通り、彼女は製作者のマルコヴィッチ博士の孫娘そっくりに造られてるんだけどね。
「‥‥駄目です。すみません。私のメモリーは混乱していて」

マルチェル◆(いきなり)そこに4人が現れるんですね。

GM◆駄目です。はいはい、じゃあシーンを変えましょう。残りの皆さん、驚いて下さい。

 

 フェニックスは部屋に仲間を集めると事情を話した。二人を放っておいては、何が起こるか分からない‥‥!

 

フェニックス◆(驚く仕種をする)「行かなければ! 彼らだけをこのままにしておく訳にはッ‥‥!」

マルチェル◆そうですわ!

サンポール◆落ち着け!

フェニックス◆‥‥はっ! 落ち着かなくては。これは賢者様。どうしたらいいでしょう?

サンポール◆ひとまず寝るんじゃ。明日まで寝よう。

キース◆フェニックス、ここは2人に任せておこう。

フェニックス◆「いや、オレは‥‥」ということで、みんなが部屋から出ていった後で一人、こっそり抜け出します。

マルチェル◆私は気付いてついていきます。愛の力です。

GM◆ではサンポールとキースが残って‥‥2人は別々に行くの?

フェニックス◆オレは彼女がついてくるのに気付かず行きます。

マルチェル◆私は追いかけます! 何が何であろうと貴方を守ります!

 

GM◆さて。では元帝国の二人に話を戻して。将軍はマントを翻して去っていきますがその後ろ姿を見て‥‥汎用判定の<人間観察>か<観察>をどうぞ。

アルビウス◆てい! 失敗! ‥‥ヒーロー、天命を貸してくれ! 振り直して‥‥よし成功!

GM◆う〜し。では‥‥将軍の後ろ姿は君の知っている将軍のものなのだが‥‥何かが違うような気がします。身のこなしとか、何かがね。

アルビウス◆「何が‥‥何があったというのだ‥‥」

GM◆でパンドゥーラも成功。「センサー集中モードに移行します」と青い目の奥が光る。「大変です! 将軍は‥‥人間特有の生命反応が異様に低下しています!
他の某ゲームで言うところのヒューマニティエッセンスみたいなもんが激減してると思いねェ。

アルビウス◆「何だと!」と言いつつ内心「まさか‥‥将軍も機械の体に改造されたというのか‥‥?」と思っている。

GM◆「何か‥‥別の力で動いているような‥‥」彼女はしばらくじっと考え込む。
「私が生を受けた頃、研究所に瀕死の魔戦将軍が運び込まれ、一昼夜に及ぶ大手術を受けていた記憶が微かに残っています。まさかあの将軍‥‥駄目です。特定できません」

アルビウス◆「あの団長が‥‥」と立ち尽くしている。

GM◆では。2人がシリアスな雰囲気で茫然としていると‥‥。

フェニックス◆オレとマルチェルがバタバタと凄い勢いでやって来るのであった。キキーッ! 行き過ぎてドーン! と絆創膏を張って戻ってくる(笑)。

マルチェル◆けれど‥‥それに更にぶつかる私であった。

アルビウス◆「どうした!?」と衝突事故の現場に行く。

GM◆「フェニックスさんに‥‥マルチェルさんまで! 二人とも、大丈夫ですか?」とパンドゥーラ。

フェニックス◆「大丈夫か、2人とも!?」

GM◆「‥‥それは‥‥」

アルビウス◆「こっちが言いたいぞ‥‥」

フェニックス◆で「2人ともこんな紙切れを残して‥‥」とポケットから出すとハンカチだったりして(笑)。「あ、これじゃない!」

マルチェル◆「フェニックスさん、こっちです(笑)!」

アルビウス◆では顛末を話そう。「この国にも、防備を固めるよう言わなくては‥‥」

フェニックス◆このまま王宮に行くことを提案しよう。

マルチェル◆貴方の行動がそれが一番いいんです!

 

GM◆では。宿にシーンを変えて。取り残されたキースとサンポールはどうするね?

キース◆じゃあとりあえずハッと起きて、2人がいないのに気付いて連れも起こします。「こらジイさん、起きろ!」

サンポール◆なんじゃこのダークエルフ! 年寄りを起こすな(笑)!

キース◆2人がいないんだ。探さなくては。

サンポール◆まあ‥‥マルチェルもフェニックスと仲良くやってるんじゃ。邪魔は許さん!

アルビウス◆孫娘の健全な成長を喜んでいるんですね(笑)。

キース◆それもまァジイさんらしいが‥‥しかし。

サンポール◆そういうお前はどうなのだ?

キース◆(口ごもる)わ、私は‥‥

GM◆キース君は両親を探したりするのに忙しくてそういう話がないんだね。そういう賢者様は一体今まで何してたんでしょうねー。

フェニックス◆そっちはそっちでそういう話で盛り上がったりして(笑)。

サンポール◆だが‥‥やっぱり気になる。「監視だ!」と言って行くのじゃ。クラゲのようにふわふわと。

 

仕切り線も真っ赤に燃えるッ!
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