あとがき
単純な迷宮探検から始まったTRPGは発展を続け、実に様々な作品が世に出されていきました。素晴らしい世界観を持つゲーム、様々な世界に一つのルールで適合できるゲーム、一つの背景での面白さを追求したゲーム‥‥そんな中で、ストーリー志向、ドラマ志向の要素も、TRPGの進化を語る上で重要なのではないでしょうか。
既に日本で遊べるTRPGの中でも、先鋭的なゲームの幾つかにはこうした要素を重視したものもあります。
運命に介入すべくダイス以外の乱数発生要素を使う、カードの暗示に可能性を求める、キャラクターの個性化を記述要素から突き詰める、ルールにヒロイック性を組み込む、魅力的な背景世界や雰囲気、イメージを上手に伝える‥‥海の向こうのアメリカでも、ホワイトウルフ社の誇る『ストーリーテラー・シリーズ』などが脚光を浴びています。
ではそれほどオリジナリティのない定番ストーリーの中での盛り上がりを突き詰めたらどうか。約束な超熱血純愛ファンタジーの中(だけ)でのヒロイック&ドラマチックな燃えるプレイを目指したらどうか‥‥という訳で登場したのがこのゲーム。
1998年現在では連載は終了していますが、掲載されたホビージャパン刊の『RPGマガジン』誌では当時、読者の圧倒的支持を受けたそうで、良かったですね。僕もあの頃はいつも記事を楽しみにしていました。って他に楽しみな記事が減っていたというのもあるんですが(笑)。
僕自身は、『お約束』というコトバで全てを片付けるのもどうかと思っていますが、この世のストーリーというものには全て、やはり定石や守るべきセオリーとでも言うべきものがあるのではないかとは思います。
元々僕自身も映画や小説が好きで、TRPGにはサイコロを振る以上のものがあるんじゃないかなぁと前から考えていた事もあり、こうしたムーヴメントは自然であり、歓迎すべきものではないか、等と思っております。
さて。そんな訳で、このページは記念に作ったリプレイを載せてみたものです。セッションを行った日時とが現在とでややタイムラグがあるのですが、その辺はご了承下さい。
セッションの方は普通のRPGと異なる点が多く、参加者一同新鮮な驚きと盛り上がりが楽しめました。初めてにしてはなかなかうまくいったのではと思っております。何だか、終わった後にどっと疲れたような気がしましたが(笑)。
何と言うか非常に個性的なプレイヤーキャラクターが揃い、面白い所、冗長な所、ちょっち内輪な所、色々あるとは思いますがいかがだったでしょうか。
読んで下さった貴方の心に、熱い炎が‥‥とまではいかなくても、ともしび位が灯ってもらえればと思っております。ご感想などを一言、
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それでは、遥かな異世界でまたお会いしましょう! 心に想像の翼を持った貴方を、RI財団はいつも応援しています!
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