The D-Day is coming

【1】 【
テキスト】【ニューロデッキ】【マップガイド】【オーガニゼーション】【パーソナリティーズ
設定上の力関係】 【コアシステム】【キャラクターメイク】【一般技能】【判定
アクトの運営】【成長】【コンバート】【戦闘】【ヴィークル、イントロン、アストラル

神業および特技】【装備品】【シナリオ】【アーバンアクションレビュー
実際の“D”】【What were "Detonated"?】【Dでハッスル!

 さて2003年8月末のJGC2003で先行発売、9/2に正式発売となった『トーキョーN◎VA The Detonation』。4版登場を祝って既にWeb上ではいろいろと語られていますが、これまでのN◎VAと何が変わったのかを中心に、ここでも改めて取り上げることにしましょう。また、新作の紹介という性質上、過去の公式シナリオ等の一部ネタバレを含んでいるのをご了承ください。情報などありましたらBBS Nexus.ようこそBBSまで。

 注意:以下の略称を用いています。
 トーキョーN◎VA The Detonation:D、“D”、TND
 グランド・クロス The Detonation:GX-D
 トーキョーN◎VA The Revolution Revised:RR
 ナイフ・エッジ:KE
 グランド・クロス:GX
 トータル:エクリプス:TE
 スーパー・シナリオ・サポートの方のSSS:SSS
 トーキョーN◎VA The Revolution:R
 トーキョーN◎VA The 2nd Edition:2nd
 ツクダ版トーキョーN◎VA:1st
 Dルールブックではバサラの元力特技名称に丸付き数字が用いられていますが、機種依存文字なのでこのページでは故意に用いていません。また、特技を表す接頭辞「」が奥義を表すものに変わってしまってややこしいので、このページでは今まで通り奥義に「」、奥義でない特技に「」をつけて区別しています。

Last Updated: 2003/10/03
参考:N◎VAラーの皆様とWeb上の様々なリソース

 デトネーション。N◎VA-D。TND。“D”。新しき変革の風が吹くとき、古き因習は破られ、常識は爆破される。Dという新しき風が示す物は何か。しばし探ってゆくことにいたしましょう。

 Text
テキスト

 Dの各章の扉についている柱小説は長めですが、マーダー・インク結成や藤咲竜二の藤咲組襲名などなど、Dの時代に至った様々な顛末が語られていて今回なかなか格好良くなっています。ニューロデッキのデザイン一新に伴ってスタイル解説やパーソナリティーズなどに使用されている英語フォントもサンセリフ体に変わり、だいぶ感じが変わりました。タイトルロゴもRでは存在したN◎VAの◎の歯車も消えたまま、青と赤を配色したものに変わっています。RRでの改善に従って巻末の索引も揃っています。
 また目立たないところですが、RRの頃から差が曖昧だった英語とニューロタング綴りの英語、今回は完全にニューロタング綴りが消滅してふつうの英語のみになりました。(スタイル名の英語綴りを除く) これからは綴りを間違えてもニューロタングだと言い訳できない?(笑)
 

 Neurodeck
ニューロデッキ

 シナリオ集SSSの表紙の予告どおり、タロットのイラストが幾つか書き下ろしのものに変わりました。R、RRでの変更を含めるとツクダ版及び2ndのイラストは全て一新されたことになります。

カブキ:RRまでの旧イラストは不明。D版からはブラックハウンドの里見隼人巡査?と思わしき若者へ。
バサラ:RRまでの旧イラストは不明。D版からはいまだネヴァーランドに帰還を果たさない無風へ。
タタラ:RRまでの白衣の女性も不明。古いゲストだと“銀のろくろの”シオーンが眼鏡ですがちょっと違います。D版からはタタラというよりエグゼクの印象が強いですが、テラウェア社長ウィリアム・多聞へ。
ミストレス:2ndまでは和服の女性。Rで昔の音羽南海子、RRでほんの少しデザインが変更に。
カブト:RRまでのカブトの男性も不明。D版からは左腕をサイバーアームに変えたシールドに大型拳銃の、こちらも典型的なカブトの男性へ。ブロッカーは金髪なので少し違いますし、Dの新顔ゲストでカブト関係だと唯一クーゲルが元カブトですがこれも違います。それにクーゲルは左利きです。
カリスマ:タロットに合うゲストを後付けで作った一例ですが、Rまで旧イラストは天津昂一郎。RRからはDでも健在のゴスペルの構えのN◎VA軍和泉大佐。
マネキン:Rまでの旧イラストの女性も不明。RRからは誰なのか不明の女の子。ロリ系いやこの位の年齢のオフィシャルゲストを無理やり当てはめる説もあります。
カゼ:RRまでの魔眼のベイラーはやはり伝説の向こう側に消えたようです。D版からの新イラストは黒髪と服のデザインから、一応“暴走警官”レイということのようです。
フェイト:旧イラストの探偵も不明、Dからのコートに煙草の男性は石槌とも取れますがちょっと若作りかも。
クロマク:RRまでの旧イラストはオフィシャルゲストの中では、GX掲載のST☆Rの葛西翁が一番似ているという説が多かったですが、D版からは稲垣玉を溜めている稲垣司政官に。
エグゼク:2ndまでは当時はイワサキ情報処理局渉外担当部長だった篁綾、Rからは軌道派との激闘を控えた千早雅之社長。
カタナ:2ndまでの旧イラストの女性は不明。“鉛の”ルーシーに無理やり当てはめる説もあります。RからはDの時代ではどこにいるのでしょうか、ブランカに跨った“狼王”エリス。
クグツ:Rまでの旧イラストも不明、RRからの男性も不明。囁きのイェーガーなど、後方処理課の誰かに見立てるという考え方もあります。
カゲ:旧イラストはSSS2前編『GHOST DOG』に登場したゴーストドッグと説明されました。RRからは“闇の殺人者”夜叉。
チャクラ:RRまでの結跏趺座したスキンヘッドの女性から、D版では拳を繰り出すストリートファイター風の女の子に変わりました。Dでも時代は<刃乗り>から<鉄拳><徹し>‥‥と見せかけて<乾坤一擲>? 彼女が誰なのかも今後に注目です。
レッガー:旧イラストのレッガーは不明。“紫の血”天などマイナー(つうかマイナー過ぎ・笑)なゲストに当てはめる考え方もあります。RRからは御馴染みの火星人カーロス。Dのレッガーは戦闘も強いです。
カブトワリ:旧イラストの清掃員男性は不明。Rから、Dの時代ではGX-Dで再び顔を見せるのでしょうか、“死天使”イシュタル。
ハイランダー:RRまでの旧イラストは確か1stの表紙の背景の女の子か誰かで名前が設定されていた‥‥とか聞いたような記憶があるのですが、電脳聖母事件でおなじみの“機械の見る夢”アルファ=オメガに変わりました。旧イラストとポーズは同じですが髪の毛の先が機械ぽくなっています。アルファの髪はピンク色でしたがそれはともかく、なぜニューロのタロットでないのかというツッコミをみんなしています。
マヤカシ:Rまでは恐らく現在もニューロエイジ最強の占いじじぃ、RRからはGX-Dで再登場するのでしょう、ST☆Rの御門忍。
トーキー:RRまでの旧イラストは2ndのシナリオ集『BlakkBox』事件で死亡したアレン・ブラッドショウ。D版の薔薇をくわえたこの女性は“D”最大の(嘘)謎です。トーキー関係の新顔でニケは明らかに違いますし、オーガニゼーションのマリオネットに1行載っているゲストかもしれませんし、これから登場するのかもしれません。実は女性だったミサキ・カズマという妄想説もあります。
イヌ:旧イラストの女性隊員は不明。D版からは、これからも健在のブラックハウンド機動捜査課の千早冴子課長。
ニューロ:2ndまでは“炎の虎”マリー、Rからはメタトロン、Dでもメタトロン。なぜ彼がまだいるのかというツッコミもみんなしています。きっとニューロが強くなって嬉しくて意識体で出てきたんでしょうね。(嘘)
ヒルコ:RRまでのイラストも不明、D版の森に佇むサテュロスの如き青年も不明。 アラシ:RRまでの旧イラストも不明、D版も不明。ゴーグルと女性らしきところから旧GXのM○●Nにいた壊しのディルマでしょうか? カゲムシャ:D版は新イラストですが不明。構図がクロマクと対になっているところが芸が細かい。
(おまけ) 旧アヤカシ:GXに描かれた吸血鬼は、リプレイ『ナイトブレイク』でカイルたちに滅ぼされた永生者イスマイルとも取れることが後付けで説明されました。GX-Dで女性のアヤカシに変わるそうです。
アヤカシ: やはり女大公アルドラ・ドルファンのようです。しかしなんというか少女系のゲスト多いですね。大公の魅了の力に気をつけましょう(;´Д`)
 

 Map Guide
マップガイド

 ニューロエイジの世界説明もAI誕生などの件を除きあまり変更はなく、マップガイドもそれほど変わっていないのですが、よく見ると細かい所に時代の変遷が現れています。せっかくなので見ていくことにしましょう。

中央区:
 F.E.I.R.があった場所がフジタ・サーバーガード社屋に。イワヤトを取り囲むアーコロジー群の円の一角に、カフェテラスの並ぶサンライト・ロードが存在。電脳聖母事件に伴いG.C.I.アーコロジーはテラウェアが取得。テラウェアの元社屋がどうなったのかは不明。
 チャマーは説明から消え、篠原司法最高裁判所の場所が明記。千早アーコロジーはセニット情報公開に伴い、「元老たちが歌合せをしている」という昔からの噂が削除。
 旧レイド&ルーラー支社跡地には稲垣司政官官邸建設予定地が。

新星帝都大周辺:
 高級料理店“夕霧”がなくなったが、装備のその他を見るとスキヤキはN◎VAで健在の模様。双蓮寺と皆川神社、大衆食堂“壱”も消滅。
 帝都大図書館の噂に、「異界に繋がっている」というものが追加。Rにはいた“最強司書”楠上イヴ女史が依然として行方不明のまま。
 ウェットシティにカーライルが接触し始め、河渡商事は抗争に備えて要塞化。
 クグツ向けの居酒屋“天将”が追加。合流するキャスト向けなのか喫茶店“エトワール”が追加。死んだゲストの前に佇める斑鳩共同霊園、フランス料理の“クラック・デ・シュバリエ”が追加。カジノ“フリーダム”のジェイク・ジョンソンは相変わらず強い模様。
 アンティーク・ショップ“ゲルニカ”の“魔女ばあさん”ブレンダは遂にお亡くなり?になった模様。二代目の“魔女の娘”シェイラは15歳。ここにも萌え向上委員会の魔の手が?

N◎VAアサクサ:
 トゥルー・フリーダムには実際の力がないのが記述。
 せんべい屋の“浅草屋”、アミューズビル“羽跳ビル”、料理屋“艶潤”、小料理屋“たえ”、饅頭“虎屋”、すし屋の”村正”、タトゥーショップ“壬村屋”が消滅。
 そば屋の“福寿庵”が追加。トーキョータワーは実はT.F.が世界遺産に登録申請中なのが判明。バー“マリア・ラグーン”の位置の他にインペリアルパークの北側に藤咲不動産、桜華道場は浅草寺のそばに存在するのが判明。T.F.副代表を辞した天鵬院悠羽が頑張っているようです。

タタラ街:
 “ジャミングハウス”、リーンフォースが店主のソフトウェアハウス“ビット屋”、談話室“北沢”、製薬会社レッドペッパーとライデンの記述が消滅。紅蓮が鳴りを潜めているのが判明。
 ショットバー“バナナ・ポート”、危険物処理企業クール・クリーナーズ、店主がロシア系のトロンショップ“ソングスター”、ちとマイナーな“マッド・テクノ”がオーナーのM.A.D.モーターズが追加。
 VIVAはらいその人気キャラクターは“ニッキー・スネイク”の他にも“リロード・ジャック”“グールディ”がいることが判明。ネバーランドがネ「ヴァ」ーランドに。しかし装備品のドラッグでは「バ」に戻っている。

スラム/中華街:
 武器屋“ガンズ&ローテク”、僧院ヴィシュヌ・ヴィーハラ、ドラッグ屋“LXR”も。露店の“プラグインズ・パック”も店主の名があるにも関わらず消滅。
 ラルフ医院、御堂真黄のドール・ハウスは相変わらず人気。シスター・マリエンヌの真教スラム救世教会も頑張っている。
 ミリタリー・ショップ“ガンホー”が追加。業物っぽい銃はここで名前を彫ってもらいましょう。
 中華街では故買屋“龍淵堂”、雀荘“皇帝的新装”、張運送公司が消滅。李心心霊治療医院の九鬼豹馬先生はなんと1stの扉小説からずっと頑張っていましたが(笑)遂に消滅。
 漢方薬局の“長命堂”、興武国術館、バー“夜来香”(SSSに登場)、ドラゴンロードが追加。

空港周辺:
 房総幹線道ではLIMITSと関東狂愕連が戦っている模様。ヨコハマLU$Tでは勢力を蓄えているイワサキがイワサキ城下街にアーコロジー建設の噂? ヤクザの銀星会は消滅、河渡連合が勢力浸透中。
 真教浄化派の本拠地であったヨコハマ大聖堂はハレー彗星接近時に信者が篭城し、ブラックハウンドが接収して最近やっと真教教会に返された旨が見られます。(タタラSSSの電脳聖母事件)
 

 Organization Guide
オーガニゼーション・ガイド

 主に公式シナリオ集SSS終盤のSSS15から、Dの時代を予感させる様々な事件が起こりました。日本軍内部の拡大派の存在、北米勢力筆頭のG.C.I.の撤退、石見環大尉や天津昂一郎の死亡、(公式には)ブラックハウンドのゼロの死亡、電脳聖母事件によるAIの出現‥‥。“D”のオーガニゼーションガイドは一見それほど変わっていないのですが、RRからの1年間における変化があちこちに適用されています。
 変わらず千早雅之社長率いる千早重工は健在ですが、千早の軌道派が一大勢力として存在することが明記されました。そして天津一族という市民ランク"S"の特権階級集団も地上を狙っており、ガイドには書いていないものの天津機関という諜報機関がその尖兵として地上で暗躍しています。(同じ黒服黒眼鏡なので、稲垣機関員には強力なライバル出現?・笑)
 SSS18-1『二進法のマリア(前編)』でのいささか強引なG.C.I.撤退により空いたアーコロジーはテラウェア社が入手し、企業界でも大きく躍進しました。またヴィル・ヌーヴ企業勢力の代表格であるレ・トロン・ド・ルテチアとなんと合併を果たし、大きな勢力となっています。ガイドにも載っているアスタロテの星詠みは果たしてこの事態を予見していたのでしょうか。
 イワサキでは反対派を抑えて遂に篁綾がトップの会長に就任。LU$Tを本拠地に一旦退いて機会を窺っています。また、マップガイドからも撤収してレイド&ルーラー社のその後が不明です。

 北米連合のカーライル・シンジケートは解説が1ページに増えました。GF誌別冊のリプレイ『ナイト・アフター・ナイト』で活躍した魔弾のクーゲルが殺人企業マーダー・インクを結成し、シンジケートの尖兵として一騎当千の腕利きの殺し屋たちを率いてN◎VAに攻め込んできます。紅蓮の名誉ある男であったレオニーダ・ガリアーノはどうやら死亡したようです。また、カーライル上層部に存在するという円卓騎士団の存在はシナリオ集SSSでほのめかされるだけでしたが、Dではこのルールブックに堂々と記述されています。あれはキース・シュナイダーの妄想ではなかったのです!
 犯罪世界では藤咲竜二が組員の願いに応えて藤咲組の組長を襲名。南海子率いる音羽組にとっては目の上のたんこぶになりそうです。
 ブラックハウンドは相変わらず冴子課長率いる機動捜査課が活躍していますが、SSS16-2『Last Choice』で円熟した一刀で斬殺された細野君朗隊長に代わり、稲垣機関との繋がりも噂される御堂茜が隊長に就任しました。内部ではこれからも一悶着ありそうです。またDの主要キャラの“暴走警官”レイがパーソナリティーズに。GF誌のリプレイ『ナイトブレイク』に出てくる新人の鹿島アスカもRRから引き続き登場ですが、『ナイフ・エッジ』で御馴染みの里見隼人クンはイマイチ人気がでなかったせいか(?)脱落してしまいました。
 N◎VA軍は石見環大尉が死亡、内部の拡大派との対立が明確化するのか‥‥と思ったらそうでもなく、相変わらず和泉大佐が率いています。よく見るとマネキンSSSのラストから再登場の兆しのあった鳴雷隊長、“遠雷”葛城圭吾中尉が復活しています。
 真教教会は浄化派を破門、また秘せられた聖母殿の活動が活発であることが分かりました。トゥルー・フリーダムでは天鵬院悠羽が副代表を辞して桜華道場の再建に専念、代わりの副代表の“治癒者”ノエルはどうやら昔のメールゲームのN◎VAに出てきたキャストのようです。

 シノハラ・セキュリティ・サービスと並んでマリオネットはR以前からあまり変化のない組織だったのですが、今回は日本との癒着を指摘され上層部が人事異動、遂に三田茂が社長にまでなってしまいました。美人の付き医者さんがいますがこれから胃薬の量は増えるのでしょうか。トーキーのキャストが直に会う機会が多いのはN◎VAスポの九条政次となります。
 1ページ4つの小オーニガゼーションでは、ブロッカー率いるナイト・ワーデンは健在。夜の女王ヘカテはどこかへと消え、1st〜2nd時代の凄腕のひとりだった“軍茶利明王”キョウ・オオサキがこっそりと名を連ねています。フェスラー家やN◎VAセニットも健在、稲垣司政官失脚を狙う勢力もいるようです。また大司教ゲオルグ・フォン・ハウスホーファーの死に伴い氷の静謐派は滅んだのか‥‥との予想に反し、生き残った能天使たちがまだ動かしているようですね。
 音楽関係ではCME(チハヤ・ミュージック・エンターテイメント)が登場され、カブキSSSで登場した小室似の敏腕プロデューサー佐村和哉が載っています。
 Dになって復活したカゼ関係としては打倒LIMITSの旗の元に関東驚愕連合という名前からしてイカした族が台頭してきました。
 Dになって大幅に強化されたニューロ関係のネタとして用意されているのでしょう、電脳関係の企業も加わっています。Webガード専門企業のフジタ・サイバーガード。よく見るとニューロSSSでDirtyウィルスを撃ち込まれて死亡した、N◎VA軍伏雷隊長天津獄斗がAIとして復活しています。
 そして90%以上の普及率を誇るテラウェアのTWウィンドウズに対抗を続けるOSを送り出したセフィロト・ソフトウェア。自己進化するOSというのは実際には危なくて使えなさそうですがそこはゲーム、このへんはこれからも名前からして夢が広がっていきそうです。また、よく読むと同社の社長であるニューは、オメガ・プロジェクトで産み出されたAIの一機ではないかと思われます。そういえばニューロ関係といえばフェニックス・ソフトウェアは黒歴史でしょうかね?(笑)
 

 Personalities
パーソナリティーズ

 果たして新時代のDでは何もかもが変わってしまうのか?という予想に反し、パーソナリティに載っているオフィシャルゲストの面々は意外と変わっていませんでした。SSS等からも何人かデビューしています。
 稲垣司政官は相変わらず、N◎VA軍を掌握した和泉大佐も健在。惜しまれながら消えた石見環大尉の後釜的な位置として情報部少佐の櫛田 千里が登場しました。凛々しい女性ながら全身義体の彼女の動向も注目ですが、よく見ると天津コンツェルン総帥と日本国内から来た軍部文官と繋がりがあることが分かります。N◎VA軍内部も今後乱れそうです。
 千早雅之社長は軌道との対決に備え、彼が3班班長であった頃の部下だった早川美沙も今や課長、しかもとほほキャラに変わっています。
 イワサキ・グループのTOPに立った篁綾はミラーシェードを外してしまいました。彼女も天津一族と繋がりがあるようで、結託して千早地上派を囲い撃ちすることも予想されます。
 稲垣司政官も大ファンだった結城あやは女優デビューと共に惜しまれながら消え、代わりにカブキ勢としてはブルーベリーが登場しました。カブキSSSで彼女の歌声を響かせた方も多いでしょうか。ちなみに僕がRLした時は全然受けませんでちた(ガクリ)
 音羽南海子はまたしてもスタイルが変わり、ハンドルも変わってヘカテと半分づつ合体したのではないかと思えるほどです(嘘)。ナイト・ワーデンからヘカテが消えていることもあり何かあるかもしれませんね。
 新顔ではどことなくインスマス面(酷)の刈谷ミロクは未だに<追跡>ができるのがさすが驚愕連合だったり、ピーターパン始めネヴァーランドの住人は年齢を記号で書くのが流行りらしかったり、占いじじぃの後釜らしい陳元義老師137歳はRevolutionの時代一体何をしていたのだろうかと思えたり、マーダー・インクを率いるクーゲルはさすが一騎当千らしくハンドルも2つ持っていたりとネタはけっこうあります。カーロスが銃を撃てないのも「火星じゃ常識」のようですね。
 ハウンドでは冴子警部が健在、噂のレイも登場です。“暴走警官”というハンドルもレイという名前も一代目が一応いるので正に新時代ですね。形見の日本刀を携えていて悠羽に手ほどきされたのだし、スタイルはカタナを残してカゼを封印した方が良かったんじゃないかなあとも思えます。
 そしてほぼ唯一のフィクサー的ゲストとしてはスティンガーもしぶとく残っています。手の甲の刺青を見せるあの台詞もなく、能力値も変わっており、彼女は実は本人が死んだ後のカゲムシャの一人ではないか?という説もあります。(MS-4さんの 【NFB=D】 の「For D=Kiz パーソナリティーズ」を見よう!) 扉小説でカーロスが倒しているのもカゲムシャでしたし、これはありえるかも知れません。
 『ナイフ・エッジ』では泣きべそ顔のいかにもなヒロインぶりが割と不評(?)だった超AIアルファも、タタラSSSの電脳聖母事件を経て“機械の見る夢”アルファ=オメガとして帰ってきました。ニューロ関係のネタでは彼女は重要ゲストでしょう。しかしシナリオ等を見るとあまり成長はしていないようです。(むしろ絵本を読んでいたりと、前よりも子供に?)

 なおGX-Dで占いじじぃを始め、パーソナリティーは幅広く掲載されるそうです。そういえばいないマイケル・グローリーや悠羽&イシュタルのコンビなど、馴染みの面々もまた顔を見せそうですね。
 

 Balance of Power
設定上の力関係について

 『サイバーパンク2.0.2.0』の日系企業アラサカが最初のモデルだった千早重工は当初はいわゆる悪の部分を含んだ一般的な巨大企業でしたが、メルトダウンの人気から徐々にキャストの所属が推奨される勢力となりました。Rでは革命後の災厄の街を日本軍治安維持部隊が鎖で繋ぎ、『トータル・エクリプス』では軌道のフェスラー家やR&R社が紹介されました。
『グランドX』ではオフィシャルゲストの中にも潜んでいる真教浄化派の暗躍が予感され、『ナイフ・エッジ』以降は和泉大佐と声優さんの人気もあったのか日本軍が徐々に完全な悪役からはシフトしつつありました。そしてRRでは、静謐派のテロリズムや稲垣機関の工作員を相手にすることが多くなりました。

 では“D”の時代におけるいわゆる敵役はどうなるのでしょうか? これについては幅広く用意されています。地上千早と対立した軌道千早との抗争は激化するでしょうし、天津一族も天津機関を使って介入してきますし、一旦はLU$Tに退いたイワサキも機会を窺っています。ルテチアと合併して一大勢力となったテラウェアも強大な敵となるでしょう。G.C.I.は撤退したものの、北米からはカーライルがマーダー・インクを斬り込み隊長にして攻めてきます。まだ完全には滅んでいなかった氷の静謐派の残党も何か企んでいるかもしれませんし、稲垣司政官失脚を狙う勢力もあります。カゼの世界では関東驚愕連合が暴れるでしょう。
 昔のサイバーパンク物のようにキャスト同士が敵対する勢力で戦い合うようなスタイルは難しいですが、概ね、キャストには所属を推奨される勢力が複数用意されており、それぞれに敵対する勢力が存在しているような感じです。

 ところで例えばイワサキは軍需産業も手掛けていますし、精鋭の企業軍や新型兵器を備えた強大な多国籍企業というイメージが当てはまりますが。Micro←→Terra、Gates≒複数の門≒多聞というお遊びからも現実世界のMicrosoftとゲイツ氏が明らかにモデルであるテラウェアはどんな手を使って攻撃してくるのでしょう。なんとなく社内にはエンジニアのニューロの方が多いようなイメージがありますね。
 ルテチアと合併した今は72機の支援AIや星詠み人の予言の助けもありそうですし、“ナンバーズ”と呼ばれる特殊工作員の存在も記述されています。直接攻撃はしないでタップの電源を勝手に落とすウィルスでも送りこんでくるのでしょうか?w
 

 Core System
コアシステム

 N◎VA 4th登場が予告された頃から名前の出ていたコアシステム。一体どんなシステムなのでしょうか。よもやFEARゲー共通ルール? これでハイデルランドやミッドガルドにも自由に行き来できるようになったらアレだなあという妄想までありましたが、Dの蓋を開けてみればなんということはない、ルールの根幹部分を抜き出したものでした。
 行為判定、成長、アクトの運営までがコアルール、キャスト作成と戦闘、シチュエーションルール、その他のルーラールールがN◎VAシステムとなっています。
 コラムにあるコアシステムの説明はどうもこじつけの感がありますが(笑)、これはゲームの失敗と不快の要因を取り除く作業である、またノウハウやテクニックという有益な技術は一子相伝ではなく共有されるべきである、などというあたり、Dの方向性を考えるとなかなか興味深いです。実際にアクトの運営などの記述には、今までの作品での補足やノウハウの蓄積が活かされています。
 なおコアシステムを使ってN◎VA以外のゲームを出したりすることもできそうですが、今のところその予定はないようです。FEARゲーム大賞応募作品にコアシステムを使うのも、一次配布権がエンターブレインにある関係で駄目だそうなので、やはりGURPSの基本ルールなどとは趣旨が違うもののようですね。
 

 Character Making
キャラクターメイク

 外界による市民ランクの決定が若干変わり、IANUSを積んでいないウェットのキャラクターは自動的にXになることになりました。既にかなりの人がツッコんでいますが、暴走警官レイはウェットなのにBです。Dの時代を担う重要ゲストだからか、ゼロの力か、それとも彼女は自分のキーを言い間違うぐらいですから何か訳があるのかもしれません。(笑) パーソナリティーズでもブルーベリーや刈谷ミロクがIANUSを積んでおらず謎です。
 ビルドアップが消滅し、キャストはメイクアップか経験点120(RRまでは148だった)のフルスクラッチで作る形になりました。実は計算するとメイクアップは経験点140で作っていることになり、こちらが得になります。技能スートや装備を強制されてしまうのとどちらを選ぶかでしょう。フルスクラッチを略してフラチ、これで作ったキャストをフラチ者と呼ぶところもあるとか?
 メイクアップでは選んだ主スタイルのペルソナメイクアップのデータを得、あとの2枚分はスタイル毎にABと2つ用意されているメイクアップデータパックから選ぶことになります。パックそれぞれのイメージも記述されていますが、カリスマに真教神父があったりマヤカシにゴースト(ほんとの幽霊?)があったりと幅が広がっています。
 メイクアップに従って作るとコネは4人、社会は計5Lvになります。Dからは無条件取得技能から<売買>が消え、<交渉>が入りました。ではDでは<売買>は重要でないのか‥‥というと、装備が強力で購入レートが高めのものもあるので、逆に<売買>判定を行う機会は増えます。

 装備の中の扱いなので<斬裁剣>や神業が効くのかどうか怖いですが、ライフパスとしてウェットとAIが選択できます。ウェットはニューロのデジタルアクション対象から外れる利点はありますが、チャクラは<縮地>の弱体化も痛くそれほどウェットである利点はありません。
 AIもアルファたちのお友達になれてタップが必要なくなります。がタップには携帯判定が必要とはいえ意識体として登場すれば関係なさそうですし、逆にタップがないとプログラムが起動できないというデメリットがあります。
 まあやはりこの辺はルール的メリットよりも、スタイルとして選ぶべきなのでしょう。アヤカシやヒルコなども今後ライフパスに追加されていったら面白そうですね。
 

 Normal Skills
一般技能

 特技の前に一般技能に触れておくことにしましょう。Dでは名前の漢字2文字への変更、縮小統合が進んでいます。
<セキュリティ>、<トロン>が統合され<電脳>に。<ファイアアー>ムが<射撃>に。<メディック>が<医療>に。<知覚>に<霊感>も含まれることに。<アイデンティティ>は<自我>。<回避>と<アスレチック>が統合して<運動>に。<ヴィークルが<操縦>に。<メレーが<白兵>に。R/RRでもいまいち使われなかった<追跡>は消滅。<アレンジ>も消滅して<芸術>に含まれることになりました。
 何となくブレカナなど他ゲームに似てきましたね。特技でも長い名前は改善される傾向にあり、カゲの<ファインド・ウィークネス>が<死点撃ち>に変わったリしています。

 また、ルールブック本文中での記述はなかったものの、N◎VAシステムでは特殊技能の名称前に「」、奥義には「」をつけて一般技能と区別するのが慣わしでした。(ロートルっぽいことを言うと1st/2ndではさらにコネには「」、社会技能に「§」をつけていました。)
 Dではこれが廃止され、特殊技能には記号なし、奥義にのみ「」をつけることになっています。
 これはあまりよろしくないですね。プロファイルシートでは記入する場所が別なので区別できますが、パーソナリティーズやシナリオの敵ゲストデータで一覧表示されるとぱっと見では区別しにくくなっています。オンラインアクトやBBSへ書き込む時やこのページのようなWebコンテンツ上でも困ります(笑)
 実際、パーソナリティーズとして乗っているゲストでも何人かが、ふつうの特技から「」を消し忘れたままになっています。実は付属シナリオ等では特技に「」スタイルに戻っているので、是非このまま戻ってほしいところです。
 

 Judgement
判定

 R以降、有利の数や達成値上昇系特技による達成値の暴走は長らくWeb上でも議論されていましたが、Dではこの辺りが抑えられています。<コネ>+<交渉>によるコネLv分の達成値上昇は残っていますが、それ以外では有利が完全に消滅しました。
 また技能の組合せ数は「もっとも高い技能Lv+1」ではなく「もっとも高い一般技能Lv+1」となりました。技能の組合せ数対策以外で一般技能を高める必要がないので、極端に高い円熟したLvに達した一般技能はDではあまり見かけなくなるでしょう。
 実は一般技能のない特技同士のみの組合せがあり得るのですが、これについては記述がありません。(まあ、「もっとも高い特技Lv+1」でいいのでしょう。) また、組合せ数に数えない特技というものが存在します。
 特技を組合せた際の効果変更も明記されています。対象は同一でならなければならないので自身と敵一人に同時は無理。距離はもっとも長いものを選択‥‥できますが、知覚系特技で距離を超遠に伸ばして武器の射程を延ばしたりするのはやはり微妙でしょうか。
 RL判断でアクト前に最大達成値を決めてよいことになっていますし、このあたり、Dでは遊びやすさを高める為にいろいろと工夫が見られます。

 キー効果はその場でジョーカー扱いの行動をするのではなく、いらない手札を1枚出してそれをジョーカーに扱うことになりました。(つまり1枚捨てられる)
 カブキのキー効果は消滅し、忘れることの多いJQKの劇的成功の絵札演出も削除されました。しかし、トランプ一組にジョーカーを何枚入れてよいのかの記述まで消えてしまっています。
 

 Rulin' the Act
アクトの運営

 GF誌上などで蓄積されたノウハウがRRには反映され、それはこのDでも全てが引き継がれています。
 上手いRLはみんな密かにやっているものですが、タロットの積み込み(キャストのキーがオープニング以降で出るようにする)が推奨されることになりました。
 よく使われるもののルールには記述がなかったシーンプレイヤーの概念がN◎VAにも導入。せっかくなのでアクセスカードの中にシーンプレイヤーカードもほしいところです。
 コアシステムのアクトの運営のプレアクトの節には装備購入の記述がなく一瞬焦りますが、これは後の方のN◎VAシステムのルーラールールのところに書いてあります。【外界】以下のアイテムは無制限に購入可能。【外界】より上のものは【外界】+差分分の報酬点で購入可能です。Dでもロゴス100個買い技も可能です。

 経験点がいくらか変わり、シーン登場回数は÷3でなく÷2に。「よいロールプレイをした」が「すばらしい活躍をした」に微妙に変わりました。「他のプレイヤーを助けた」はルールブックには「助ける言動を行った」とあり、雰囲気を明るくしたり不快でない程度のルール説明も入ることが書いてあります。
 PLが得られる最大経験点が14(+あれば《ファイト!》分)になり、少し稼ぎやすくなりました。またRLの経験点はPLの得た経験点合計÷PL人数or3になり、PLの経験点獲得条件がそのまま反映されるようになっています。PL4〜5人でアクトを行った場合に3で割るとRRまでよりいくらか多く得られます。最大は25点とありますが通例十点台半ばぐらいでしょうか。
 レコードシートにはアクトタイトルを書く欄が上にはないですが、これはタイトルからネタバレになることを防ぐ為だ‥‥とする説もありますが違いそうですね。
 そして、既にかなりツッコまれているようにレコードシートには「会場の手配、連絡を行った」の1点を書く欄が抜けています。またルールブックの経験点取得項目と微妙に書いてあることが違います。シート類はGX-Dでの再録か、公式サイトでのPDF版配布を願いたいところです。
 今まではレコードシートはRLに提出でしたが今回からは付属のチケット欄にRLのサインを貰ってPLが管理するようになりました。やはり小さいチケットだとなくしやすいからでしょうか。
 また他のFEARゲームに習ってRL用のキャスト管理も含めたアクト管理シートが正式に付属し、RLの獲得経験点はここで管理するようになりました。ちなみによく見るとPLの経験点合計を「PC人数」で割るように書いてあります。0で割らずにここはPL人数で割りましょう。(笑)
 他、小さいことですがアクトとアクトの間のアンダーワークにストーリーやイラストの依頼を果たすと得られる経験点が1から1〜3点に変わっています。ぽっくんもこれからちゃんともらおうかなあ。w
 

 Evolution
キャストの成長

 RRまでの経験点チケットは半分。コンバートする時はRでのフルスクラッチに換算してからその半分の経験点で。
 技能1Lv上昇には変わらず5点ですが、能力値および制御値を1点上昇に必要なのは7点から10点となりました。Dは強力な装備品の常備化にけっこう経験点が掛かりますから、能力値がやけに高いキャストは少なくなるでしょう。
 装備の章でも述べますが常備化には[装備の購入レートの10の位+1]ではなく、装備それぞれに個別に決められた値の経験点で常備化することになりました。常備化レートというルール用語はDからはなくなっています。

 特筆すべきはキャラクター作成時点から、特技数オーバー時の15点での特技取得、3枚重ねの真スタイル以外のキャストでも25点で奥義が取得できるようになっていることです。
 R/RRでもある程度の経験点で遊ぶ際には、Lvが低くても持っているだけで効果のある特技をオーバーで取得しているキャストは数多く見かけます。
 また、奥義を使いこなすキャストはRでは筆者は真カタナと真カブトワリと真カブトを見かけたぐらいでしたが、GXの奥義書登場以降は状況が変わりました。スタイル3枚別、あるいは2枚+1枚のキャストが最も高い能力値に合わせて奥義書を1Lvあるいは2Lv取得、戦闘時の必殺コンボに重ねたりするタイプのキャストが増えたのです。
 特技数オーバーと奥義持ちに関してはD以降もこの状況が続くでしょう。逆に真スタイルはD以降も同じく、あまり増えないのでは‥‥と思います。(真カゲや真ニューロ、真バサラは純粋に強そうですけどね。)
 

 Convert to "D"
コンバートの注意点

 さてDになって心機一転まず新キャストをと考える方も、いや愛着のあるキャストをコンバートしてと考える方もおられるでしょう。RRから約1年しか経っていないので、Rのキャストの子供の2世キャラ‥‥というのは設定によりますがちょっと早いかもしれませんね。
 経験点が半分ということからもDの新キャラで遊べということでしょうが、RRのフルスクラッチで算出した経験点の半分+Dの120点でコンバートしたキャストの使用は可能です。ルール細部の変更に伴い注意点があります。
 まず特技。入れ替えや効果変更、組合せやタイミングの明記によってDからは使えなくなるコンボがかなりあります。<メレー>や<ファイアアーム>に戦闘系特技を1つ2つ重ねた程度ではなく、複数スタイルの特技を重ね合わせてニューロなことを実現していたキャストは要注意です。特技とアウトフィッツで有利を何重も重ねていたキャストも大変ですね。実効果はないものの演出的に組み合わせていた特技が、Dからは組み合わなくなるパターンもあります。また、トループを強化して率いていたキャストは、スタイルによってはトループ召喚すらできなくなるパターンがあります。マイナスナンバー、マヤカシのエニグマンサーは当然ですがGX-Dでどうなるのかを待ちましょう。
 もうひとつは当たり前ですが装備品。総入れ替えによってだいぶ考えなければなりません。業物や相当品によるユニークなアイテムで個性を主張していたキャストは要注意です。ほぼ全てに電制がついてニューロ色が強くなったDでは、銃やサイバーウェアで戦う戦闘系キャストはともかく、呪物などを使うアストラル系キャストが辛そうです。(GX-Dで装備品追加があるでしょうが‥‥)
 キャストの持つオフィシャルゲストのコネについては当然ながらパーソナリティーズの入れ替えがあるので変化がでてきます。が、稲垣様は「みーんな死にやがった」と仰せですが、石見環大尉や最後の猟犬ゼロや細野隊長や日輪の人などを除けば、Dまでに死んでしまったゲストは実はそれほどは多くありません。GX-Dで懐かしい面々もパーソナリティーズに幅広く再録されるそうですから、これを待つのも手かもしれません。
 知っての通り“D”の世界はそれほどは変わっていないので、設定上の問題で使えなくなるキャストはそれほど出ないはずです。特に、シナリオ集SSSスタイルで遊ぶ際の千早後方処理課員、ブラックハウンド機動捜査課隊員、マリオネットのトーキー‥‥などは、導入に出てくるゲストが少々変わるぐらいで今までどおり活躍できます。
 差があるとしたら犯罪結社の紅蓮やカーライルでしょうか。レオニーダ・ガリアーノが死亡?行方不明?となり、マーダー・インクが明らかな敵役として登場する今、彼らの立場は微妙な物となりそうです。(といっても、ジツはファンサイドでも紅蓮やカーライルはいまいち見掛ける数が少ないですが‥‥/笑)
 また、例えば“星詠みの”アスタロテを助言者的な立場の知り合いとしていたキャストは、テラウェア開発部に収まった彼女との関係に変化があるかもしれません。

 まあマイナススタイルのデータ、エラッタ、追加装備、追加パーソナリティーを含め、コンバートはGX-Dを待つべしというのが大方の見方です。
 

 Combat
戦闘ルール

 特技、装備と並んで細部に変更点が多い戦闘ルールです。
 カット進行はプロセス進行となり、セットアッププロセス、イニシアチブプロセス、メインとチェックプロセス、クリンナッププロセスに細分化されました。特定のプロセスで使える特技も幾つかあります。
 実はセットアップに何回判定していいのかが書いていないのですが、やはり1回でしょう。また厳密に解釈するとアクションとリアクションを宣言してから達成値を計算するので、攻撃側の達成値を見てからリアクションをどうするのか決めることはできなくなります。以前よりも読みが重要なスリリングな戦闘が楽しめます‥‥もしくは、今まで通りにアクション宣言時に達成値も宣言するスタイルをとることもできるでしょう。
 戦闘中の<隠密>はカゲの<影化>、バサラの<元力:光学>を除き不可であることが明記されました。カブトが盾を持った際などあいまいだった遮蔽物のルールは全削除されました。
 銃器の3点バースト射撃はCDな機能であるとしてなくなりました。ちなみに現実世界では別にCDな訳ではなく、練度の高い兵士はフルオートで短時間だけトリガーを引く指切り発射でバーストと同じことができ、そうでない兵士向けや3点連射で確実に相手を倒すためにバースト機能が用意されています。最近のアサルトライフルだと最初から特殊部隊向けのSIG SG552-2はバースト機能が削除されていたりもしますね。
 また、フルオートの1カット1回の制限はなくなりました。カブトワリに<スピードロード>がないDでは、実際には弾数の関係から、そう何回も撃てることはないでしょう。

 そして『ブレイド・オブ・アルカナ』等でもお馴染みの[エンゲージ]の概念が導入されました。距離を詰めてこようとする相手を妨害するような行動もできるようになっています。エンゲージ攻撃が可能なのはフルオート銃器、カタナの<旋風撃>、バサラの<拡大>、カブキの<熱狂>、カリスマの<集団催眠>、タタラの<タイムマジック>。カゼの<マルチアクション>が対象をLv人上昇です。対象を[範囲(選択)]にできるのはカブキの<熱狂>、カリスマの<集団催眠>、カブトワリの<花吹雪>、タタラの<タイムマジック>です。
 アクション内容にも変化があります。たいてい戦闘前の演出で準備したことにすることも多かった武器の準備が、メジャーからマイナーアクションに変わりました。宣言するだけで効果を発する特技や装備用の[オートアクション]という分類も加わっています。ルールを熟読すると判定が必要なマイナーアクションにもプロットを消費してしまうことになりますが‥‥これは致命的なのでエラッタを待ちましょう。
 サイバーウェアのウェポンマウントに武器を格納するとマイナーではなくオートアクションで準備できるので、今後は武器を体内に埋め込んだ殺し屋も増えそうです。
 Dでは御霊IANUSがなくサイバーウェア一斉起動ができません。また転倒などのバッドステータスでマイナーアクションを消費することが多くなるので、マイナーアクション回数が以前より重要になります。これを伸ばせるのはクグツの<マルチワーク>、レッガーの<手妻使い>、間接的にはカタナの<羅刹>、サイバーウェアの“スリーアクション”です。

 ここもブレカナ等他ゲームに似てきましたが、転倒、毒、捕縛の[バッドステータス]が導入されました。N◎VAの戦闘が1〜3カットで勝負がつくのは同じなのでそれほど重大ではありませんが、肉体戦ダメージチャートの副次効果や、特定の特技で発生します。頻発の転倒はマイナーアクション消費で起き上がれますが-10というペナルティが大。毒の状態はそれほど起きなさそうですがメインプロセスを1回消費。装備品の“スネイク”、チャクラの<刃乗り>、イヌの<捕縛術>で発生する捕縛はメインプロセスを消費しないと武器が使えなくなります。キャストが全員で捕縛したりすると危険です。
 これらのバッドステータスに対抗できるのは組み合わせれば無視のカゲの<ベイルアウト>、即座に打ち消せるカブトの<獅子心>、治癒できるミストレスの<勝利の女神>、ドラッグのアンチドートです。

 ダメージチャートも幾らか変更になりました。Rの[死亡]が[完全死亡]に、精神戦は[発狂]が[精神崩壊]に。10以上のダメージはバックファイアや転倒などルール的な副次効果があるものが増え、致命的ないわゆるデスナンバーも増えました。Dでは見切り系で減らせるダメージも固定なので、相手の防御値と見切り系Lvから逆算して特定番号のダメージを狙って当てるという、いわゆるピンポイント攻撃もやりやすくなっています。
 よく見ると、真面目なアクト中に発生するとシボンヌだった[19:生殖器損傷]が[五感消失]に差し替えられて気絶する[脳しんとう]が増えていたりして、少しエレガントに(嘘)なりました。明記はないものの精神戦が封じられて台詞が重要となるシナリオでは致命的だった[8:発声器官損傷]も、転倒が起こる[8:衝撃]に変わっています。

 現実世界のキャストも、ヴィークルに乗った状態も、イントロン中も、<幽体離脱>中の意識体も、全てアクションランクは2に統一されました。地味ですがトループのアクションランクも「人数/10+1」から「人数/10」に減っています。
 トループを呼べるのはカリスマの<親衛隊>、クロマクの<子飼い>、エグゼクの<直属部署>、クグツの<メイデイ>(成長不可トループ)、レッガーの<派遣依頼>、イヌの<増援>です。
 アクションランクを上げる方法は千早の自律行動型バイク“ソードフィッシュやルテチアの新型タップ“タイプ・マーズ”、サイバーウェアの“クロックアップ”で3。完全義体の“剣”で3。サイバーウェアの“タイプD”で4。
 特技ではバサラの<加速>、チャクラの<縮地>、カブトの<自動防御>(リアクション専用)、カタナの<羅刹>、変則的ですががカゲの<分身>でもAR1の分身が増えます。ミストレスの<鼓舞>でもアクションランクが譲られ、カゼの<ロケットスタート>がAR順を無視して最初に行動することができます。

 D基本ルールではプロット以外からリアクションができるのは肉体戦はカブキの<ハードラック>。精神戦ならクロマクの<泰然自若>が手札からリアクション可能。ハイランダーの<影の守り手>も重ねると肉体戦も手札リアクションが可能になります。

 見切り系特技は[ダメージ軽減技能]と分類されましたが、[ダメージ軽減技能]不可の攻撃が行える特技がDでは強力です。カタナの<鬼の爪>、カゲの<霞斬り>、精神戦はマネキンの<毒舌>、社会戦はトーキーの<スッパ抜き>。
 またリアクション不可攻撃も健在でカゲの<陽炎化>、<完全奇襲>、レッガーの<捨て身>などがあります。トーキーの<すり抜け>もリアクション不可で移動ができますね。
 これらのリアクション不可攻撃に対応し得るのは、物理攻撃がカブトの<反射防御>、チャクラの<心眼>、ハイランダーの<影の守り手>。全てに対抗できるのがハイランダーの<後光>、フェイトの<警報>、エグゼクの<運命の輪>。またミストレスの<母性本能>が他人の肉体・精神にリアクション可能です。

 少ないですがアクションの達成値を減らす特技がカブキの<カース>、トーキーの<シャッターチャンス>と存在しています。避けたりしてしまった方が早そうですが、これらで差分値を削ったりする光景が見られるかもしれません。

 以前は凶悪さを誇ったイヌの<フリーズ>のAR削りは単独、カブキの<カース>も上記の如く達成値マイナス技能になりました。<心頭滅却>も消滅し、ダメージ先送りは<バンザイ>だけになっています。
 また<隠し武器>も名称変更になったスタイルがあり、<戦術>や<携帯許可>が強くなっています。携帯判定のルールをよく見ると使用できる技能が<社会:N◎VA>と<隠密>になり、<社会:警察>が消えていますが‥‥この辺はエラッタで変わるでしょうか? 使える特技にも幾つか抜けがありますね。

 有利不利がないこと、能力値がそれほど伸びないことから、Dの戦闘での達成値は全般的にそれほど伸びず、元々の21やちょっと修正が入った25位でしょうか。RRではありえた30周辺を見ることはあまりなさそうです。
 しかし達成値に歯止めが掛かったものの、Dではダメージを増すサイバーウェアやドラッグ、サイコアプリケーションがあるので差分ダメージ追加がなくてもダメージはけっこう伸びます。見切り系が弱く、ダメージ上昇手段に比べてダメージ減少手段があまりに少ないことにも注意が必要です。
 カブトは弱体化しましたが、リアクション放棄見切り系任せのR/RRよりもリアクションで攻撃を食い止める重要性は増しました。厳しい戦闘はリアクション用のキャラとアクション用キャラで分担する戦術も見られそうです。
 

 Vehicle, Intron, Astral
ヴィークル、イントロン、アストラル

 使う機会がそれほどない割に細かかったヴィークル関連ルールは統合され、イベントは消滅、クラッシュチャートなど複数あったヴィークル用ダメージチャートはひとつに。IANUSと並んでニューロエイジのサイバーウェアの基本だったWINDSは消えてしまいました。ヴィークル搭乗時のアクションランクも2、基本ルールではバイクの“ソードフィッシュ”でだけ3が実現できます。ヴィークルの速度表記は消え、速度の値は数値に変わりました。オプションスロットも一見なくなったように見えますが説明テキストの中に存在します。
 現実世界での行動におけるルールの統合が進んでヴィークル専用ルールは少なくなりましたが、Dでは速度をそのまま足せる<ドッジ>や《脱出》の強化、関東驚愕連合の登場など、カゼ復権の兆しがあります。今後追加データのヴィークルもあるでしょうしこれからも楽しめるでしょう。

 トロン戦は消滅、ニューロは現実世界に干渉して様々な影響を及ぼすスタイルに変わり、<幽体離脱>したマヤカシ関係もみな統合されたルールで扱うことになりました。
 電話の相手、イントロン中、アストラル体、そのシーンに肉体以外で登場した存在全てを表す[意識体]という概念の登場です。しかも“ゴースト”とかなり攻殻チックなルビが振られています。前からシーンの表舞台内で電話連絡が頻繁に行われた際、相手のキャスト/ゲストが登場したのかなどがごっちゃになることがよくありましたが、そのあたりがすっきりしました。
 タップを通して意識体で登場するのが新たなイントロン。今や目標のトロンやIANUSを探すのにアドレス探しの1行動も不要。例外を除いたほぼ全ての装備は【電制】を持ち、その全てがニューロの干渉の標的となります。コンピュータはどこにでもあり、世界は情報から構成されているのです。
 IPアドレスは果たしてバージョン6に拡張されたのか桁数はもっと増えたのだろうかという感じですが、これには下手な近未来RPGを超えてしまった現実世界の技術進歩、ユビキタス・コンピューティングの概念や、イメージソースですと明らかに『攻殻機動隊』が連想されますね。
 電脳空間関係はサイバーパンク物RPGの華ではありましたが、確かに難しかったりして敬遠されがちだったのも事実。歴代のN◎VAでも、古い話で恐縮ですがむかーしゴーストハウンドのレイ・フラッシュやカッコウが電脳空間上で戦うシーンがリプレイであったぐらいでそれほどは出てきていません。(まあブラックキャットや、キーファー巡査もニューロですが。) 自分のプレイを思い返してもニューロ物のシナリオや活躍してきたキャスト/ゲストでのニューロはそれほどは記憶になく、達成値を上げまくった<社会:Web>がSSS形式のシナリオだと威力を振るってきたことばかりが思い浮かびます。(笑)
 激強になったのはともかく、今回思い切った形でニューロ関係のルールが一新されたのは現実が未来に追いついた新時代に相応しい変化かもしれません。

 記述が少ないですが<社会>or<コネ>に+<電脳>を組み合わせることでニューロは意識体で登場。意識体は現実世界に物理攻撃はできないのですが全てデジタル・アクションであるニューロ特技で干渉可能に。<ヴィジョナリー>は効果が変わり、意識体で登場する上にシーン内のエキストラやドロイドを乗っ取って動かせる。<フリップフロップ>は肉体ありで登場しながら同時に意識体としてデジタルアクションを行える、ということのようです。

 さて以前からみんなのヒロイン(棒読みで)の超AIのアルファたんは触ることのできる高度なホログラフで現実世界のシーンに登場していましたが、意識体はあんな感じなのでしょうか。
 実は簡略化されたのは良いのですが、意識体周りは記述が少ない上にとてもあいまいです。イントロンした意識体やアストラル体、現実世界の存在、それぞれ同士でどれがどこまで干渉できるのか、知覚はできるのか、隠密するべきなのか、距離はどうなのか、携帯判定はどうなのか、などなどゲーム的に細かく考えると疑問がたくさん沸いてきます。このあたりは今後の補足を願いたいところです。
 これに関しては井上(仮)さんの【TRPG BANK】のN◎VAの「意識体の謎」 に面白い記事が載っています。

 古きギブスンの時代から、電脳空間には緑の格子が縦横に走り、光の渦と軍用ICEとデータの沃野と巨大企業のデータ・フォートレス、論理的無限長を持つ銀の虚空が広がっているものでした。
 トロン戦がなくなった今、イワヤトを中心に独立して存在していたN◎VAの電脳空間はどうなったのでしょう。もしかしてデトネートされてしまったのでしょうかっ?!‥‥と思うところですが、ルールブックの最初の方には記述があります。公式シナリオでもそれらしい描写が少しだけありますし、なくなってしまったわけではないようです。
 あるいは、意識体として登場するニューロの視点に合わせて描写するのも面白いかもしれません。彼らには薄らいだ現実世界の風景が見えるのに加え、キャラクターの持つ【電制】ありの全ての装備やトロンが輝いて見え、そこここのケーブルの中や宙空を走る情報のストリームの流れを知覚することができるのです。
(これで光の奔流が緑色だったりするとビジュアルはますます『マトリックス』的?)
 

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