<1日目> 旅立ちの日 | |||||
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- ●1999年11月5日(金)
- 5:00 起床。洗面などして、最後の用意を整えます。これで、この家ともしばらくの間、お別れともなると、妙に切なくなったりするものです。
- 6:40 家を出発。大きいスーツケースをごろごろと引いて、駅へと向かいます。こんな時間にこの辺を歩くことってないので(出勤はこの約1時間半後…)、朝の雰囲気が新鮮にも感じられます。
- 7:20 バスで三宮を出発。リムジンバスで、ここから関西空港まで向かうのです。ひょっとして、同じツアーの参加者の方?と思しき人も2〜3人いました。期待にわくわくとしながら、バスは湾岸道路を走って行きます。交通量も少ないから、すいすいと進んでいきますね。案外と早いものです。
- 8:30 関西空港に着。まずは、団体の受付に向かいます。今回のツアーの添乗員さんがいらっしゃって、必要な手続きなどを教えてくれます。とりあえずはスーツケースにツアーのタグを取り付けて、そこへ預けておき、また、空港の使用料を払い、朝食替りのハンバーガーを買ったりするのでした。
- 9:10 全員が集合して、再び、添乗員さんの挨拶と説明を聞きます。ここで、今回のツアーの参加者の方全員のお顔を初めて拝見することができます。…結構、平均年齢が高そうですね。ハネムーンで来ているのって、私達だけで、あとはどっちかと言うと、フルムーンって感じの方ばかりですね。いやはや…(^^;
- で、今回、搭乗するKLMの飛行機はスーツケースを自分で荷物の受付のところまで持っていかないといけないのだそうで、全員、ごろごろとスーツケースを引いて、受付へ向かいます。荷物検査で引っ掛からないかな…と思っていると、あっという間にクリア。まずは一安心です。その後はしばらく自由な時間。手荷物検査や出国審査を無事にクリアした後、免税店をぶらぶらとするのでした。何かいいモノ、あるかな…と妻は一生懸命に見てまわっていましたが、結局、あまりなかったみたいですねぇ。(>_<)
- 10:15 搭乗開始。手荷物をかかえながら、いざ、機内へ。見ると、2列+4列+2列という座席になっています。私達の席は、真ん中の4列のうちの左側2列、最後尾の1つ前、という席です。…トイレがすぐ近くで、便利かも。(^^; 荷物を上の棚に押し込み、離陸を待ちます。
- 10:50 いよいよ、飛行機が動き出します。ぐるぐると空港内を5分程、動いた後、速度が一気に上がり、機体はふわっと空中に浮きます。無事に離陸できてよかった。(ぱちぱち)さ、そして長いフライトが始まります。飛行機は日本海を抜けてウラジオストクの方へ向かい、そこから西へ、シベリアを越えて行く、という経路を取ります。延々11時間に渡るフライト、長いなぁ…
- 12:00 1回目の機内食が出てきます。鳥肉の照り焼きののったご飯(コンビにの弁当にもこんなのってありますよね)に、サラダ、小鉢(みたいなもの)、それにケーキがついてきます。結構、美味しいやん、とあっという間に全部、平らげてしまいました。
- 食事が終ると、映画が始まります。上演されたのは、「ハムナプトラ」。エジプトを舞台にした、冒険もの、かな。3千年前に、ファラオの愛妾を愛してしまったがために、行き埋めの刑を処せられた高僧の悪霊が、よみがえり、それを封じ込めようとする主人公達との闘い、見出すと、たまらなく面白いんだな、これが。初めは、眠ろうかとも思ったのですが、ついつい、全部見てしまいました。
- 17:00頃 映画が終って、ちょっとだけ眠った後、アイスクリームが出てきます。しっかし、まだまだ遠いですねぇ… 飛行機はロシアの上空を飛んでいるようです… もうひと眠りしましょう。
- ちなみに、機内放送では、チャイコの2番とか、アンダーソンの小品集とかを流しています。選曲をしているのが、レナード・スラットキンさん。BGMにはもってこいです。
- (ここからアムステルダム時間)
13:00頃(日本時間:21:00時頃)
2回目の機内食。ペンネ料理です。だから、というわけでもないのですが、妻と2人で、ワイン(しかも赤と白の両方)も頼んでしまいました。(^^;
- 飛行機は、バルト海上空を通過して、デンマークの辺りを飛んでいます。さ、あと少しだぁ!
- 14:54(日本時間:22:54)
アムステルダム到着。予定通り、無事に着陸。その後、添乗員さんがチェックインの手続きをされるのを待ちます。が、そのチェックインのためのコンピューターがダウンしてしまって、すぐに復旧できないとのこと。おいおい…(2000年問題は大丈夫か?)と思いながら待つことしばし、添乗員さんが帰ってきはります。そして、バスの待つ方へと向かいます。
- 16:15(日本時間:24:15)
飛行機の乗り継ぎ時間を利用してのアムステルダム市内観光へ。バスで市内の要所をぐるっとまわるだけのミニツアーであります。空港から出てきて、バスに乗り込む時に、初めて自分の足で、生のオランダの地、生のヨーロッパの地を踏んだ、という実感がわいてきて、何か、感動もんですね。思わず、妻と2人ではしゃいでしまいました。(^^;
- 市街へと向かう道すがら、アムステル川沿いに並ぶ奇麗な可愛らしい家々を見たり、レンブラントの像を見たり、風車を見たり、と、ミニツアーと言うても、それなりに楽しめます。運転手さんと添乗員さんとが、いろいろとやり取りをしながら、コースを決めてはるのですね。ちょうど、ラッシュアワーに重なってしまっていて、運転手さんにしてみれば、混雑、渋滞が心配、とのことなのです。なるべく交通量の少ない道を選んで走ってくれているので、こちらも変にストレスを感じることもありませんね。さすが、です。
オランダの風車 →
- で、市街へと入ってくると、その街並みの美しさに、思わず、ほぉっとため息が出てしまいます。古い街並みがそのままに保存されているのです。メルヘンチックな雰囲気を漂わせている、アンティークな建物達、これをそのままにしっかりと保存していこうというのは、さすがでしょう。内装は変えても、外装だけは絶対に変えないという街全体の姿勢には感心しました。
- そうやって見てまわっていると、ふと目に飛び込んできたものが。コンセルトヘボウの本拠のホール! あのコンセルトヘボウ管弦楽団のホールが、目の前にあるのです! もちろん、ここも外装はいたって奇麗で、また、話によれば、ヨーロッパで3番目に音響の素晴らしいホールなんだとか。こんなものを目の前に見たら、断然、行きたくなっちゃうというものです。(^^; 機会があれば、絶対に、ここでのコンセルトヘボウ菅の演奏を聴きに戻ってくるぞ!と、心に誓うのでした。(実現するのはいつのことやら…)
夕闇に浮かび上がる、これがコンセルトヘボウだ!
- 18:00(日本時間:26:00)
市内ミニツアーから空港に帰ってきます。で、次の便に乗るまでの約2時間、自由行動となります。ちょっと疲れ気味ではあるのですが、ひたすら、免税店を見てまわっていました。とにかく、広くて、いろんなものを売っているから、つい、あちこち見てしまいます。安く売られている、イギリス製のPDA、「Psion」にも興味は尽きないのですが…(^^; で、せっかくだから、何か記念に買って行こう、ということで、オランダらしいもの、キス・ドールのマグネットと、風車の柄のおちょこ(?)を買いました。日本円も使えて、ちょうど千円。ちょっとした思い出です。(そういえば、私にとっても妻にとっても、ヨーロッパはここが初めて、なんですね…)
- 20:20(日本時間:28:20)
集合、そして搭乗手続きと思いきや、どうやら飛行機が遅れているらしくて、なかなかそういう気配がしません。仕方なく、ベンチに座って、ひたすら待ちます。おいおい…(;_;)
- 21:30(日本時間:29:30)
遅れに遅れて、搭乗手続きも完了して、ようやく出発。本日2度目の離陸です。今度の飛行機は、Transavia社のもの。ちょっと小さめの機体です。雨の振り出した夜のアムステルダムを後にして、モロッコへと飛び立つのでした。
- 22:00(日本時間:30:00)
本日3度目の機内食。眠いぞぉ、とも思うのですが、でも、出されると食べてしまうんだな、これが。(^^; またパスタかよ、って感じの、マカロニ料理でした。黙々と食べて、あとは、しばし、眠りに就きます…
- (ここからカサブランカ時間)
23:50(日本時間:32:50)
カサブランカに到着。日本を出て、一体、どれだけかかったんだぁ?ってくらい、遠かったですねぇ。ま、「日の出る国」から「日の沈む国」へ行くわけですから、時間がかかるのも無理もない話ですね。
- 25:00(日本時間:34:00)
入国審査に無茶苦茶、時間がかかって、ようやく、審査と荷物検査、預け荷物の受取りと両替とを済ませると、もう、こんな時間。空港から外に出て、遂にモロッコの地を、アフリカの地を踏んだ、という実感にひたる間もなく、バスに乗り込み、カサブランカ市内のホテルへ向かいます。そして、ここで、このツアーの間、ずっとお世話になる現地ガイドさんとドライバー、それにドライバーのアシスタント(運転手業の下積みとして、バスに寝泊まりして、荷物の管理や清掃等をする、というのがあるそうです)の3人の現地スタッフが紹介されます。
- 25:30(日本時間:34:30)
ホテルへチェックイン。今日のホテルは、「Holiday Inn Casablanca」さん。ようやく着いたぁ! こうやって、無事に今、モロッコにいるんだ、という実感もわいてきて、何か、ほっとしたような、無茶苦茶嬉しいような、そんな気分です。
- 27:30(日本時間:36:30)
入浴を済ませて、さ、やっと、ゆっくりと休むことができる…それにしても、とぉっても長い一日でした…
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