らいぶらりぃ
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ディズニー・オン・アイス/センテーニバル

●日 時2001年8月25(土)10時30分開演
●会 場大阪城ホール
●出 演 ベル&ナラ:ナタリア・ザイツェヴァ
王子&シンバ:ドミトリ・サヴィン
ジーニー&ゼペットじいさん:スコット・アーヴァイン
ガストン&シャン・ユー:ブライアン・ダックワース
ムーラン:アニー・ラモス
ウッディ:ヴラディスラヴ・ヴラディミロヴ
ピノキオ:松浦功
ブルー・フェアリー(星の女神):アリソン・ベネット
シャン&バズ・ライトイヤー:小山朋昭
プロデュース:ケネス・フィールド
●内 容【第1部】
ミッキー・バンド登場!
ピノキオ
トイ・ストーリー
美女と野獣
クラシック・プリンセス
ミッキーマウス・クラブ
イッツ・ア・スモール・ワールド(世界はひとつ)
【第2部】
グーフィーとザンボニ
アラジン
ムーラン
バグズ・ライフ
ライオン・キング
フィナーレ〜ディズニー・マジックの100周年

 今年もまた、ディズニー・オン・アイスに行ってきました。3年連続です。今年の公演は、「センテーニバル」というタイトルがついています。新しい世紀最初の公演、ということもあるのでしょうが、実は今年は、ウォルト・ディズニーが生まれて100年目の年なのですね。それを記念しての「センテーニバル」、いわば、生誕祭なのです。

 さて、その公演の内容はと言うと、これが実に盛りだくさん。ディズニーの様々なキャラクター達が次から次へと出てきて、好きな人やったら、もうたまらない、というところでしょう。ミッキーやミニー、ドナルドにグーフィーはもちろん、ピノキオ、「トイ・ストーリー」のウッディやバズ、「アラジン」のジーニー、「バグズ・ライフ」のジミニー・クリケット、「ライオン・キング」のシンバやラナ、ブンバァ、「美女と野獣」のルミエールやポットおばさん等々、それはそれはもう、たまらなく可愛らしいものです。特にジーニーは、秘技、分身の術(?)を披露してくれて、舞台上がジーニーだらけになったり、ばくてんを決めたり、客席の方にも出てきて、お客さんの席を奪って、隣の女性の肩を組んでみたり、と、サービス精神満点で、私達を楽しませてくれます。見てる分には楽しいのですが、でも、実際、着ぐるみを着た状態で、これだけの動きをするのって、ほんと、大変なのでしょうね。いつも思うのですが、スケートの技術も世界最高の方ばかりを集めてのショー、本当に素晴らしくて贅沢なものだと思います。

 そして、スケートの技術という点から言うて、忘れてはならないのは、やはり、華麗な舞いを見せてくれた、アイス・ダンスのカップル達でしょう。白雪姫と王子、シンデレラとプリンス・チャーミング、「美女と野獣」のベルと王子、アラジンとジャスミン姫、ポカホンタスとジョン・スミス、「リトルマーメイド」のアリエルとエリック王子等々、これまでスクリーン上で私達に素敵なラブストーリーを見せてくれたカップル達が一同に会しての見事なまでのアイス・ダンス・ショーが、途中で繰り広げられたのです。各組とも趣向を凝らした演出で、豪快なまでのリフティングを見せてくれたりして、その美しさにはもう、うっとりとしているだけなのでした。いやぁ、素晴らしいものです。

 いろいろなキャラクターや人物達が入れ替わり立ち替わり出てくるのですが、どれも出番としては短いものばかり。でも、そんな中、ピノキオだけは割としっかりとストーリー展開を追っての構成になっていました。このピノキオに扮していたのが実は、日本人の松浦さんなのですね。豪快なジャンプなんかもばっちりと決めていて、いかにも元気いっぱいのピノキオという感じの演技が印象的です。外国人のスケーター達が多い中、日本人のスケーターもこうして頑張ってはるというのは、私達にとっても何か嬉しいものです。ダイナミックな演技で、世界中の人々に元気を与えていってほしい、と思います。

 また、ストーリーものとしては、もう1つ、ムーランも割と大きく扱われていました。実は原画を見たことがなかったので、よく分からない部分もあったのですが、でも、舞台が中国風に変わり、そこで繰り広げられる攻防の激しさなどは、なかなか見応えのあるものでした。それにしても、照明や衣装、小道具などで、異国情緒をくっきりと出す演出もたいしたものです。

 異国情緒というと、「It's a Small World」のコーナーもありました。ここでは、いろんな衣装を着飾ったスケーター達が出てきて、まさに世界中の人々が集まってきているという風を表わしているのです。流れる音楽はもちろん、「It's a Small World」なのですが、これが、実は各国風に次から次へとアレンジされていくのです。ジャズ風やアイリッシュ風、チロル風、パリ・ミュゼット風、ロシア(コサック?)風、ジプシー風、ハンガリア風、フラメンコ風、中国風、日本風と、実に様々なヴァリエーションに、あのお馴染みのテーマが変奏されていくのです。これは、なかなか音楽的にも面白かったです。アレンジの妙技に酔いしれたひとときでした。

 そして、何よりも印象に残っているのは、1部の最後で繰り広げられたパレード。光のパレードといった感じで、小規模ながらも、ディズニーランドでのそれをそのままに再現したようなものなのですね。かつて、実家が近くにありながらも、1度も行ったことのない者にとっては、これは感動もんでもあります。ほんと、綺麗なものですねぇ。その華やかな舞台にうっとりするのでした。

 毎年、行く度に、何とも言えない幸せな気分にさせてくれる、ディズニー・オン・アイス、来年は、ターザンが登場するのだとか。あの躍動感溢れる映画の世界が氷の上に…と思うと、また来年も行きたいな、と思うのでした。