で、何というか、圧倒されました。要は、ミュージカル、なのですが、あくま でも主体は合唱なのですね。合唱で音楽を作り、その合間にキャストによる台詞 が入る、というようなものです。まあ、その舞台の派手さには、ほんと、圧倒さ れましたね。ようもまあ、こんなにお金かけて、音響やら照明やらを使うわぁ、 と思いました。でも、そのお陰で、というか、満員御礼状態の入場者の皆さんは 喜んでいましたね。別に難しい内容の話でもないし（ベースは「オペラ座の怪 人」ですし。）、台詞はもちろん、日本語ですし、分かりやすいですね。

　ただ、純粋に合唱音楽を、という向きには、物足りなさがあるかと思います。 正直言って、合唱団と言うには、ちょっと…という感じがしました。合唱より も、演劇というか、そういう方に力を入れているようで、ひとつのありようとし ては、面白いかもしれませんね。不満に思ったのは、その肝心の歌で聴かせると ころの、テノールがちょっと…　というところ。高音域もしっかり支えた声で歌 えたらよかったのにぃ、と思います。女声は割と、しっかり聴こえてきていたの ではないでしょうか。ま、全体的に、元気いっぱい、という感じで好感の持てる 演奏でした。

　演技の方は、言うことないでしょう。台詞も皆さん、しっかり喋ってはるし、 役になりきってはるし、ぎこちなさ（？）みたいなものもなかったし、相当、練 習されたのでしょうね。劇団としてもやっていけるんじゃないかと…（←おいお い…(^^;)）　大学の先輩もしっかり、台詞つきの役をもらってはってて、舞台で 喋ったり、踊ったりしてはりました…

　欲を言うと、ストーリーももう少しひねってあってもいいような気もしました が、全体として、よくまとまった、一般受けする、いい公演だったと思います。