らいぶらりぃ
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関西フィルハーモニー管弦楽団第119回定期演奏会

●日 時1997年1月30日(木)19時開演
●会 場シンフォニーホール
●出 演ウリ・マイヤー指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:千住真理子
●曲 目リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲Op.34
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
(アンコール:バッハ/ガヴォット)
ルトスワフスキ/管弦楽のための協奏曲

 最初のコルサコフ、音が十分に乗り切っていないような印象もしたのですが、 なかなかの演奏でした。金管が割といい音をしているような…

 そして、今回の目玉の千住真理子さん。彼女のヴァイオリンは、昨年のヘルシ ンキ・フィルの時以来です。今回は、メンコンということで、期待していまし た。で、あの時、聴いたのと同じ、線の細い音が、この曲に見事に合っています ね。1楽章は、ちょっとオケとのバランスが、?という部分もあったのですが、 2楽章、実にきれいな演奏でした。彼女のヴァイオリンは、こういう感じの曲に こそ、向いているんだろうなぁ、と感心しながら、聴いていました。そして、3 楽章、オケと完全に一体になって、見事に曲にノッていました。演奏後の拍手に 応える、笑顔の素敵なこと。今日の演奏は、十分、満足できました。アンコール に弾いてくれはった、バッハのガヴォットも、やんわりとした感じで、いい演奏 でした。(ところで、今日の彼女は、ヘルシンキ・フィルの時と同じ衣装だった ような…>何をチェックしてるんだ!?>自分)

 ルトスワフスキの曲は、初めて聴いたのですが、ド派手な曲ですね。(^^;) 打 楽器はたくさんあるし、チェレスタにピアノ、ハープが2台もついて、それで、 3管編成。1楽章から、どぉーんと盛り上がって、聴いていて、とっても高揚し てきます。2楽章のスケルツォもなかなかですが、圧巻は、3楽章。コンバスだ けで始まるパッサカリア、その静けさの何とも言えない不気味さ。(?)それが 楽器を増やしながら盛り上がっていって、続いて、トッカータに突入。金管が吠 えるは、弦がうねるはの、そりゃもう、感動のるつぼ状態。(何のこっちゃ) コーダに相当するコラールに入って、いつになったら終わんねん?と思うくら い、じらしながら、最後にぱぁーん!と終わった時は、何かじ〜んときました。 各楽器の音も、とっても冴えていて、なかなかの演奏だったと思います。こんな 演奏を、招待で聴けて、幸せ!(^^)

 この前のシンフォニカーさんといい、関西のオケもなかなか頑張っているん じゃないの、ということを改めて感じました。今後も、頑張っていってもらいた いものです。(^^)