らいぶらりぃ
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アグネス・バルツァ〜オペラアリアの夕べ

●日 時1997年2月19日(水)19時開演
●会 場シンフォニーホール
●出 演アグネス・バルツァ(Mez.)
ガルシア・ナヴァーロ指揮大阪センチュリー交響楽団
●曲 目ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
ヴェルディ/歌劇「ドン・カルロ」より
<ヴェールの歌>”美しい園に”
ロッシーニ/歌劇「アルジェのイタリア女」より
序曲
イザベッラのアリア”むごい運命よ、はかない恋よ”
マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
間奏曲
サントゥッツアのアリア”ママも知るとおり”
サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」より
デリラのレチタティーヴォとアリア”愛よ私に力を与えておくれ”
ビゼー/歌劇「カルメン」より
第1幕への前奏曲
ハバネラ”恋は野の鳥”
第3幕への間奏曲
<カルタの歌>”何度やっても同じこと”
第4幕への前奏曲
セギディーリャ”セビリアの砦の近くに”
(アンコール)
モーツアルト/歌劇「フィガロの結婚」より
ケルビーノのアリア”恋とはどんなものかしら”
プッチーニ /歌劇「ジャンニ・スキッキ」より”私のお父さん”

 期待のバルツァの演奏会です。東京公演が先に行われたようで、その感動的な演 奏について、噂は聞いてはいたのですが、大阪でも、評判どおりの感動的な演奏 会でした。

 何がすごいって、全く違うオペラの曲を、それぞれ、完全にその役になりきっ て、その感情たっっぷりに歌っているところが、さすが!でした。声も凛として 響いて、もう、何の文句もつけられません。ただ、ひたすら、素晴しい! の一 言につきます。

 一番の目玉はやはり、後半のカルメンでしょう。その前のサン=サーンスが終 わって、その拍手の鳴りやまないうちに、指揮棒が降りおろされ、前奏曲。これ で、会場は完全にスペインへ飛んでしまっています。そして、バルツァが登場し てのハバネラ。客席に向かって誘惑するように歌いかけ、その何とも魅惑的なこ と。3幕への間奏曲は、たまたま、演奏する機会が最近にあったので、そのこと を思い出しながら聴いてました。(^^;) 情熱的な、カルタの歌が終わると、バ ルツァさん、そのまま、舞台上に残り、4幕への前奏曲の間、すくっと立っては りました。かっこいい! 最後のセギティーリャもまた会場全体を感動の渦に引 き込んで歌い終わると、嵐のような拍手。じ〜んとして、涙がほろりと出てきま した。いや、初めから涙は出っ放しだから、最後はもう、うるうるという状態で す。((;_;)→(TT)って感じです。)

 アンコールもまた、美しく、特に「わたしのお父さん」はほんと、よかったで すね。終わった後もちょっとだけ余韻にひたりたかった。(歌い終わるやいな や、拍手が湧き起こったので。ま、その気持ちも分かるのですが。^^;)

 黒いドレスに身をつつんで、客席に向かって、しかも、一人一人をしっかり見 つめるかのようにしながら、深々とお辞儀をするバルツァさんがとっても印象的 でした。

 これだけの演奏を聴けただけでも、ごっつい幸せ、って感じです。(^^)