らいぶらりぃ
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女声合唱団あじさい創立15周年記念演奏会

●日 時1997年3月22日(土)14時開演
●会 場神戸文化ホール・中ホール
●出 演矢田正一指揮女声合唱団あじさい
ピアノ:細見真理子・藤沢篤子
高嶋昌二指揮大阪府立淀川工業高等学校グリークラブ(賛助出演)
ピアノ:加藤崇子
●曲 目1)西村朗(大手拓次)/女声合唱組曲「秘密の花」(あじさい)
2)あじさい愛唱曲集より
インドネシア民謡(笹倉重男編)/ママのそばで
松山千春(土屋公平編)/季節の中で
中田喜直(壷田花子)/ねむの花
越谷達之助(石川啄木)/初恋
小林秀雄(野上彰)/落葉松
3)淀高グリークラブ「たのしいコーラス」
中島みゆき/時代
伊藤薫/Far away
嘉門達夫/あったらこわいセレナーデ
さだまさし/秋桜
4)岩河三郎/混声合唱組曲「富山に伝わる三つの民謡」(合同)

 「女声合唱団あじさい」さんは、神戸の地元で、葺合文化センターを拠点に活 動している、女声合唱団(おかあさんコーラス?)です。なかなかの力を持って はると思うのですが、その一番の要因は、指揮の矢田先生でしょう。私も学生時 代、大学合唱団で先生にお世話になったこともあるのですが、とっても情熱的な 演奏を引き出しはるんです。それは、かつて神戸高校の合唱部を引き連れて、全 国コンクールなどで優勝を果たす、などの実績を持ってはることからも、明らか なことです。その先生に指導されてのおかあさんコーラス、プログラムも、 おぉ!と思うようなもので、意欲というものを感じることができます。

 「秘密の花」、この西村作品、すごくきれいな曲ですよね。混声の曲の「そよ ぐ幻影」も好きな作品なのですが、それとすごく雰囲気の似た曲ですね。流れる ような美しいピアノ、それにからむように溶け合っていくコーラスのハーモ ニー、演奏の方もとてもよかったと思います。相当、練習しはったんやろなぁ、 というのが伝わってきました。詩の言葉を大事に、しっかり喋ってはったと思い ますし、その思い入れというものを感じることができました。ただ、最初のス テージだったからか、高声にもっとハリがあってもいいかなぁ、という感じは ちょっとしました。でも、全体はすごくよくまとまっていて、感動的な演奏だっ たと思います。

 次は、あじさいさんの愛唱曲。お馴染みの曲ばかりで、ゆったりした気分で聴 くことができました。最後の「落葉松」は、好きな曲なのですが、なかなかよ かったと思います。ソロにヴォイトレの先生をつけてはりましたけど、聴かせる 演奏だったと思います。

 そして、お楽しみ、淀川工業高校グリークラブ。男声合唱を聴くのもほんと、 久しぶりで、そのハーモニーを存分に楽しめました。しかも、若い声ですから、 迫力がありますね。歌謡曲などの編曲ものを扱っていて、そのユニークさ! 嘉 門達夫さんの曲なんかは、会場中、笑いの渦が起こっていました。(^^) こういう 演出ができるというのも、それだけの実力があってのこと、いやぁ、お見事なも のです。コンクールの常連さんだけのことは、ありますね。

 最後は、合同で、「…3つの民謡」。おかあさん方と高校生とが一緒のステー ジに乗っている、というのも、なかなか面白い(?)図でしたが、その数に圧倒 されました。「こきりこ」の「デデレコデン デデレコデン…」や、「むぎや」 の「ジャントコイ ジャントコイ」、いやぁ、勇ましかった(?)ですねぇ。こ ういう曲は、これだけの人数で歌ってこそのものなのでしょうね。歌っていらっ しゃった方たちも、大満足だったと思います。

 これからも、ずっと活動を続けていかれて、更なる力をつけていっていただき たいものと思います。「歌うことは訴えること」という、矢田先生の言葉をずっ と実践していってほしいものです。