らいぶらりぃ
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大阪フィルハーモニー交響楽団

第17回アルカイック定期演奏会

●日 時1997年4月3日(木)19時開演
●会 場尼崎アルカイックホール
●出 演井上道義指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:児玉桃
●曲 目プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
シューベルト/交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」
ストランヴィンスキー/バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)


 大フィルさんのアルカ公演です。何か、フェスでの定期にはあまり行かないく せに、こんな地方(?)公演にはよく行っているような気がする…(^^;)

 今回のソリストは、児玉桃さん。昨年の日フィルさんの大阪公演の時に、初め てその演奏を聴かせていただいて(その時は、コバケンさんの指揮で、チャイコ のコンチェルトでした)、それ以来、何か気になっているピアニストさんです。 (^^) 演奏の方は、期待に違わぬ、素晴しいものでした。1楽章から出てくる、プ ロコらしい華麗なピアノ、何の違和感もなく、弾いてはりましたね。それに、前 に聴いた時よりも、ぐっと、音楽的な表情とかがついてきてはるような気もしま したし、ピアノの歌わせ方がすごくよくなったというか。それで、おぉっと、演 奏の中へぐいぐいと引き込まれていくようでした。2楽章の奇麗な、叙情性あふ れるテーマ、そして、3楽章の力強さ。ピアノの音もオケと一体となって、それ ぞれのテーマの違いをはっきりと出しながら歌い上げていっていたと思います。 クライマックスへ向かうところなんかは、とっても盛り上がりましたねぇ。素敵 な演奏でしたぁ。

 「未完成」は言うまでもないことのように、安心して聴くことができました。 無難な演奏だったような気がします…(ちょっと疲れていたので、うとうととし かけてしまって、あまりちゃんとは聴けてないんですぅ…)

 「火の鳥」は、もう、最高!でした。管もよく鳴っていましたし、弦も歌うべ きところをよく歌っていたと思います。ストラヴィンスキーのその斬新なリズム 等だけでなく、美しいメロディーとかもうまく扱っていたと思います。

 残念だったのは、演奏のことではないのですが、「火の鳥」が始まって低弦が 鳴り出した時に、客席から大きなくしゃみの音が聞こえたこと。指揮の井上さん も思わず、ぎょろっと客席の方を睨んではりました。音楽がとぎれなかっただ け、よかったとは思うのですが、くしゃみするのも仕方のないことだとは思うの ですが、もう少し、こっそりとしようよぉー。

 そんなこんなで、疲労のためもあって、音楽に集中しきれなかったことが心残 りです。(^^;;)