らいぶらりぃ
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芦屋交響楽団創立30周年記念演奏会Part1

●日 時1997年5月10日(土)19時開演
●会 場シンフォニーホール
●出 演松尾葉子指揮芦屋交響楽団
●曲 目ラヴェル/道化師の朝の歌
シュミット/サロメの悲劇
R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」


 「あしきょう」も創立30周年を迎え、今年はその記念演奏会を2回、開いて いくそうです。今日はその1回目。いつものことですが、ほんと、お客さんの入 りが多いですね。3階席を除いては、ほぼ、いっぱいだったように思います。

 で、プログラムを見ると、30周年を飾るにふさわしい(?)派手な曲 (??)が並んでますね。どうなることやらと、心配(というか期待というか) してしまいます。

 が、そのようなことは無用、ラヴェルの「道化師」も、メリハリのある演奏で したし、シュミットの「サロメ」も、狂おしいまでに盛り上がりましたし、シュ トラウスの「英雄」に至っては、まさに「芦響」の30年の集大成と言ってもよ いくらいの演奏だったと思います。

 「英雄の生涯」って、ホルン泣かせの曲なのでしょう? それを、ホルン8人 とも、ばっちりとキメてくれて、おぉ、と感心してしまいました。それに他の金 管も華やかな音をキメてくれてましたし、「英雄の敵」の部分での木管も、しっ かりまとまっていました。そして、「英雄の伴侶」の部分のヴァイオリン・ソ ロ! しっとりと歌い上げていましたねぇ。もう少し余裕を持って、たっぷりと 歌ってもよかったような気もしないでもないのですが、奇麗な演奏でした。それ と、「闘い」の部分に入る前の、バンダのトランペットも、なかなかだったので すが、入りがちょっとだけバラケけてたような気が… けれど、それらを補うに 十分な表現力というか、音楽を通じて伝わってくる、何かがあるのです。松尾さ んの指導の力もあるのでしょうが、やはり、30年間に培われてきたモノがある のだと思いました。

 以前、故芥川也寸志さんが「芦響」の音楽監督だった頃、モットーにしていた のが、「アマチュア音楽は音楽の本道である」ということなのだそうです。この 精神を今でも大事にしていて、今後もそれを受け継いでいって、更なる活動を続 けていっていただきたいものです。