らいぶらりぃ
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タリス・スコラーズ

●日 時1997年6月22日(日)15時開演
●会 場京都府立府民ホール”アルティ”
●出 演ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ
●曲 目トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア/レクイエム
フランシスコ・ゲレーロ/マグダラのマリア
フランシスコ・ゲレーロ/めでたし、いと聖なる乙女
クリストパル・デ・モラーレス/よりよき生活のうちに
クリストパル・デ・モレーレス/キリストのしもべアンドレア
トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア/五旬祭の日が来たりし時
(アンコール)
ロボ/わがハープは悲しみの音にかわり


 昨年1月の来日の時には、ちょっとだけ不満が残っていたのですが、今回は、も う、大満足!でした。何と言っても、ヴィクトリアのレクイエムでしょう。大好きな 曲の一つなのですが、これを、しかも、席が前から2列目のセンターという、まさ に、ステージの真ん前!というところで、間近にフィリップスさんらを見ながら聴く ともなると、感動もんです。それに、そういう所で聴いているもんですから、自分の 頭の上をかぁーん!と響く声が通っていくのが、はっきりと分かるのです。背筋ぞく ぞく!もんですね。

 …と、ちょっと興奮気味なのですが、前半のレクイエムについては、感動の余り、 言葉が出てきませんです…(^^;)

 で、後半は、ゲレーロとモラーレスの曲を2つずつ。モラーレスは、他の曲はいく つか、聴いたこともあって、ちょっとは馴染みだったのですが、ゲレーロは今回が初 めて、かな。何だか、よく分からないままに終わってしまったのですが(案外と短い 曲だったので)、いい感じの曲ですね。(^^) 最後の「五旬祭…」は、いかにもヴィク トリア!という感じの曲ですね。ヴィクトリアの曲は、聴いてすぐに分かるから、好 きです。何か、こう、ヴィクトリア独特の雰囲気って、ありますよね。(^^)

 全体を通じてですが、特に印象的なのは、バスの声がごぉ〜っと響いてきたこと と、抜けるようなテナーの響き、ですかね。バスなんか、もう、そこまで盛り上げる かぁ、と言いたくなるくらいまで、fの所では出てきますし、それを前の方の席で聴 いているもんですから、腹に響きました。(^^;) あと、飄々とした感じで歌ってはる カウンターも、印象的でした。(^^;;)

【P.S.】同じプログラムによる、東京での公演(6/28:紀尾井ホール)の詳細なレ ポートを、平舘さんが報告されてます。ぜひ、そちらもご覧ください。