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●日 時 | 1997年7月13日(日)14時開演 |
●会 場 | 西宮市民会館アミティホール |
●出 演 | デーネシュ・サボー指揮カンテムス少年少女合唱団 |
●曲 目 | ブリテン/キャロルの祭典 |
コチャール/サルヴェ・レジーナ | |
パレストリーナ/アニュス・デイ | |
パレストリーナ/御身を崇めん、キリストよ | |
パレストリーナ/ヘブライの子らは | |
フィッシャー/アヴェ・マリア | |
コチャール/ユビラーテ・デオ | |
コダーイ/ジプシーがチーズを食べる | |
コダーイ/夕べの歌 | |
コダーイ/エジェテム・ベジェテム | |
バルトーク/嫁さがし | |
バルトーク/さすらい | |
バルトーク/求婚 | |
コチャール/女声合唱のための組曲「冬のたそがれ」より 良いソリの道 | |
間宮芳生(広島地方のわらべ歌)/からすかねもん勘三郎 | |
石丸寛編曲(福島県民謡)/会津磐梯山 | |
アメリカン・フォークソング/別れの歌 | |
他 |
世界に冠たるカンテムス少年少女合唱団がやってきました。その美しい声、透明な
響き、純然たるハーモニーを、堪能してきました。(^^) 最初はブリテンの「キャロルの祭典」。客席の後部からと、舞台脇の客席への出入 口からと、団員さんが、それぞれ、手にキャンドルを持って、静かに、歌を口ずさみ ながら、舞台へと向かって行きます。会場を暗くしての演出で、とっても厳かな雰囲 気をかもしだしていました。クリスマスの曲なんですね。全部で11曲になる曲でし たが、途中には、華やかな感じの曲もあったりして、その表現力の素晴しさに感心し ました。声がすっごくいいですね。非常に「響き」というものを大事にしてはるよう な感じです。最初の客席の方を歩いてはる時の印象では、一人一人の声というもの は、あまり声量がないような感じもしたのですが、でも、それらが集まると、会場 いっぱいに響き渡るようになる…という感じなんです。その響きの中で、何回、背筋 がぞくっときたことか。(^^;) 他、パレストリーナやコチャールの宗教曲のポリフォニーの響きも美しかったので すが、それよりも、印象的なのは、後半のコダーイやバルトークの曲。「夕べの歌」 のような静かな曲から、「エジェテム・ベジェテム」のような激しい曲まで、多彩な 演奏を披露してくれましたが、どれも、さすが、地元、というかお家芸、というか… というような演奏でした。全然、無理がなくて、ごく自然に曲の流れというのを作っ てはりますね。民族性というものをうまく表現している、ということでしょうか。日 本人の合唱団には真似はできないような気がしました。特に「夕べの歌」は、私も 昔、歌ったことがあるので、懐かしい気持ちで聴いていたのですが、全然、違います ね。ppをここまで奇麗に表現できるというのも、すごいことだと思います。 最後には、「からすかねもん勘三郎」や「会津磐梯山」なんて、日本の曲も歌って くれました。マジャール語と日本語って、似ている部分ってあるのか、とっても日本 語の発音も上手でした。そうそう、演奏の合間にも団員が交代で曲を紹介していたの ですが、その日本語もなかなか、奇麗なものでしたね。 そして、一番最後に、地元の西宮少年少女合唱団とのジョイントステージ。「夏の 思い出」やコダーイの「お誕生日の歌」(だったかな?)などを歌ってました。コ ダーイの「アヴェ・マリア」も歌ってましたけど、伸ばすところなんかで、地元の子 らのピッチがずるずると下がってきているのがはっきりと分かってしまうのが、 ちょっとだけ悲しい気もしました。(^^;) 配っていたプログラムとは全然、とまでは言わないまでも、かなり曲に変更があっ たようで、聴きたいと思っていた、ホルストの「アヴェ・マリア」が聴けなかったの が、とっても残念でした…(;_;)
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